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眼石祝応のBLOG

新しい流れ~レーシック難民が認知された~

2017/08/18

レーシック難民が悩む「眼痛」「ドライアイ」、心療眼科のっ出番か。という記事を

 

ネットで見つけました。ある眼科の先生なんてレーシック難民何ていないよと

言い切る人もいるくらいにレーシックを原因とした不定愁訴は、その存在すら

酷く曖昧な扱いを受けていましたが、今回の記事にあるようにレーシックの

危険性に一つスポットが当てられた様で、これは非常に喜ばしいと思います。

 

またこの記事の内容で多少解説が必用だと思ったので一部抜粋引用し説明しますね。

 

(引用開始) 吉野健一氏(吉野眼科クリニック)は自身が手術を行った1241例を対象にして、

「屈折矯正手術と心療眼科」と題した発表を行いました。

 対象の約95%は「この手術を他人にも推奨したい」と思うほど、

高い満足度があったのですが、問題は残りの5%です。(引用終わり)

【解説】僕は先ず、以前から伝えていたのは成功率100%の術式は存在しない。だから

失敗は付き物だ、でも、その確率を公にして、その上で患者に判断させなくてはいけない。

実際には契約書にその記載があったとしても、小さく書いてあるだけで、ほとんどの

レーシック手術を受けた方は、リスクの存在も、そしてその確率も知らずに

簡単便利な術式だと認識している。ここに大きな問題があると僕は主張してきました。

ところが、今回はそのパーセンテージを公開したのだから、意義のある事だと思います。そしてもっと

驚いたのは、5%、100人に5人も不満を感じているという事実が僕を驚愕させました。

何故なら僕の予想は1%を下回る比率だと自分では予想していたからです。

これからこの手術を受けようと検討している方はどうかこの5%という数字を見て

冷静にご判断いただきたいなと切に願います。

 

(引用開始)不満足因子のトップ3は、「過矯正」「眼痛」「ドライアイ」ということでした。(引用終わり)

 

【解説】近視の過矯正とさらっと書いていますが、この過矯正が僕に言わせれば全ての

根本であり、ピントの調節慣れしていない強度の近視の方に過矯正の状態を人為的に

作り出し、今まで以上に多くのピントの調節を眼に課することで患者は瞬間的に

パニックになっている状態と僕には見えます。何故なら、一例を挙げれば、

強度の近視の方は眼鏡で矯正している状態では自然とピントの調節を助ける

レンズ効果の恩恵を受けられるのです。

 

更に言えば、そのレンズ効果は、輻輳と言って寄り眼を助けるベースインプリズムの効果も

レンズによってプラスの効果を無意識に感じていたのです。ですから近視のレンズが無くなり、

寄り眼を更に強いますし、遠視になれば更に大きなピントの調節を眼に課するのですから、

ダブルパンチで人体に悪影響を与えると言えるでしょう。

 

そうです。ここ最近僕が言い続けてきた。寄せる力の有無、そして斜位の量をしっかり測定し、

寄り眼とピントの調節をレンズの助けを借りずに出来るかどうかの判断をした上で、

手術の可否を判断すべきと言えます。ところが、この寄り眼の検査と、

斜位の量の測定すらせずにレーシックの可否を判断していたところに根本的な間違いがあるのです。

 

もう一点ここでも解説が必用です。何故測定機械は進化しているのに過矯正なんて

事態が起こるのでしょう?それを僕は①人体の揺らぎと②患者の心理、この二つに分けて説明しています。

 

①人体の揺らぎとは、近視の度数は日々変化しており、ある日ある時の近視量が

恒常的に存在するとは僕には思えないのです。ですから近視の度が強い時に

手術をしてしまえば、それが弱い日の眼の状態になれば当然過矯正になるのです。

 

②患者の心理、例えば過去ずっと近視の眼鏡を作っては、また度が進み、そして更に近視の

度を強くする。これを繰り返していた患者は、先生に「どうしますか?1.5の視力と0.8の

視力、どちらが良いですか?」と訊かれれば、当然(あ~、またどうせ度が進むのだから

度は強めに出しておいた方が視力が長持ちするかな?)と考え1.5の矯正を望みます。

それを聞いたお医者様は、近視の弱矯正では1.5が見込めないと判断すれば、

僕が先ほど解説したリスクを考慮せず、若干過矯正気味に設定するのです。

若しも1.2しか出なければ再手術の保証を付けている病院もありますが、

再手術は手間であり、コスト要因ですよね。ですから過矯正気味に設定する場合もあるのでしょう。

 

この様にレーシックの問題は手術をするお医者様と患者、それぞれが無知である事に

大きな問題を抱えているのです。ですがレーシック難民の方々の取り組みによって

日本では廃れていったようです。ただし更なる啓発が必用でしょう。僕は前から言っている事は、

レーシックはロシアンルーレットであると、外れを引いたら冗談ではなく致命傷だよと

僕は申し上げたいと思います。繰り返しになりますが、冷静なご判断をお願い致します。

 

最後に井上眼科の先生が仰っているように、心の問題を抱えている方もレーシック難民の方々には

数多くいらっしゃいます。そんな方々が少しでも平穏な日々を抱えてくれることを

僕は心よりお祈り申し上げます。

 

ではまた明日。

 

無題

 

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