来店ご予約

眼石祝応のBLOG

遠近両用って無敵?

2017/06/16

お蔭様で三連休は箱根でしっかり静養してきました。

エネルギー満タンでお迎えしますので、また何かございましたら

遊びにいらしてくださいね。

 

グラシアスでは遠近両用を若い人にでも販売しているという話は既にblogにしていますが、

一方、若い方だけに遠近両用はおつくりしている訳ではありません。

 

多くのケースでは老眼の自覚はあるものの、我慢に我慢を重ねて

ついにその限界を超えたと自覚し、ある意味諦めご来店頂いております。

 

そこで多くの御客様は

 

「僕の老眼ですから、何かしら対策が必用です。」

 

の言葉にがっかりしたお顔をされて

 

「やっぱりそうか~。」

 

と寂しそう。この瞬間は眼鏡屋を何年やっても嫌なものです。

でもお客様が自分の眼の状態を正しく知ってから、初めて、正しい対策が生まれるし

理解なくして遠近両用なんて使いこなせないと僕は思うのです。

 

ですから、このある意味引導を渡す儀式はマストになります。

 

では老眼対策に必要性を感じて頂いた場合には、簡単に分ければ二つの対策があります。

 

① 遠くがばっちり見えていた状態から、遠くの視力を出さない状態にもっていく事。

例えば近視であれば、1.5の視力がでていた状態から0.8の視力に度を弱めておつくりする

場合があります。これは50代中盤くらいまでは、遠くの視力は捨てますが、近場は快適に

ご覧頂けるでしょう。でも遠くが諦められない。こんな人には今までの眼鏡を遠用として

使い分けすれば良いのです。

 

② 遠近両用、皆さんは遠近両用ってどんなイメージですか?よくお店で聞くのは、

「レンズの下に球状の場所があっていかにも遠近で年寄くさい。」であったり、

「遠近って、階段の上り下りが怖いんでしょ?」なんてイメージ。

この二つは一番多く頂いているご感想というか、ぼんやりと脳裏に浮かぶ印象でしょうか?

なかにはこんな方もいます。

「遠近って高価だけど、一本作れば遠くも近くも良く見えて、若い時見たいに見えるんでしょ?」

 

なんてイメージです。こんな方は期待にパンパンに胸を膨らませていらっしゃいますが、

僕はいつもそこで出鼻をくじきます。

 

「遠近両用は確かに便利ですけど、万能ではありませんよ。

諸条件が合致して初めて便利にお使い頂けるのです。」

 

条件付きだと説明しているのですが、続けてこんな事も言います。

 

「決して若い頃のように戻れるわけではないのですよ。」

 

こういうと皆さんガッカリされます。でも膨らみ過ぎた風船を適正な状態まで

戻してあげないと、そのご期待を裏切った時のショックで破裂してしまうのです。

 

ここまで言うと僕が遠近両用はお勧めしないと思っているかもしれません。

でもそうじゃないんですよ、遠近は便利です。でも万能ではない。

この前提に立つ必要性を説いているのです。

 

では遠近では苦しい作業って何でしょう?

 

僕は一番苦手なのはデスクトップパソコンであり、大画面であり、更に言えばマルチモニターとの

相性が悪いと説明しています。それは遠近両用の構造に限界があるからです。

 

ここで以前に作成したグラフィックさんにご登場願います。

 

カモン!

 

遠近両用明視域図

 

デスクトップモニターの視距離は多くのケースで40~60㎝で見ている人が多い様です。

皆さんがPC作業している時には目線は上の図で言えば青の領域を通ります。

でもあそこは簡単に言えば、1.5の視力を出している事が多いのです。

でもそこでみると疲れてしまうので、どうすれば良いかと言えば顎を上げて

無理やり目線がピンクの領域を通るようにしてみる必要があります。

 

でもその顎を上げた状態で緊張していると首肩こりが物凄くなってしまい、

眼は楽でも体は悲鳴をあげ、決して快適とは言えないのです。

 

一方ノートPCの場合には自然と目線はピンクの領域に通りますから、

不自然な姿勢を強いることなく、楽にPCモニターがご覧になれるのです。

ノートPCと遠近の愛称は良いと言えるでしょう。

 

では遠近両用でデスクトップPCは快適に使えないのでしょうか?

そんな事はございません。その場合には、画面に向かって右の方の図を補足で足しましたが

ご覧になってみてください。ピンクの中間度数が上に来ていて、黄色い部分が縦長になっています。

 

これは遠くの青い度数は抜いて真っ直ぐ前を見た時にデスクトップパソコンに合う様に調整したさまを

表現しました。そしてこれは遠くを失うデメリットと引き換えにモニターを見易くするだけでなく、

近くの見える範囲も広がっている事が分かります。近くを見る時にこれまた不自然に下の領域を

使う必用が画面に向かって左のレイアウトだと生じますが、右側はすっと眼を下げたら近くの細かい物が

良くみえます。この様にやり方次第なんですね~。

 

遠近説明図

 

僕がお店に立っていて一番悲しい言葉があります。

 

「私(僕)は年をとってから本を読む気がしなくなっちゃって、昔は良く読んだもんだけど~。」

 

このお言葉をきくとメラメラと眼鏡屋魂に火が付くのです。

 

(なんとかしてあげなくっちゃ。)

 

と燃えてくるのです。どうか皆さん、今を生きる事をそんなに簡単に諦めないで。

眼鏡屋風情に何が出来る?とお思いかもしれませんが、どっこい眼鏡で出来る事って

意外と大きくて、皆さん生活の質と直結しているんですよ~。

 

ね♪遠近両用は無敵じゃないけど、無能では決してないよという

 

と僕の思いをお伝えさせてしめにさせて頂きます。

 

もしもご興味もって下さった方は先ずご相談の予約をお願い致します。

こちらがご予約ページになります。

 

https://www.itsuaki.com/yoyaku/webreserve/menusel?str_id=3562&stf_id=0&flg=3&back=1

 

ではまた明日。

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

opteria Glassias
https://opteria-glassias.jp/
住所:〒180-0004 東京都武蔵野市
吉祥寺本町1-11-21せのおビル1F
TEL:0422-21-6755
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。