似合う眼鏡って?
2016/09/15
昨晩いつもお友達付き合いさせて頂いている先輩夫妻とこれもまたいつもご指導頂いている取引店の方々と
肉小屋さんっていうヤバいお店で会食してきました。するとその中でいつもの様に眼鏡談義が始まったのですが、
その先輩が似合う眼鏡って何だろうね?
と皆に質問を投げかけたのです。お恥ずかしい話、僕はそれに即答出来る知識が無かったのですが、
そこで僕は、人の言葉を借りてこんな答えをだしました。
「僕の接客の師匠はラビリンスの影郎さんで、うろ覚えだけど師匠はこんな風に言ってましたよ。
通常お店にいらしたお客様はこちらが接客しなければ、無意識であろうと意識的にであろうと
自分に似た雰囲気のフレームを手に取ります。自分のイメージに近いから良い(似合う)だろうと
思う方が大半です。でもそれでは自分の個性の上塗りになるのです。ですから自分とは真逆の眼鏡を
掛けると自分の足りない部分を補ってくれる効果があるのです。」
と仰ってましたと僕は言いました。
少し難しいですね。
影郎さんは更にこんな事も言います。煮物が甘いと思ったら塩を足すでしょ?辛いと思えば砂糖でしょ?
そんな感覚です。と説明してくれました。僕はピタッと腑に落ちたのですが、一般の方には分かりづらいですかね?
例えば切れ長の目の方が、目力を強調するナイロールフレームを掛けると更にきつい顔に見えます。
例えば、丸眼鏡が似合う方何てのは細面(ほそおもて)で髭をたくわえてらっしゃる方。どっちらかと言うと
ぶっきらぼうだと世間では見られている方は丸眼鏡でそのイメージを中和してあげるのです。
でも生徒会の会長さんのような真面目一辺倒の方が、例えば、ウエリントンタイプなんて物を選らんでみたら
どうなるでしょう?それはのび太君一直線になってしまうのです。自分は悪さなんてした事ないし、
世間からも品行方正と思われている方。こんな方は多少柄が悪く見える眼鏡を掛けて調度良いのです。
芸能人の多くが黒縁のウエリントンを好んで掛けますが、あれは、きらびやかなイメージを少しでも消して
顔バレせずに街を歩き、オーラを消す為に掛けるケースが多いのです。ホストとか夜の仕事をなさっている方も基本
チャラいイメージがあるので、金髪のヘアスタイルに黒縁で少しでも真面目さを演出しているのでしょう。
この様に例を挙げればいくつもありますが、僕は似合う眼鏡を追い求める文化というか流行は
消費者にとって非常につまらない結末を迎える事になると思っています。
それは究極を求めれば、それしか要らない。に留まらず、それしか掛けられないという形で
思考停止してしまう事です。勿論、一生涯それだけをかけ続けられるのであれば良いのですが、
眼鏡はファッションアイテム化したこの15年程で、商品サイクルも短縮化しました。
今時なフレームは?そんな形で出版業界も挙って流行を生み出そうとしています。
そんな中で自分だけ、時代遅れになろうともこの眼鏡を掛けたい。そう思ってしまっても
現実は、その商品が10年後に壊れたとしますが、それと同じ物を探しても
見つからない、若しくはもう作っていない。こんな可能性が高いのです。
ですから僕は、似合う眼鏡を提案したいとはあまり思いません。それよりは眼鏡を純粋にファッションアイテムとして
楽しむのであれば、眼鏡で作れるイメージやキャラの変化を楽しめば良いと思っています。
若しくは上級者の方は、服の色に合わせてコーディネイトしているかもしれません。
また僕がパリに行き始めて7~8年でしょうか?パリ初心者の頃に僕はぶったまげました。
それはパリのおじい、おばあの眼鏡と服装とのトータルコーディネイトのレベルの高さに驚いたのです。
日本人だって青山銀座あたりを歩けば、そういったお洒落なおじさまはいらっしゃるかもしれませんが、
その数が違うと心から思いました。そしていつかその文化を日本に輸入したいなと思ったのです。
ですから皆さんも初心者のうちには自分に似合う眼鏡って、店員さんに相談しても良いかもしれませんが、
そこから先に、もっと眼鏡の深い世界があるのです。どうか一歩先の眼鏡の世界を覗き見てください。
そして僕ら夫婦はそんな楽しい眼鏡の世界にご案内したいなと日々お店でお客様をお待ちしているのです。
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