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眼石祝応のBLOG

度数が同じなら見え方も一緒?

2017/03/03

うちのお店では少数派、グラシアスでフレームをお買い上げ頂き、そして

レンズは他店で入れる。こういった選択をされるお方が一部いらっしゃいます。

 

そのご選択そのものは問題ありません。

 

ただし条件としては、

 

僕よりも上手に①度数を決定し、

 

僕より上手に②アイポイントを測定し、

 

僕より上手に③レンズを枠の形状に合わせて歪みを最小限に合わせて削っていて、

 

グラシアスより、より④安く⑤良いグレードを提供出来ている。

 

他にも、フィッティングが僕より上手にできている可能性もありますが、

基本はグラシアスで販売したフレームは、僕が自分でフィッティングしています。

 

この条件を満たしていればA様は他店でお買い上げになった

そのチョイスは素晴らしいと思います。

 

ではこの仮にA様としますが、A様が果たして上記の①~③を比較して冷静に

ご判断されているのでしょうか?余計なお世話と感じるかもしれませんが、

僕は④の価格だけで選らんではいまいか心配しているのです。

 

最低でも知識としては⑤のグレードを判断して欲しいと願いますが、

①~③の店舗毎の格差を誰より消費者は知るべきだと僕は思います。

 

もしかしたらこのA様は①~③も含めて、レンズを入れているお店に全幅の

信頼を寄せているのかもしれません。そうならば、僕はもっと自分の腕を

磨き、このA様をいつか振り向かせてみたいなと思います。

 

では皆さんは、ご自分で使っているレンズのスペックをご存じですか?

 

⑤について解説してみますね。

 

レンズの種別を分ける物として、

 

1)メーカー

 

2)品種

 

3)設計

 

4)屈折率

 

5)アッベ数

 

6)比重

 

7)コート種別

 

8)保証の有無

 

2)~8)までは品種の中を更に分けていますが、いかがですか?

自分の使っているレンズのスペックをどこまで言えますか?

 

少しトライしてみてください。

 

チ、チ、チ、(←時を刻んでいる音ね。)

 

僕の予想はこんな感じ、

 

自分の使っているレンズのメーカーを知っている人が全体の1割くらい、

 

それから2)以下のスペックを言える人は更に少なく、全体の1%強じゃない

かな?と予想します。多くの方はそのレンズスペックに

 

関心が無いのです。

 

でも恐ろしいことではありませんか?

グラシアスでは一番お値ごろなセットでも数万円するのです。

僕も立派な庶民ですが、庶民感覚からしても結構な出費をする

品だとは思うのですが、その高額商品の明細を自分が何使っているか

不明だというのですから、恐ろしい話だと思います。

 

では何故、手痛い出費を強いるこの高額商品のお買い物に対して

人は無頓着でいられるのでしょう?

 

それはその効果を知らないからだと僕は思います。

 

効果にはプラスもマイナスもありますが、

その両方の効果を知らないから誰もこだわらないのです。

 

僕は眼鏡を文化にしたいと思っています。

 

今眼鏡は、それ程皆さんの生活の中でプライオリティーが高くない商材です。

でも僕はそれをこだわって一生懸命リサーチして、そしてここぞと

 

思う店で

 

これだと思う商品(フレームやレンズ)を選び、

 

そして店員は、その事前に調べて顧客が選んだ商品に対して、

しっかりサポートしてあげれば良いのです。

 

この消費者、小売店店員双方の歩み寄りとも言える努力の積み重ねが

メガネを文化に、そして一つ上のステージに引き上げるのです。

 

過去の眼鏡業界は、徹底的にサポートするか、それか一切情報を与えない。

 

ここに終始しました。すると徹底的にサポートされた顧客は自分で知識を

得ようとせずとも必要な商品に辿り着きますから勉強しません。お受け取りの

際に、保証書に多少目を通して一時的には自身の知識になるかもしれませんが、

元々興味が無いことですから数日経てば忘れてしまうでしょう。

 

一方、情報を与えられなかった顧客は、関心が無い状態を放置されるのですから、

メガネに対する理解は一切深まりません。まさに無知な顧客が大量生産されてきたのです。

 

その結果、この業界は価格だけでしかお店を選べない眼鏡屋難民の様な

消費者が増えてしまったのです。新聞のチラシが入ってお得なセットがあるからと

チラシのセールのたびにお店を変える。そんな消費行動になるでしょう。

 

でもそれで消費者は得をしているのでしょうか?

僕は多少の出費は抑えられたとしても中長期的に見れば損をしていると

思います。それは例えばQOLの低下と言えば良いでしょうか?

逆説的に言えば眼鏡には顧客の生活の質を引き上げる効果があるという事です。

 

ですからこの間で僕らは、サポートすべきで、そして消費者はもっと

眼鏡屋のいいなりにならずに自分で購入する商品を調べるべきでしょう。

 

今日は長くなったのでこの辺でいったん〆ますが、レンズのグレードや

メーカーのこだわり、それをしっかり僕らは伝えないと結局損をするのは

消費者で、安易に価格だけで選ぶ消費行動が、国民の豊かな暮らしを実現

させたい僕の思いと乖離していく現実をみて、少しだけ寂しくなるのです。

 

ともかく、度数が一緒なら見え方が一緒。こんな今の世間の常識は間違っていますよ。

と言いたかったのが今日の次郎さんの一番言いたかった事なのです。

 

ではまた明日。

 

DSC07128

 

 

 

 

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