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眼石祝応のBLOG

高い眼鏡、安いメガネ。

2017/06/30

人によって、趣味嗜好や物事のこだわり、それらは千差万別で皆がおのおのの基準で

優先順位をつけてお買物をしていると思います。

 

僕も洋服が好きで、何か可愛いT-シャツやポロシャツ無いかな?

とお買物に行けば常にアンテナを光らせています。

 

また車は、僕のこだわりを反映した最たるもので、腰痛持ちの僕は、シートの座り心地に

こだわってドイツ車に一度乗ったら国産者に乗るのが怖くなってしまいました。

国産だって、最近MAZDAが気になっていて特に、CX-5という車が格好良いな~。

 

なんてディーラーの前を通るとスッとカタログ下さいとお店に入ります。

 

では皆さん眼鏡はどうですか?

 

メガネにお金をかけている人、掛けていない人。現状を分析すれば、

どちらかと言えばお金をかけていない人の方が多いようです。

 

でもグラシアスに来る方は僕が売っていても立派な値段だなと思う品を

楽しそうに選び、そしてお買い上げ頂いています。

 

グラシアスの顧客は眼鏡に対するプライオリティーが高いようですね。

では高いメガネを買う方と、安いメガネで良いやという方。

 

この差はどこにあるのでしょうか?

 

収入ですか?勿論そうかもしれません。でもグラシアスのお客様にだって

学生さんはいらっしゃいます。その方だって時に何万もする眼鏡をお作りになります。

この間いらした女の子は、数年前にお店に来てこう言いました。

 

「いつか、バイトしてお金を貯めてから買いに来る。」

 

こう言って颯爽と帰っていきました。

 

その子は、数年経って、立派な女性となって帰ってきて、DJUALという高級品の

フレームとレンズを買って下さいました。

 

世間を見渡せは、時計は数十万、羽織っているコートだって数十万。

でも眼鏡は明らかにお手軽な金額で買える眼鏡を掛けていらっしゃるケースは

決して珍しくありません。きっと眼鏡に対する優先順位は低いのでしょう。

 

では先ほどから繰り返している優先順位ですが、これはどうやって決めていくのでしょう?

 

先ずは自分の好みですよね。僕は帽子が好きだから、帽子は安い奴から高い物まで

一杯持っているし、町中で可愛いデザインを見かけるとつい買っちゃう。こんな方は

帽子に限らず沢山いらっしゃるでしょう。勿論それを否定するつもりも毛頭ありません。

 

では何故、グラシアスの様な入りにくくてお値段だって世間の相場の倍以上するお店が

な成り立つのでしょう?それは眼鏡の本質を知っている方に支持されているからです。

 

ここですんごく重要な事を僕は言っています。

 

メガネの本質、

 

そしてそれを知っている方。

 

この二つの大切なキーワードを申し上げました。

 

ではまた解説していきますから、ついて来てくださいね。

 

メガネの本質って何でしょう?

 

僕はお客様にこんな有難い言葉を頂きました。

 

「お兄ちゃん(僕です。)靴と刃物は良い物かいな。」

 

何故このお方は僕にそういったのでしょう?

 

それは靴と刃物は価格や手間、それに伴いまるで機能性が違うからだと僕は解釈しました。

切れ味鋭い刃、そしてメンテナンスすれば、長く使える包丁。

 

靴で言えば、長くはいても疲れない、型崩れしにくい。壊れた時も修理が利いて何年でも使える。

 

靴や刃物でかつ上質な物は、こんな特徴があるかもしれません。

 

つまり、高い機能性と高度なメインテナンス性を併せ持ち、長く使える商品である。

 

だ、か、ら、

 

最初のコストは高くとも、結果的には安く上がるよ。これを僕に教えてくれたのでしょう。

そしてこの事をグラシアスで眼鏡を作っている方々は「知っている」と言えます。

 

では眼鏡はどうですか?

