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眼石祝応のBLOG

保証でレンズ交換。

2017/04/03

今日は、自らの恥部をさらけ出すようなお話しです。

 

グラシアスではほぼ100%僕が検査しています。たまに日曜日だけ修行に

来ているバイト君が検査して度数決定する事もありますが、1%に満たない

状況です。

 

つまりお客様が新調した眼鏡の不具合を訴えられた場合には、その責任は

99%以上僕の責任ですし、1%のバイト君が検査した場合にもしも不具合が

発生した場合にも、責任は、その彼に検査法を指導した僕に責任があります。

 

ここ最近、二件程、この眼鏡を新調したが、度が合わない気がすると

ご相談を頂き、レンズ交換をしました。

 

僕は神様ではないので、僕にミスがあれば、それは謝らなくてはいけませんし、

眼鏡を作ってすぐに再来店して頂くお手間を取らせてしまった事に恐縮すらしています。

 

ただ、お客様心理としては、せっかく作った眼鏡が合わないと眼鏡屋さんに

訴えることそのものが大きなストレスだとお察しします。つまり、言いたいけど

言えない方が、少なからずいらっしゃる。この可能性を僕は疑っています。

 

上記の二件は氷山の一角に過ぎない。という事です。

 

ですから今日のblog記事では、読んでくださっている方々にお願いをしたいと思います。

 

どうかご不満があった場合には、遠慮なく仰って下さい。

それはお客さまの為にもそういったご不満を持っている方に、何らかの改善案を提案をして

解決する方法が見つかるかもしれない、というだけでなく、

 

実は、僕にとっても有益です。

 

僕は、眼鏡屋としては、究極には程遠く、未完成で、成長途上とも言えます。

その今の僕にとって、失敗から学ぶことが多いにあるのです。

でも、失敗したという事に気づけない事から、失敗を失敗と気づけないだけでなく

成功と勘違いしてしまうリスクすらあることを僕は憂慮しています。

 

ですから、どうかご不満は遠慮なく申し出てくださいね。

 

弊店の保証規定としては、お渡し後、一か月でレンズ交換の保証期間ですが、

まずは一か月の時点で一度ご判断ください。

 

そしてその時点で選択肢は二つあります。

 

①何かしらの方法で度数を変えて、今感じている不満を解消する。

 

②当初より慣れてきたがまだ心配だ。⇒この場合にはそこから更に二カ月保証期間を

延長出来ます。つまり保障期間を延長して様子を見るという選択肢もあるということです。

 

僕の方としては、悲しいなと思うのは、この一か月の保証期間を待たずに、

二、三回掛けただけで、お医者様の処方箋を持って来られて、

問答無用でレンズ交換を求めらる方もいらっしゃいますし、

レンズのconceptをご理解頂けなかった事に悲しくなります。

 

僕は本blogで何度も申し上げていますが、

 

眼科医の先生で、眼鏡の度数決定をする為の検査に精通している方は

本当に少数で多くの眼科医は、この度数決定のノウハウをもっておりませんし、

持っていたとしても非常に知識/技術が稚拙と言えるでしょう。

 

それでもお医者様としては、わからないとは言えないので、

無理やり理由をつけて処方箋を書いています。

 

つまり、僕の様な未完成の若造からみても、この処方箋のレベルは無いな

と思う事が数多くあるという事実をまずは、消費者の皆さんに知って頂きたいと

思うのです。セカンドオピニオンを取るというのなら、眼科医でも、

眼鏡の度数を決定する検査に精通している先生に診て頂きたいと思いますし、

 

そんな立派な先生なら、僕も、

 

「あ、あの先生のお見立ては僕と違うな、でもかけてみる価値はあるな。」

 

と処方箋通りレンズ交換をしても良いとは思います。

 

ただし、それでも見え心地にご納得いただけなかった場合にはどうでしょう?

 

僕は他者が検査して度数決定した場合のレンズ交換にも

うちの保証規定を適用するべきでしょうか?

 

皆さんはどう思いますか?

