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眼石祝応のBLOG

斜位。

2017/08/12

今日は昨晩の雨のお蔭か、涼しい始まりでした。

僕のバディーのしっとり指数も控えめな一日の始まりです。

 

ここ数回、blogでは眼鏡がずれてはいけないよという知識と

眼鏡を末永く快適に使って頂く為には、両手で取り外す事をお勧めします。

という内容で、これは消費者の皆さんがあまりにも片手で眼鏡を外す

リスクやずれた眼鏡を放置するリスクに無頓着である事に

僕は警鐘を鳴らす必要があったと思ったので記事にしました。

 

今日は、ずばり、斜位というお話ですが、眼鏡は両手で外すもの、

という僕にすれば常識でも、それは常識としては一切認められていないのと同様に、

 

眼鏡を作る時に斜位の方向と量を測定する事が必用で、もしもずれがあると

したら、プリズムとトレーニングという二つの方法でずれを減らしたり、

両眼視する事や近方作業時に発生する寄り眼の力が不足しているために、

その疲労やストレスを軽減させる目的でプリズムやトレーニングが必要なケースが

あるのですが、そんな事殆どの方はご存知ありません。

 

知らないだけならまだましです。消費者はそれを知らないだけだからまだ良いですが、

業界内ではビジョントレーニングは必要性は認めても、それをしても儲からない。

だから残念ながら、あまり普及していません。

 

プリズムに至っては、それを入れると眼が広がって斜視になるというデマがあったり、

また違和感が強いので斜視でも無ければプリズムを入れて眼鏡を作る事は極力避ける。

 

これが業界内の常識かもしれません。

 

ですから多くの眼鏡屋さんでは斜位の測定はしませんし、プリズムを入れて

眼鏡を作るケースも斜視の方で処方箋でも持参されなければ、ほぼプリズムは入れないのです。

当然、いつまで経ってもプリズムの必要性は広まりません。前述した通り多くの眼鏡屋さんや眼科医が

否定的だからです。でもグラシアスでは100人のお客様がいらしたら100%の方に斜位の量と方向を

測定し、結果としておよそ73%の方にプリズムを入れた眼鏡を作成しているのが結果であり、

実績です。これを今まで斜位の矯正をしてこなかった人に伝えるとめん玉ひん剥いて驚かれます。

 

それは眼科医の先生でもそうですし、そして僕と同業他社の方にも

同様の反応をされる事が本当に多いのです。

 

多くの方がしていない事を僕がしているのですから、

僕が非常識で間違っているのでしょうか?

 

少なくとも多くの眼科医の先生や同業の眼鏡屋さんはそういうでしょう。

吉祥寺でおよそ7割の購入者にプリズムを入れて眼鏡を作ってるらしいよ。

信じられないよな~。と驚かれるのです。

 

つまり僕はすんごく立派なマイノリティーである状態を創業より12年間続けてきた事になります。

でも僕はこの斜位の測定やプリズム処方を業界のメインストリームにもっていこうと

目標を設定しているのです。そんなの出来る?常識をひっくり返すんだよ。

 

と自分の内面に声を掛けられる時もありますが、でもおいらがやらなきゃ

誰かが困っているのに助ける人いないじゃん。更に言えば、斜位の存在を殆どの方がご存じなく、

そのケアを受けられていない現状は国家的な損失じゃない?と僕はおもっているのですから、

それは世間の為にももうひと頑張りする必要があるようです。

ですからどうか皆さんはせっかくこのblogに辿り着いたのですから、

 

斜位と斜視の違いくらいは言葉で説明できるようになってほしいな~、

なんて思って今日のタイトルにしました。

 

では前置きはこれくらいにして、

 

斜視と斜位の違いを説明しますね。

 

斜視とは、右眼と左眼が同じ方向を向いていない状態で、多くのケースでは、片目は使っていても

もう一方の眼は同じ対象を捉えていないので、抑制と言って片目の信号をカットしている状態になって

いますので、その場合にはダブって見えているという自覚はありません。ですが、元々斜視では

なかった人が何らかの理由で斜視になった時には物はダブって見えますので、これは相当に困ります。

また、普段は一つに見えていても、疲れてくると対象物がダブる状態を間歇性斜視と言います。

つまり斜視と言ってもパターンは複数あるのですよというお話でした。

 

続いて、斜位についてです。

 

斜位とは、融像を除去した際の眼位のずれ、という言い方が専門的なのですが、この言い方では

一切伝わりませんよね。まず原則論として多くの人は、絶対的安静位(死亡時/気絶時)では

眼は外に広がり、その状態ではダブって見えてしまうので、無意識に寄り眼にして対象物を捉えます。

この寄り眼を輻輳といいますが、斜位は融像といって左右の眼で捉えた画像を重ね合わせる行為を

させない状態を人為的に作り出し、より絶対的安静位方向に近づける検査法を用いて斜位の測定をします。

 

この時に眼が開く方向で外斜位/内斜位/上下斜位の三つに分類し、更に右目が上斜位か左が上斜位かで

右上斜位と左上斜位に類別されます。僕は先ほど多くの人は死亡時や気絶した時には外に眼が開くと

説明しました。ですから、通常の人は外に開いている状態がデフォルトとも言えます。

 

ですからうちのお店で検査された方が外斜位ですね。と僕に言われたら、それはどちらかとえば

スタンダードな斜位だとご理解下さい。でも僕は先ほど斜位の方向と量を検査すると言いました。

その為、方向で外斜位でスタンダードだったとしてもその量が多かったり、若しくは寄り眼が上手でなかったりすれば

斜位は視機能に悪戯したり、若しくは眼精疲労を引き起こしたり、更に言えば、眼のストレスは脳のストレス

とも言い換えられるので、そのストレスは実は眼だけに留まらない事例が散見されます。

 

さ~て長くなってきました。

 

こんな感じで斜位について分かりました?斜視は外観で見た時にパッと分かる方もいれば分からない方も

いらっしゃいます。でも斜位については外観では殆ど分かりません。ここに多くの問題を内包しています。

誰が見ても分かる異常なら、それを改善しようという動機にもなるでしょう。

 

でも一般の方が見ても誰も分からないから、誰にでも存在する斜位がいつまで経っても世間に認知されないのです。

だから僕はこんな矮小なblogかもしれませんが、一人でも良いので斜位とプリズムについて正しい知識を

知って頂きたいと願い日々キーをタイプしているのです。

 

このblogを読んだ消費者の方や眼鏡屋さんが、一人でも多く斜位やプリズムという言葉を知って頂き

その内容に興味を持っていただければ幸いです。

 

もしも弊店の検査にご興味もって下さった方は

弊店は終日ご予約優先で営業しておりますので、

出来れば下記予約ページよりご予約下さいませ。

 

弊店予約ページ

 

ではまた明日。

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