 

僕は上記の二つの商材とまるで一緒だと思っています。

 

高いメガネも、安い商品に比べてより高度な機能性が付加されていて、かつ、高い物は

修理対応にも融通が利くケースが多いと思います。

 

それに加えて、眼鏡は顔のど真ん中にに位置して顔のイメージを形作るファッションアイテムの要素も

あります。グラシアスで扱っている多くのハウスブランドは、この高いファッション性も兼ね備えているのです。

 

ファッションには一点豪華主義とトータルコーディネートという二つの軸があるとは思いますし、

これみよがしに高い物ばかりを身にまとっていると少々見ている側からすれば食傷気味に思えます。

 

それでも全て高級品で体全体を武装している方が、眼鏡だけ5.000円であるとなると

少しばかりバランスが悪い気がします。

 

グラシアスではそれを4つのFという形でグラシアスの眼鏡に対する思いを言葉にしてみました。

 

Fashion(ファッションアイテムとして似合う、若しくは合わせる、時に外す。こんな提案をしてみたいと思っています。)

 

Function(5大機能と言っていますが、フレーム/レンズ/検査/加工/フィッティング。

どれか一つでも欠けたら眼鏡は機能しません。機能性が付加されていない眼鏡を伊達眼鏡と言います。)

 

Fair(必要ないのに高いレンズを売らない事をお約束します。そして必要な機能を提案いたします。)

 

Fun(メガネ選びって実は楽しいんです。是非楽しみながらメガネを作って頂きたいと願います。)

 

では本題、高いメガネと安いメガネって何が違うの?

 

これを僕は以前に料理に例えて紹介しました。

 

安い眼鏡屋さんは料理で言えばファーストフードですよ。

 

高い眼鏡屋さんは料理で言えばミシュランガイドで☆をもらえるお店ですよ。

 

と解説しました。高いメガネ屋さんは素材にこだわり、そして素材を活かして高度に機能するように

手間暇掛けて作ります。ですから一日に一人で何十本も作りようがありません。フレーム一つだって

販路を限定してメーカーさんは卸していますから、それ程多くの数が世間に出回りません。

ですから、自分の個性を主張しやすいのです。

 

これと逆が安いメガネ屋さんだと言えば分かりますよね?上記の文章を高いから安いに変えて

逆の意味になるよう読んでみてください。

 

例えば

 

【高い眼鏡屋さん】

ですから一日に何十本も作りようがありません

 

【安い眼鏡屋さん】

ですから一日に何十本も作らないと利益が出ません。

 

の様に変換されるのです。

 

難しいですか?ではもう一例

 

【高い眼鏡屋さん】

フレーム一つだって販路を限定してメーカーさんは卸していますから、それ程多くの数が世間に出回りません。

 

【安い眼鏡屋さん】

フレームは大量に作り原価を下げた商品を仕入れて販売しますから、当然町中で良く見かけます。

 

この様に変換されます。ただし安い眼鏡屋さんに置いてあるフレームの品質、これは僕も断言しますが、

10年前と比べてたら雲泥の差程にクオリティーは上がっています。

 

ですがそれは素材としての品質が改善したのであって、それを上手に料理する手間に関しては

勿論改善しているのですが、素材の劇的な進化にはまだ及ばない状態です。人を育てる事には

相当のコストと時間が掛かるのです。ここに本来は投資すべきですが、それをすると

低価格を追求するビジネスモデルに対して相反してしまうのでしょう。

 

この様にどんなに手間暇掛けた魚沼産コシヒカリだって炊き方間違えたら台無しよ。

米を上手く炊き上げるのにどれくらいの教育時間が必用なのかは僕には不明ですが、

一人前の眼鏡屋さんを育てる為には、最低でも数年掛かるでしょう。

 

最後にお客様から頂いた言葉にもう一言加えて〆にしたいと思います。

 

「お兄ちゃん、靴と刃物と眼鏡は良い物買いな。」

 

思いの他長くなりました。

 

ではまた明日。

 

$RW3SYVS

 

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