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眼石祝応のBLOG

遠近両用ってバレるの?

2017/05/04

錦織君の世界ランクが14位まで落ちてしまいました。手首の怪我が治らずコンディションを

落としてしまっています。毎週の様に錦織君の快進撃が見られていたのも今は昔、

なんか寂しさもひとしおですね。錦織君が手首の怪我を隠して

騙し騙しトーナメント戦を続けるのもきっと限界だったのでしょう。

 

隠す、そしてバレると言えば、皆さんは老眼であることは受け入れたくないし、

老眼であるという事を誇らしげに言う方は眼鏡業界以外では見た事がありません。

誰にだって老いという現実からは眼をそむけたくなるものです。老眼でしょ?

なんて得意げな顔で同僚や友人に言われたくないですよね?

 

でも、良い時代になりましたね。昔は遠近両用と言えば、レンズの下部分に明らかに

違う場所が存在し、そこを通してみれば、近くが良く見える構造になっていました。

 

こういったレンズをバイフォーカルレンズと云いますが、グラシアスでも

年々販売個数は減少し、過去には辛うじて1年に1回はそういったご注文を

頂いていたのですが、ついに2016年は僕の記憶が正しければ、バイフォーカルレンズは

1組も販売しませんでした。それも業界全体の流れとして

 

累進レンズというレンズが老眼対策レンズとして主流になってきたからでしょう。

また、累進レンズが老眼対策だけでなく、眼精疲労対策や近視の進行抑制にも

効果がある可能性があり、グラシアスでは4歳の子供にも累進レンズを販売した実績が

ある事やスマフォ用途に特化して極力単焦点レンズの様に使えるシフトオンというNIKONの

レンズがグラシアスでも大人気である事は過去にお伝えした通りです。

 

そんなに便利な累進レンズでも未だに、一般消費者にその存在が知れ渡り、普及しているかと

言えば決してそんなことはなく、つい先日も50代の女性に、そろそろ観念して遠近両用に

してみてはいかがですか?と問いかけると

 

「いやよ、遠近なんて使ったら老眼だって周りに公言して、おばあちゃんになりました

って宣言する見たいじゃない。」

 

と仰いますし、これはお店では今日、今でもお客様からでる

言葉としては決して珍しくないご発言です。

 

ですがそもそも度数が無段階に変化する累進タイプの遠近両用レンズは

一般の方から見たら老眼対策がされている事は分かるのでしょうか?

 

答えを先に言えば、プロじゃない限り分かりません。

 

ですから遠近両用レンズを使ったからといって周囲に老いを認めた事に

は決してならないだけでなく、むしろ遠近を使わずに例えば近視の方であれば、

近くが見えないから、眼鏡を外している仕草や行為そのものの方がより

老いをアピールしているように僕には見えます。

 

だから皆さんも、遠近は老眼世代だけのレンズではなくなったという

新しい常識をインプットし、そして皆さんの生活の質を上げて頂きたいと

切に願います。例えば、眼鏡を外していちいち近くを見ている仕草を

一日何回繰り返し、そしてそれを1年続けたら経済的なロスって

どのくらいになるのでしょう?その計算は頭の良い方にお任せしますが、

 

それが日本全国で行われているとしたら膨大なロスが生じている事に

なります。僕はこういった事実をまのあたりにすると

 

勿体ないな~。

 

と思います。

 

では遠近を使うことで返って自然な仕草で近方視をする事が出来るので

若々しく見える。

 

ここまではついて来れましたね?

次はでは遠近ってどんな構造になっているの?

 

という遠近初心者の方向けにど~んと高度なグラフィックを駆使して

解説します。

 

それがこれだ~!!!!

 

遠近両用明視域図

 

なんの事はない、ただペイントってソフトで書いただけなんだけど、

昔のおいらなら写真をプリントアウトして

手書きで書いてもう一回スキャンしていたぜ。

 

それがおいらの進化。

 

どう?画面に向かって右の図を書いていない方に小玉みたいな

明らかに変わって見える場所なんてないでしょ?

 

でも左のカラフルな図に書いてあるようにレンズの度数はこんな感じで

青の楕円の下辺りから階段上ではなく坂道の様に無段階に変化しています。

 

近視で言えば

 

青のゾーンをS-1.00

 

なんて度数に設定して、それから+1.50足した度数が一番下になります。

なんて設定をすると

 

黄色の楕円の辺りは、

 

S-1.00 +(+1.50)=+0.50

 

になるのです。

 

では赤い線が鼻側と耳側にありますが、これは何でしょう?

 

赤い線に挟まれた内側を明視域と言います。

 

青い楕円の領域は遠用明視域

 

ピンクの楕円は中間明視域

 

黄色い楕円は近用明視域にそれぞれなっているのです。

 

そして赤い線の外側はどうなっているかと言えば、滅茶苦茶な度数が入っていると

思って下さい。どこに合わせようと思ってもピントが合わない領域です。

 

そしてこのエリアを収差領域と言います。

 

つまり累進レンズは度数の変化としては縦にも変化しますが、

 

自分の眼を中心に右に目線を送っても、左でもどちらでも度数は変化します。

 

経てだけでなく横にも変化している事を皆さまも知るべきでしょう。

ですから見たいと思った対象を体の中心に持ってくるか、首を振る必要があるのです。

 

そして高いレンズにすると何が変わるかと言えば、

 

明視域が広がり、相対的に収差領域が狭まります。更に収差領域に入った時の収差という

簡易に言えば歪みの量が減り、これは装用感に大きく影響を与えると言えるでしょう。

ゆれるとクランとする。これはこの収差領域の歪みを減らしてあげることで、

その違和感は軽減します。

 

ですから僕は累進レンズに限って言えば、ご予算の許す限り、視野の広い物を使った

方が視野は広がり、装用感が向上し総合的に使い勝手が良いですよ~、

と僕は日々お店でご案内しています。

 

皆さん!累進レンズに関して正しい知識を持って頂けましたか?

 

ご興味もって下さった方は遠慮なくご予約の上でご相談下さいね。

 

【ご予約ページURL】

https://www.itsuaki.com/yoyaku/webreserve/menusel?str_id=3562&stf_id=0&flg=3&back=1

 

ではまた明日。

 

$RW3SYVS

 

 

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