視力は確かに大事だけど…。
2017/10/14
今晩は、三日間の展示会で少しだけ朝になっても疲れを感じて布団が恋しかった
次郎さんですが、皆さんいかがお過ごしですか?
さてパリに展示会で仕入れに行ってきて帰ってきてすぐに汐留で開催される展示会で
世界の眼鏡屋さん相手にご販売させていただいた次郎さんなわけで、今回は結構
タイトなスケジュールだったりした訳です。
今日も朝から三連休明けですから調整のお客様に数多くご来店いただき、
「あ~やはりお店を休むとご迷惑をお掛けしているな。」と再確認した次第でございます。
ご迷惑をおかけしないためにも眼鏡屋に予約してから来店いただく
仕組みがもっともっと世間の皆さまに知っていただけならなと思います。
今日いらしたお客様は、作ったばかりなのに遠くの見え心地に視力の左右差があって
気になるから再検査してというご要望でした。実際に再度視力測定してみると
両目ともに0.8か0.9で作成したはずの眼鏡が今日は
右目が0.5
左目が0.8
の状態で両目では1.0しか視力が出ていませんでした。本来は両目で1.2出ると思って
メガネの度数決定をしたので、この結果は本意ではありません。
ところが、ではこの状態は検査ミスで異常かと問われれば僕のミスの可能性も
勿論あるのですが、多くのケースではそうではなく、しっかりご説明して再作成することなく
ご納得いただくことの方が圧倒的に多いのです。
これは一体どういう事でしょうか?
この状態を説明するのには調節の介入とか、ピントの調節機能とか、調節バランスとか
何しろ小難しい専門用語を挙げ連ねる必要があるのですが、このブログは一般の方に
ご覧になって頂くblogなので、勿論そんな言葉は使えません。
う~ん、どうしよう。
…
…
取り敢えずピントの調節から説明するべか、何しろ僕ら人はピントを調節するオートフォーカス
機能を持った眼を持ち日々暮らしていますね。そしてそのオートフォーカス機能が衰えることを
老眼と言いますよね。このお方は初期の老眼のお方で、強度の近視の為に老眼の自覚がほとんど
ありませんでした。この強度の近視だから老眼の自覚が遠視や正視の方に比べて自覚するご年齢が
後ブレする何て話を始めるとそれだけで一日分のblogのボリュームになりますので、
ここはえいや!っと端折ります。何しろ自覚があろうとなかろうと40歳を過ぎれば多少の老眼が
始まってくるのが相場です。では老眼=オートフォーカス機能の低下という意味は
ご理解いただけましたでしょうか?
では
何故老眼になるのでしょう?
それは二つの要因があります。
一つ目は毛様体筋と言って水晶体を膨らましたり、平らにするために横から押したり
引いたりする筋肉の筋肉量が加齢とともに減っていくこと。
二つ目は水晶体と言って形を変えられる自然のレンズ(本当人の体ってよくできていますよね?)
の硬化、つまり水晶体が硬くなっていく現象の二つの相互作用の為に老眼を自覚します。
んでもって今回ご相談いただいたケースは、この近くを見る時に緊張させた水晶体の戻りが
悪くなっているために生じていた視力だったのです。
だから僕は今回はレンズ交換をせずに、説明し、さらに眼のストレッチ運動のようなことをして
視力を回復させてほぼ視力差の無い状態にまで戻して今日はお帰り頂きました。
そのストレッチ後の視力は以下の通りです。
右目が0.7
左目が0.8
両眼視力が1.0→1.2
という形で改善しました。
んでは、この水晶体の硬化という現象を無視するとどうなるのでしょう?
今度は先ほど挙げた調節バランスの異常という現象を引き起こします。
僕はこれが嫌なので、遠方の視力差を揃えるということにあまり執着しません。
んでは調節バランスの異常という状態に関しては明日またご説明しますね。
ではまた明日。
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