遠くを捨てて近くが快適な眼鏡

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眼石祝応のBLOG

遠くを捨てて近くが快適な眼鏡

2021/07/16

本日のblogの難易度【★★★】

今朝の体重は77.2キロ。

え!?5キロ近く太っているやん。

体重計が壊れているか、

地球の重力異常なのか~!!!

今朝のYouTubeチャンネル登録者数636人。

 

昨日は初老のご婦人と印象的な出会いがあり、

なんかお客様に勇気づけられ励まされる不思議なご縁がありました。

 

僕のここ数年の失敗談を話すと、何よ、あなたの考えは素晴らしいわ、

今なら大丈夫また挑戦しなさいよ。なんて背中を押してくれたのですから、

たまりません。嬉しくって嬉しくってしょうがない状態でした。

 

頂くだけは申し訳ない。一生懸命視力測定をして、

良い眼鏡を作れるように頑張ってみました。

 

今回のご要望はノートPCと読書兼用出来る眼鏡という

お題目でした。

 

ノートPCは、50㎝の目的距離、

 

読書は実測値で33㎝。

 

従って50㎝~33㎝がスムースに使える眼鏡。

今お使いのレンズがSEIKOのレンズだったので、

今回もSEIKOのパシュートCV-Xというレンズでご提案。

 

度数も見てみましょう。

先ずはレフケラと裸眼視力から。

屈折   SPH CYL AX ADD PD 片眼視力 両眼視力
他覚 R 1.50 -0.50 48   30.00 0.20 0.70
L 1.00 -1.00 98   30.00 0.40
角膜乱視 R   -1.00 7 色覚特性 8  9  
L -0.50 175 5  2
旧度 R 0.94 -0.06 164 2.41 29.00 0.60 0.80
L 1.43 -0.12 168 2.41 29.00 0.50

ま、視力的には良いと思いますが、

今お使いの眼鏡が視力が度を入れている割には思ったより改善しておりません。

実際に測定してみると完全矯正値は以下の通りでした。

両眼解放 R 1.75 -0.25 50   60.0 1.0 1.2
L 1.50 -0.75 100   0.8

このままでは、遠くは良く見えても、ノートパソコンを見るのに顎を上げてみる必要が出てきます。 

上の写真で言えば、左側の姿勢は悪い姿勢だとご理解下さい。

僕は右側の自然な姿勢で作業をさせたいのです。

 

そこでひと手間を掛けます。度数を以下の様に変えてみました。

処方値 R 3.50 -0.25 50 1.00
L 3.25 -0.75 100 1.00

遠く用の度数に+1.75度数を加えました。これで

計算上の遠くの視界の端っこは57㎝

モニター部をほぼほぼピントの調節を抜きにして、楽にモニターが見えるでしょう。

そして手元の読書にには更に+1.00度数をなだらかに変化させて

読書領域まで楽に見えるようにします。

 

遠くは捨ててしまった事でこの様に近くが快適なのです。

先日NIKONからリリースされたアプリで検証してみました。

これだと中間の見やすい距離が80~50㎝強くらいですね。

しかも近くも下方に追いやられています。

これを遠くを捨ててみるとどうなるでしょう?

この度数設定だと遠くは良くみえませんが、

近くは非常に快適に見えている様になります。

このシミュレートでは、

上記の様な度数になりましたが、

注文度数がいわゆる一番遠くに合っている度数になります。

実際には、それに加入率の34%分が上乗せされて、真っ直ぐ目線を向けると

もう少し近くにピントがあいます。

 

1.30×0.34%=0.44D

 

これを遠用度数に足してみます。

RS+3.03+0.44=+3.47Dとなるのです。

 

実際にはこんな細かい度数で発注出来るのは

NIKONのセンチュリーAI2.0しか出来ません。

でも、NIKONからSEIKOへメーカー変更することは

いかにもおっかない。そこで僕は最終的に以下の度数で発注しました。

遠くに+1.75更に下方視した時に+1.00を足しますから

合算で+2.75加入の近々両用レンズの様なコンセプトのレンズになります。

+2.75した場合の遠くの視界の端は、

100÷2.75=36㎝ それに多少残っているピント調節を使えば

充分に近くも快適だと予想しています。

以前の眼鏡は

近くの度数で右目がS+3.50、左目がS+4.00

 

今回は右目が一番下でS+4.50 左眼がS+4.25と

矯正度合いを強めています。更に今回は乱視をいれた事も

近見視力にはプラスに働く事でしょう。

再度掲載しますが、これが今回の発注度数になります。

処方値 R 3.50 -0.25 50 1.00
L 3.25 -0.75 100 1.00

僕の頭の中の暗算して出した答えとNIKONのソフトを使って答え合わせした

形になりますが、ま、僕もソフトも合格と言えるのではないのでしょうか。

 

このソフトもそしてNIKONのレンズもまだまだ使いこなすには

僕自身がより深く理解しなくてはいけません。

僕の頭の中を整理する意味でも、もう少し使って見る必要がありますね。

先日告知したセンチュリーAI2.0の発売開始告知動画は

7/18 10時に公開予定ですので、乞うご期待。

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