度数を眼科で決定するメリット/デメリット。
2016/08/12
おとといの記事で眼科にも、眼鏡店の多くにも構造的に大きな問題を抱えているというお話をしました。
今日は、もう少し掘り下げてお話ししたいと思います。一昨日の記事では眼科か?それとも眼鏡店か?
この二択で選ぼうとするから無理がある。両者は協力して国民の暮らしを支えるべきだと僕の主張をお伝えしました。
協力しようと歩み寄ればベストミックスがあると思うからです。
では眼科で処方箋を出す意味、もしくは眼科で検査する意味と言っても良いですね。それを解説したいと思います。
まず今まで述べてきた通り眼科医で屈折矯正に精通している方は圧倒的に少数派です。
ですから機能的なメガネを仕立てるという意味において眼科は最適とは言い難いと思います。
ですがこれも前述済みですが、眼鏡店では疾病を発見できないというデメリットがあり、
更に市場のほぼ8割を占める量販店にも構造的に問題を抱えていると言えます。
ともかく病気を早期に発見出来るというメリットが
眼科で検査を受ける大きな意味です。この意義をもっと重要視してほしいなと僕は切に願います。
視力低下の要因が病気によるものかどうか、これをしっかり見極めてから
次のステップ(メガネを仕立てる)に入るべきで、少し見えにくくなったから眼鏡屋に相談に来る
というのは順番として間違っているという僕の見解は覚えておいてほしいのです。
少なくとも多角的な立場から患者の眼を見られる眼科には大きな存在意義があると言えるでしょう。
ではデメリットは
簡潔に言えば、処方箋のレベルが低いことが多い、これに尽きると思います。
眼鏡屋ふぜいが何を言う?と思われますか?少なくとも僕はそう思っています。
決して僕のいう事を鵜呑みにはしないでくださいね。
では解説していきます。処方箋のレベルが低くならざるを得ない理由として四つの要因が絡んでいます。
①医師が積極的に屈折矯正に取り組める環境にない。⇒医療行政における診療報酬の配分の問題。
この結果明らかに知識不足が生じています。
②医師が掛ける眼鏡を想定しないで仮枠(検査の時にレンズを入れ替える何枚も入る奴ですね。写真参照)
ベースで処方箋を出している事。この弊害はまたどこかで解説致しますが、レンズと眼との距離や角度が
変われば度が変わるという事です。この様なケースでは再計算して補正を掛ける必要があります。特に強度の
場合には顕著にその度数変化による違和感が発生します。
③医師の処方箋に対してクレームがあった時にレンズ交換できる仕組みが多くの眼科にはない事。ただしここは眼鏡店と
提携すれば可能になるし、実際にはそうしているお店も存在します。その仕組みが無い医師はクレームが有っても、
間違ってないから慣らしなさいの一点張りになる。眼鏡店にそれで相談に行けば医師の書いた処方箋は勝手に変えられないと
言われてしまい、結局消費者(患者)は板挟みになるのです。
④上記の様にクレームを避ける為に、非常に消極的な処方箋になってしまうことが多い事。例えば乱視を違和感の要因ととらえ
必要以上に乱視を弱くしてしまう等の弊害が存在しています。
この様に僕は現行のシステムでは国民の健康を守れないと思っています。たかがメガネ一本で健康云々言うなと
思われるかもしれませんが、されどメガネでこんな具合に体の不具合が改善した事例をこれからわんさかご紹介したいと
思いますので、それはまた別の機会に記事に致しますね。
突拍子もない事を書いていることは承知しておりますが、僕は健全な業界に改革し国民の暮らしに微力ながら
貢献できるよう願いこの文章を書いています。どうかその旨ご理解頂ければ幸いです。
opteria Glassias
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