プリズムと眼鏡。~その2~
2017/08/17
着々とダイエットは進み、今では86.9キロ、当初と比べて2.0きろぐらむも減りました。
あまりにも軽くなりすぎると空に浮いちゃうんじゃね?え!?それって幽体離脱!?
と発想は飛躍しながら、無事体内に帰還し本編が始まります。
先日の記事で僕はプリズムを入れる時には固視ずれしている人に入れている事が
老いというお話をしました。今日はではプリズムを入れると眼にどんな変化が起こるの?
というお話です。
プリズムを入れると1プリズムディオプター(以降△に略します。)あたり0.25mm
眼が外に開きます。え!?外に開くってでは斜視みたいになっちゃうって事?
と思いますか?実際には斜視を眼鏡で矯正。という記事をご覧になってみてから
ご判断くださいませ。
このお方の眼には左右合わせて24△入っています。
ではこのお方は斜視の様になっているでしょうか?なっていませんね。
でも実際には
24△÷4(1△0.25mmなので4△1.0mmの計算です。)=6mm外に開きます。
ですが、写真をみても分かるように、眼が外に開いているようには見えません。
実際に黒目と白目のバランスを見ても斜視矯正後は、開いていた右眼は内側に入ってきていますが、
左眼は大きく外に開いているようには見えません。ですが実は眼全体が外に広がっています。
その結果、右目と左目の中心と中心を結んだ距離(瞳孔間距離)は6mm広がっています。
例えば、瞳孔間距離が64mmの人は70mmの瞳孔間距離に設定して合うのです。
では開いた分だけ、寄り眼は辛くなるのでしょうか?
いいえそれも違うのです。手元を見た時に寄り眼するのは理解できますね。でも寄り眼の量が
減るのです。その減った分を賄うのがプリズムなのです。その為眼を寄せる運動量が減り、
眼に余力が出来るのです。その為、長時間手元を見ている時に行が飛んでしまったり、
若しくは内容が頭に入らなかったり、いわば疲労している状態に眼がなる事を緩和します。
その為、今までよりも近業作業が楽になり、集中出来る時間も長くなるのです。
では楽になるのはPCや読書等の近業作業だけなのでしょうか?
それも違います。遠くを見る事さえも辛くなっている方もいらっしゃいます。
何故なら人は本来眼が外に開いた状態がデフォルトだからです。
外に開いた眼を輻輳運動と言って寄り眼をして無限遠を見ている事は
既に説明しましたね。目線としては無限遠を見ていれば平行線を描きます。
でもそれが辛い人がいるのです。
だから僕は様々な段階の寄り眼があるなかで、その寄り眼が辛いと感じる状態かどうかを
判断しプリズムを入れたり、時には輻輳トレーニング等ビジョントレーニングも指導します。
どうですか?皆さんプリズムに関して多少理解が深まりましたか?
両眼視疲労なんて言葉を無理やり作らなければいけない程に、手元を見る事が辛くなり、
結果として両眼視そのものが苦痛になっているケースがうちのお店では頻発しています。
どうか皆さまにもそんなケアをしてくれるお店との出会いがある事を
心よりお祈り申し上げます。ではまた明日。
opteria Glassias
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