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眼石祝応のBLOG

沖縄にメガネの新しい文化を。

2016/08/13

僕は自分のお店を次世代型の新しいコンセプトのお店だと勝手に思って運営しています。

 

それは今までは価格か?いやいやお洒落か?それともメガネは道具なのだから機能的であるべき。

 

こんな選択肢しかなかったこの業界に

 

何を仰る、低価格化することは間口を広めるという意味では大賛成だけど、

それで出来ることは限られると言ってきました。

 

だから僕は低価格店をファーストフードに例えるならば、僕のお店はミシュランガイドに掲載される一流店になる

事が目標になるのです。そして僕の中で、その今はない眼鏡版ミシュランガイドで星をいただけるお店というものは

先ほど述べた価格という武器は捨てて、お洒落も、そして機能性も。この高度なニーズに対してキッチリ応えられるお店。

 

これは僕のいう次世代であり、マーケットで高評価を受けるべきお店だと思うのです。

 

お蔭さまで吉祥寺で11年お店を続けることが出来ました。次なるステップとしては僕の第二の故郷ともいえる

 

沖縄、この沖縄に僕の目標とする文化を定着させることが次の課題になっているのです。

 

だから僕は実験的試みですが、沖縄にサテライトショップという業態でお店を今年の1月にオープンさせました。

 

そして今月、二回目の営業の為に沖縄に行って参ります。

 

概要は以下の通りです。

 

【所在地】〒901-2132 沖縄県浦添市伊祖1-11-29-4F

【TEL】080-8822-3413

【営業時間】15時~20時 お客様のご都合で多少お時間が前後するのは構いませんの遠慮なくお申し付けください。

【営業日程】8/27 8/28 の二日間

【完全予約制】完全予約制ですので、ご連絡いただくか、当HPの予約欄よりご予約くださいませ。

 

それでは何年も前に別のblogで書いた僕の沖縄愛に満ちた小説を宜しければご覧ください。

内容は多少加筆修正してあります。

 

「切なくなるほどに青。(次論公論より転載)」

 

敏夫は空港から、送迎のバスに乗り込み。
レンタカーを借りていた。緑色のデミオだった。
そして東京で沖縄用にと買っていたCDを掛けた。
目的地は既にナビにセットしてあり、
市内の渋滞を抜けて、高速道路に乗っていた。
高速を降りて30分程走ると目的地、渡久地港だ。
そしてそこからフェリーに乗り水納島(みんなじま)に向かう。
敏夫は付近の駐車場に車を留めて往復のフェリーの券を
買いに向かった。

「あ、」

敏夫は声にならない声を挙げた。

(前と違う…。)

以前にも敏夫はこの港に来た事があるのだが、
その時はこんなに綺麗な建物は無かった。
敏夫は少し落胆しながらもその平屋だが、
空調の利いた真新しい建物に入っていった。

(あ、すぐに船が来る、ついてるな。)

敏夫は券を買うと船着場に急いだ。

(良かった。)

船は以前に来た時と何も変化が無かった。
新しくも古くも無いが、船室に入るとひんやりと
クーラーが利いていた。そこはツアー客や家族連れ、
そしてカップルばかりで敏夫のように一人で
島に向かう者は他には居なかった。
敏夫は一度は船室に入ったが潮風に当たる方が
盛り上がるだろうと再度その船室からでて、
デッキで居場所を確保した。ここから水納島まで
およそ15分、決して寛げる旅ではないが、
それでも南国気分は満喫出来た。島に着くと、
まずは無料のビーチパラソルを借りて、
まだそれ程人の居ないビーチにそのパラソルを突き刺し。
今日一日の住いの環境を整えた。
途中のコンビにで買ったオリオンビールを、
我慢が出来ずに350m缶を一気に飲み干した。
敏夫は2年前の学生時代にもこの水納島に来ていた。

その時は朋子と一緒だった。

…「トシ~、ね、見て魚が沢山一杯。」

「凄いな!な、早くその魚肉ソーセージで
餌付けしてみようよ。」

「うん、でもこれって共食いだよね。」

「ほんとだ。でも気にしない気にしない。」

二人はその餌を細かくちぎって水中に蒔いてみた。
大小、そして色とりどりの魚達がその
ソーセージ目掛けて突進してくる。
ソーセージのパッケージのビニールに
付着している餌にも食いついてくる。
そして大きな魚とも目が合い。
もっとくれよと催促される。そんな状況だった。

浜に戻ると監視員が

「魚凄かったでしょ?ニモも居るよ。
でも銛を持っていくと逃げちゃうんだ。」

と笑って教えてくれた。二人は驚き感動し、
そして一日、水納島を満喫した。

気付くと敏夫は少し寝ていたらしい。
パラソルの下なので、日焼けは大して
していなかったが、日陰からはみ出た足は
既に日焼けしていた。3本目のビール、
これも一息で飲み干せそうだが、
そこは我慢してゆっくり味わった。
今回の旅は前回と違い、俊夫は一人だった。

「一人は寂しいな。」

敏夫はふとそう思った。するとその時敏夫の脳裏に
こんな言葉が浮かび上がる。

「一人じゃないよ、私はそこに居るよ。」

敏夫はがばっと身を起こした。
そして周囲を見渡した。当然朋子は居なかった。
諦めて横になろうとした時に砂の中から、
少し顔を出した珊瑚のかけらが目に入った。
それはアルファベットの「T」のような形をしていた。

「ね、トシ、見て見て、これをティーみたいじゃない?
敏夫と朋子のTだ。これ記念に持って帰ろう。」

「そんなのただの珊瑚じゃんか。」

朋子の顔が一瞬曇った。

「じゃ、水納島にはこれから毎年連れてきてくれる?」

「え?」(結構ツアー料金高いのにな~)

「毎年は無理かもしれないけど、2年に一回ならなんとかな。」

「本当~?」

朋子は交渉に勝ったと勝ち誇るかのように
満面の笑みを浮かべた。

「それなら次来た時もこの珊瑚に逢えるように
深く埋めとこ!監視員さんの台の
右横のこの場所、これが定位置ね。」

「馬鹿だな、潮の満ちひきだってあるし、
それこそ台風だって東京の比じゃないんだぞ、
そんなの流されちゃうに決まってるだろう?」

「だって~」

朋子は泣き出しそうだった。

「わ、分かったよ。じゃ深く埋めとこうよ。」

「うん。」

…敏夫はその珊瑚を砂から取り上げてみた。
紛れも無くあの珊瑚だった。敏夫は少し
涙目になりながらその涙をこぼさぬよう、空を見上げた。
2年前のあの時と変わらず空は青かった。
東京では見た事のない綺麗な、
水色より少し濃く澄んだ空だった。

(朋子、約束は果たしたからな。)

敏夫はその珊瑚をディパックに詰め込み、
残ったビールを飲み干した。そしてまた海に
勢い良く飛び込んだ。あの時と何も変わらぬ空と
海の青さは敏夫の全てを優しく包み込んだ。

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