合わない眼鏡のデーターも大切です

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眼石祝応のBLOG

合わない眼鏡のデーターも大切です

2021/08/07

本日のblogの難易度【★★★】

今朝の体重は77.0キロ。

今朝のYouTubeチャンネル登録者数658人。

なんか、最近チャンネル登録者数が動きだしていますね。

継続は力なり。ここ一週間くらい、機材なのか、ソフトなのか、

何しろマイクの音を拾ってくれないトラブルに見舞われています。

更新まで少しお時間をください。とっくに資料は出来ているので、

後は収録するだけなのですが…。

 

さて、トラブルと言えば、メガネのトラブルも

道具である以上付き物ですね。

 

うちのお店ってどんな人に利用されているのでしょう?

決して目やメガネでトラブった人だけに

ご愛顧頂いている訳でもありません。

 

それでもよそより高い単価のお店で作るという

動機は人それぞれとはいえ、何かしらの来店動機がある筈です。

そしてよくあるパターンは

 

「今まで色々な眼鏡屋で作ったが一度も満足した事がない。何とかしてくれ。」

 

こんな方々の駆け込み寺的な需要もグラシアスではよくよく見受けられ、

メガネや目の不具合で途方に暮れている方々はうちのお店では

決して少数派ではありません。

 

そんな方々の特徴として、

 

伊藤「前のメガネの度数を見させてください。」

 

っと僕がお願いすると、

 

お客様「最後に答え合わせをしたいから、お見せするのは最後でも良いかい?」

 

とお願いされる事があります。

勿論、お客様のご要望にはお応えしたいので、

極力望まれる通りにしようと思います。

 

お客様にしてみれば、前のメガネ屋で駄目だった度数を見せて

参考にされて似通った度数のメガネを作られても嫌だし、

一方、今のダメだった眼鏡を見せてもいないのに、

視力測定の結果がその駄目なメガネと同一だったら、

それはグラシアスで作るまでもなく、余計な出費も抑えられる。

 

そんな思いもあるのかもしれません。

 

これはお客様側の心理で、非常に興味深いなとは思いますが、

一方僕ら仕立てる側からすれば、

以前の眼鏡はタイムマシンだと僕は思っています。

 

現在の技術ではタイムマシンは作れませんし、

妄想空想の類でしょう。でも、過去のメガネが複数あり、

それを時系列でみていけば、それは立派な個人の歴史、いわば眼鏡史です。

 

その中には満足した眼鏡、ここら辺からおかしくなり、

その後は数本はまるで満足しなかった。

なんて情報が隠されているかもしれません。

 

皆様に知って頂きたいのは、

度が合っていようと合っていまいと

全ての基準は過去であり、今の自分、

そしてご使用頂いている眼鏡が基準になります。

 

今使っている眼鏡が満足していれば、

更に良い環境を作りたいから、新調する、

若しくは今の眼鏡と同じ度数で作る。

今の使用している眼鏡が不満足ならば、

その環境を変えたい。

 

多くの方がこの二種類に大別されます。

 

ところが、難しいのは

 

眼鏡には慣れ戻しという期間が必要で、

多くの方は新調したメガネの度が合っていようといまいと、

掛け始めに違和感は必ず伴うという事実です。

 

ただし、違和感を覚える度合いは人それぞれで、

 

少なくとも同じ度数でいた年数に比例して、

度を変える拒絶感も増していきます。

 

度が合っていようといまいと最初から

フィットする事は無いことはありませんが、

稀だと言えます。ですから僕らは

 

過去のメガネ歴を重視します。

 

例えば、

 

乱視を強く入れ過ぎてクラクラして掛けられなかった経験とか、

遠くが見えない眼鏡を作ってイライラした経験とか、

遠近両用レンズが合わなくて掛けられなかった経験とか、

 

それらが何故合わなかったのか?

その原因を炙り出しする必要があります。

実際には度数や設計が問題ではなく、

 

レンズの加工精度や

フィッティングが原因で、

お店でその場調整するだけで

見え心地が激変する事だってあります。

 

にも拘わらず、お客様は初めて乱視を入れた眼鏡が

クラクラすれば乱視が原因だと結論付けます。

確かに乱視が原因かもしれません。

でも、乱視の矯正具合だって微妙に調整出来るのです。

 

乱視の完全矯正値が

C-2.00の人は

乱視を100%抜いて

C-0.00にするのか、

それとも

 

C-1.75

C-1.50

C-1.25

…。

 

この様に乱視の矯正具合だって

ゼロか100の二択では決してないのです。

でも乱視が…っと思いこんでしまうと

それはそれで乱視が入ったからだと全ての原因を

乱視に押し付けがちです。

 

遠近両用レンズもよくあるパターンが

初めての遠近なのに、遠近の加入度という老眼の矯正具合を強めて

作製し、周辺の歪みに耐えられなかった人の話は枚挙に暇がありません。

歩けなかった、階段が怖かった。クラクラした何てご感想です。

 

この加入度も

0.25段階で微妙にチューニング出来るのですから、

遠近=ダメだと結論付けるのは、一度作って駄目だったから

駄目だというのは少しばかり早計な気がします。

 

そう僕らだってせっかく仕立てた眼鏡は

お客様に喜んで貰いたいと願って一生懸命お作りします。

でも時に意に反してお客様にご満足頂けない事は

少なからずあります。

 

僕らはそのクレームをゼロは無理でも

それをゼロに近づける努力は

商売人として怠ってはいけないと思います。

 

そういう時に、過去の歴史を見せないという

お客様のご選択が、実は自らの首を絞める行為になってはいませんか?

っと疑問を投げかけたくて今日のblogにしてみたのです。

 

以前の眼鏡は駄目だった、若しもそのデーターがあれば、

それでは違うアプローチでと考えます。

 

A社のレンズが駄目なら、では次はB社でとか考えようもあるのです。

ですから、どうしても見せたくないなんて方に無理強いは出来ませんが、

出来る範囲で過去のデーターは見せて頂けるとうちも助かりますし、

勿論皆様の満足度とも直結していますよ~って言いたかったのです。

 

今日は過去を見させてくださいというお話でした。

明日は「いま(現在)」も見せてくださいというお話です。

 

それではまたこのblogでお会いしましょう。

 

 

 

 

 

 

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