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眼石祝応のBLOG

鯖江製メガネというブランド。

2016/08/22

昨晩、日本在住8年、生まれはアメリカという方がネットで検索してグラシアスにたどり着いたそうです。

 

「え!?何て検索したの?」と思わず訊いてしまいました。

 

すると鯖江製の眼鏡を扱っているお店

 

と検索したと教えてくださいました。僕は鯖江には年に数回いく程縁の深い関係だと自分では思っているのですが、

その産地の現状は知れば知るほどに、明るい光が射すような話題が見つからず、どちらかと言えば、

今度はあそこ(の会社)が潰れたから、次はどこだ?のような暗い話題が渦巻いていたりします。

 

そこで僕は先日フェイスブックで僕の意見を延々と述べさせていただいたのですが、

業界を挙げて、日本の眼鏡工場をバックアップしよう!!!と高らかに宣言させて頂いたのですが、

これは僕一人で声を挙げれば実現できるものではなく、それこそどこかの業界団体が力を合わせて

工場の体力をつけさせる為に力を結集するべきだと僕は思います。

 

以下にそのリンクを貼っておきますので、ご興味ある方はご一読くださいませ。

 

https://www.facebook.com/jirou.itou/posts/1115108151903306

 

取り敢えず僕は理念は謳いました。後は具体的な方法論を論ずる場をどこかで作る必要があるようです。

 

ただ一つ言えることは、今の日本の眼鏡業界で工場のある県は僕の知る限りでは以下の通りです。

 

言わずと知れた

 

福井県(そのうちの多くが鯖江市に集中していますが、別に鯖江だけが産地という訳では決してありません。)

 

千葉県

 

神奈川県

 

新潟県

 

岐阜県

 

島根県

 

とこのように実は福井以外にも多くの眼鏡工場があるのです。実は東京にも少し前までは工場があったのですが、

このご時世により廃業の憂き目をみました。

 

僕は産地支援基金(仮称)をもしも創設するのなら、この上記の全ての工場様に体力をつけて頂く為に

微力ながらも小売りが支援する体制を構築するべきだと考えているのです。

 

ここに行政が絡むと例えば福井県が絡めば福井の工場に支援は限定されてしまいます。

そうではなく自治体のしがらみを越えられるのは民間か、実は国を動かすしかないのです。

 

でも、国家が一人のあんちゃん(僕です。)が手を挙げて基金を作りたいと言ったからといって

動くでしょうか?きっと誰も動かないことでしょう。それを分かっているから僕はやはり民間で

と思うのです。

 

ではグラシアスの取り扱いbrandで国内製の物はどの程度あるのでしょうか?

 

列挙しますね。

 

レチルド/orgreen/kazuokawasaki/chronic/gosh/conceptY/ZEAL/Z-parts/SOLIDBLUE/HUSKYNOISE

杉本圭/HAMAMOTO/BELLINGER(一部)/Lineart/immature/LABYRINTH/RIDOL/LUNOR(一部)

Old&New/less than human/歩/REAL/Micedraw Tokyo/Djual/KAMURO/vio lou

 

以上になります。こうして並べてみてみると海外のbrandもチタン製を中心に日本に発注している事が

分かりますね。

 

皆さんは日本製に品質を求めますか?

 

それとも

 

信頼を求めますか?

 

僕はこれからの日本製のプロダクトに求められるものは品質が良いのは当たり前で

全く新しい発想のbrandが出てくるべきだと思っています。

 

日本にもdysonの様な価格は高くとも独自性があり、そして品質も高い。

 

こんなメガネメーカーがもっと前に出るべきだと思います。大量生産品は中国に任せ、日本は独自の道を

歩む必要があると思うからです。それは日本の社会が高度成長期を終え、成熟期に入っているからです。

もしもこの時代に大量生産品を受注しようとしても、では工場で働く従業員はどうやって集めますか?

 

その工場勤務者の暮らしをその大量生産品の原価で賄えますか?

 

ここに未だに過去の栄光にすがっている人がいるとしたら僕はこんな疑問をぶつけてみたくなります。

 

働く人も、取引先も、そして消費者も全てが笑顔でいられる構造、システムを作らなくてはいけないのです。

 

その為に各工場は体力を、いや競争力をつけなくてはいけません。それは僕のイメージでは

綺麗で最新の設備が並んだ大規模工場ではなく、小規模でもそこでしか出来ない発想や技術がある事が

その工場の競争力になるのです。

 

そこで今度は分業制である鯖江ではその産業構造に問題があるのですが、そこについて語りだすと

長くなりそうなので次の機会いお話ししたいと思います。

 

冒頭に戻りますが、海外の人が日本製の眼鏡を身にまといたいと言ってくださることに感謝申し上げますが、

一方、特に若者を中心に日本人が日本製であることに意外な程にこだわっていない現実に愕然とすることがあります。

 

そこにこだわっていられるほどの余力がないのかな?とお察ししますが、どうやって経済の血であるお金を

国内で循環させるか?若者に限らず多くの日本人が意識を向けるべきだと思います。

 

少なくとも海外の人から見れば日本のプロダクトは素晴らしいと一定の評価が得られている事に

もっともっと僕らは胸を張るべきだと思うのです。

 

$RW3SYVS

 

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