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眼石祝応のBLOG

何で高いと宣伝する眼鏡屋さんが成り立つの?~Vol2~

2017/01/13

昨日の続きです。

 

では、レンズを仕立てる為には、どんな手間があるのでしょうか?

 

大別すると

 

検査/加工/フィッティングとありますが、更に必要なのは、
顧客の求めるスペックや想定する使用状況に合わせてレンズを提案できる
レンズ知識と顧客のニーズを想像するイメージ力でしょうか?

これらが全て合わさってお客様はレンズに満足なさいます。

 

またこれらの要素が一つ欠けるだけでもレンズは最高の性能を発揮できません。
そしてグラシアスは本当は世界一と言いたいのですが、今の段階でそれを言い切るのは
時期尚早で、その言葉を発する為にはもっともっと僕自身勉強も修行も必要なのです。

 

少なくともレンズを仕立てる為に妥協せず、少しでも良い物を作れる為に手間は惜しみません。
これは言っても良いと思います。例えば眼鏡一式単価が5000円だとするのなら、

一日最低30本売らないと利益にならないと仮にします。

 

営業時間が10時~19時だとするのなら、単純計算で、9時間÷30本は1本に掛けられる時間は18分。
休憩を入れない状況です。しかもこれには接客の時間も入ってきますし、再調整の型直しの手間も
時間に組み込む必要があります。実際にはこういったお店は休憩を回す為にも常に数人でお店を回す
体制でお客様をお迎えします。一人の接客に30分かけるとすると一人ではどんなに頑張っても
お店は回らなくなります。では何人必用なんでしょう?

 

試算してみます。

 

検査5分、接客30分、フィッティング3分、加工15分、レジの会計1分、
これを合算すると=54分 もろもろ合わせて55分としましょうか?

 

一人に55分かけて、それを一日30本売ろうとすると1650分。一日540分の作業時間があったとしても
休憩時間が一日90分あれば実質450分しかないのです。これを1650分で割ると一日に
必用な人員が算定されます。答えは3.6人、だから最低でも常に4人、ピークタイムは5人必用かもしれません。

こんな感じで激安量販店の一日はあっという間に過ぎていきます。

 

ここまで来ていかがですか?いかに時間を掛ける余裕がないかがお分かりいただけますか?

実際にはこれで儲かったかどうかを判断する必要がありますが、そこまで説明しても混乱するかと
思いますのでそれは別の記事でご紹介します。

 

ではグラシアスではどうなのでしょう?

 

検査30分~60分、接客60分、フィッティング15分、加工30分、=135分

これを妻と二人で回しているのです。

 

うちの営業時間は、11時から21時。営業時間は10時間=600分、妻が15時出社で、6時間=360分。

つまり一日960分の作業時間があります。

 

ただし、二人でやっているとこれ以外にも例えばこうしてblogを書いたり、経理の仕事をしたり、
銀行と交渉する為の資料作りしたり、メルマガも書いています。更に今は眼鏡学校の課題にも
取り組んでいたりします。これらの作業は空いた時間にやったり、開店前と閉店後にやればよいと
するので、ここでは960分で計算してみます。

 

では計算してみましょう。

 

960分÷135分=7.1人。

 

一日マックスで7人までは販売できる事が計算上は分かります。

ただうちのお店はご予約優先のsystemをいれております。そして検査もフレーム選びも
される方の場合にはお一人様2時間のご予約枠を入れております。

 

すると10時間÷2時間=5人。

 

大雑把な事業計画で僕は一日5人売れて、かつご予約が埋まる状態を想定して

レンズの価格と利幅を想定しています。

 

ここまで説明してきお分かりいただけました?

 

では人を雇って、一日30本売ろうと僕のビジネスでやればもっと儲かる?それはその通りです。
でも今の日本のマーケットではこの手間暇かけて眼鏡を仕立てる事に価値があると感じる方は
明らかにマイノリティーです。ですからそういった少数派の方々を自分のお店に集める為には
相当の広告宣伝費が掛かる事を覚悟しなくてはいけませんし、

 

何より、自分の分身となるべき従業員を多数雇用する必要があります。

まずは、そんな優秀な人材を集める事が今は大手でも苦労している事を考慮すれば、

それはそれで一苦労だと感じています。高齢化社会では働き盛りの若者とのご縁を頂く事が

大変なだけでなく、更に職人を集めようとしたら。それは僕自身に相当に力が必用だと言えます。

 

残念ながら業界外から入ってきた僕にはそんな人脈も人望も

無いというのが冷静な評価だと言えるでしょう。

 

そんなこんなでざっと説明してきましたが、こうして書いてみると手間暇がコストである事が
分かると思います。そしてその手間に価値があると感じている方々が今グラシアスに集まって
来ているのです。決して酔狂な集団が集まってきている訳ではない事にご理解頂けたでしょうか?

 

グラシアスのお客様に僕は勿論感謝していますが、一方僕はお客様を誇りに思ってもいます。
今の時代、失われてしまった「目利き」という能力がある方々だと思うからです。

 

皆様、僕はまだまだ発展途上です。もっともっと上手に眼鏡を作れるようになりたい。
日々考える事はそればかりです。そして必ず次回のご縁では更にレベルアップして僕自身が
成長している事はお約束します。今の段階では僕の未来に投資する先物買いかもしれませんが、
それは青田買いとも言えるかもしれません。

 

いつか高くともグラシアスで作ってよかったと
多くの方に言われるよう頑張りますので、

今後ともよろしくお願いいたします。

 

ではまた明日。

$RW3SYVS

 

 

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