 

うちのお店は、とおことわりした上で僕の見解を述べれば、

僕はその場合にはレンズ交換する場合には実費頂いています。

 

先ほど述べた通り、眼科医の先生も千差万別、僕から見て納得できる

処方箋もあれば、これは酷いなと思うレベルの処方箋も数多く、存在しています。

 

それでもお客様が望めば、どの処方箋でもレンズ交換は一回お付き合いします。

ここはしっかり約束しますが、二回目は、今度はその先生が責任を負うべきでしょう。

 

そうしなければ、眼科医の検査レベルは上がらないと思うからです。

 

でも実際眼科医の先生にその責任を負わせることは可能でしょうか?

 

現実的にはほぼ不可能に近いのです。もしも患者さんに見え心地の不満を

訴えられたら、ほぼすべてのお医者様はこう切り返します。

 

「あなたの眼は、今回の度数であっているから、問題ない。使っていれば必ずなれるから使い続けない。」

 

と答えます。そうしないで、

 

「分かりました。ではレンズ交換の費用は当クリニックで負担しますので、新しい処方箋を作りますね。」

 

とやってしまうとあっという間にクリニック経営は傾き、廃業の憂き目にあうでしょう。

それ程に屈折矯正の診療点数の配分が低すぎるのです。

 

また僕ら眼鏡店は、レンズとフレームの販売により

利益がありますが、眼科医での検査にはその利益がありませんから、到底レンズ代金を負担する

何てことは出来かねるのです。まずこのレンズ交換を出来ないというリスクが眼科処方箋にはあると

言えるでしょう。ただし一部の眼科と眼鏡店が提携して、処方箋でも眼鏡店がレンズ交換の

リスクを負担してくれる場合もありますので、それでしたら安心ですね。

 

少なくともグラシアスでは、そういった提携眼科がありませんし、処方箋を回してもらう事も

ないのです。これにも良し悪しありますが、それについてはまた別の機会でご紹介します。

 

では屈折矯正に精通していない眼科で診てもらうメリットって何でしょう?

そもそもメリットがあるのでしょうか?

 

勿論あります。

 

それは、疾病の早期発見につながり、そして治癒までトータルで診てもらえる事です。

 

僕らは、白内障だと思って、白内障ですと診断を下すことは違法ですし、医療行為になります。

勿論、治療なんて出来ませんね。

 

皆さんは視力低下を安直に、度が進んだ(変化した。)と考えがちです。

ですが、本来はその視力低下が病気である可能性を疑い、その不安を払拭してから

眼鏡店に来るべきでしょう。

 

そこで処方箋が必用ですか?

 

と僕は聞かれることが多いのですが、処方箋を

 

「あなたの視力低下の原因は病気ではなく、屈折異常(近視/乱視/遠視)ですよ。」

 

というお墨付きで良いのなら、それには大きな意味がありますが、それ通りに作らないと

怒る眼科医の先生もいらっしゃいます。そうなってしまうと眼科医と眼鏡店の板挟みで

苦しむのはお客様になってしまう事が多いので、

 

僕のお店では上記の

 

「処方箋は必用ですか?」という問い合わせには

 

「眼科医で診て頂く事はお勧めしますが、処方箋は貰わないでください。」

 

と答えるようにしています。僕には疾病の発見のスキルはありません。ですから

まずはその病気の可能性を消して、眼鏡の度数決定の責任は全て僕が負担したいのです。

 

一番まずいのは責任の所在が明確にならない事です。

 

眼科の処方箋通りに作っても、見え心地にご納得いただけない場合、

眼鏡店と眼科が責任のなすりあいになってはいけないと僕は思いますが、

現状そういった現実も散見されます。ここには大きな問題が存在していますね。

 

いかがですか?いち眼鏡士が多くの眼科の技術レベルが稚拙だと言っている事に

多くの方が驚くでしょうし、これについて言及するのは禁断の領域に踏み込む事かも

しれませんが、僕は創業した時から一貫して眼を含む医療行政の問題と矛盾について

指摘してきています。多くの眼科医のスキル不足を個人の責任にしてはいけないのです。

 

国民の眼を守る制度が疲労している。

ですから改革が必用だという事を言い続けてきたのです。

 

思ったより長文になってしまいました。

 

ではまた明日。

 

無題

 

 

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