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眼石祝応のBLOG

眼鏡屋をビジュアルとキャッチコピーだけで宣伝する難易度。

2017/11/03

僕の尊敬するデザイナーさんが、眼鏡屋に長文のblogは不要で、従業員の顔写真と

フレームの紹介があれば充分だし、長文になれば成る程効果はない、つまり

誰がそんな文章よむの?と僕のblogを真っ向から否定してされていたんです。

 

冒頭尊敬しているデザイナーと書きましたが、僕は本当に日本人に

こんな素晴らしいデザイナーが出てきた事を誇らしくも思っています。

 

また、そのデザイナーさんは業界に多大な影響力を与えられる立派な方だから、

日本のメガネ屋のblogが全て、そんな方向に流れていく事に

少しだけ危機感を覚えた、っつうお話なのです。

 

そもそもblogが何のために存在するのか?一部の人にとっては日記代わりの備忘録

だったり、ミニコミとして社会に自分の意見を発信したり、実はblogの目的って

人によって様々だったりします。でも眼鏡屋さんのblogっていうくくりなら

 

それの多くの目的は宣伝だと僕は思いますし、僕もこの宣伝目的で

日々どちらかといえば長文と言われる文章を書く為にキーをタイプしているのです。

 

例えば、肩こりや慢性的な頭痛、これでお悩みの方に、

実は眼鏡一本で体調が劇的に改善したりすることがあるんだよ。

 

何て情報を僕はblogの中に散りばめます。そしてそれが誰かの検索に引っかかって

僕の他のblogや興味を持ってくれればHPの他のコラムを読んで下さるでしょう。

 

所が、その興味を持ってもらうまでが難しいのも事実で、それはいくら長文を

つらつらと書き連ねても、入り口でぴしゃっと閉じられてしまう事が多いそうで、

それはスマフォの普及とともに、更に直帰率(すぐに別のページに移行してしまう確率)は

高くなる傾向にあるそうです。最近メガ、だかギガだか分かりませんが、

音楽や動画等、何しろパケット通信の情報量が近年飛躍的に増えた為に、

この月々の通信費を極力定額の範囲に収める為には他のページに飛んでいく

余裕がないという事情がどうやらあるようです。

 

一方、グーグルさんは常に検索順位に反映される基準を変えながら、極力検索ワードで

求めている答えの精度をあげようと改善しています。つまりネット的な観点から言えば、

昨日の常識は、今日の非常識になるリスクがある事を誰より眼鏡店の店主が知る必要があります。

 

そして僕はその対策としてランディングページを作りました。別のページに飛ばずとも

スクロールである程度うちのお店の情報が分かるようにしたのです。

 

blogの話に戻りますが、グーグルの検索順位を上げる為には、実はキャッチコピーだけでは

検索順位は上がらないのです。検索順位を上げる為には、例えば眼精疲労であれば、

それを過度にならない程度に複数回使う必要があります。

 

こうなると訳が分からないですね。

 

短い文章でズバッと伝わる秀逸なキャッチコピーが必要、

 

でもコピーと写真だけの記事は検索順位が上がりにくいというジレンマがあります。

 

一方僕は、ネット用語でいえばロングテールなお客様方とのご縁を求めて

このblogで宣伝しています。ロングテールの方々の特徴と言えば、

何しろニッチなニーズになります。その方々は

 

例えば、

 

「吉祥寺 メガネ」

 

なんてワードで検索せず、もっと踏み込んだ検索ワードを用います。

 

例えば

 

「吉祥寺 頭痛 原因 対策」

 

とこの様に複数のワードを組み合わせて自分の求める情報との接点を求めます。

え!?ロングテールが分からない?

 

ググってみましょうね。

 

ロングテール

 

ではネットの検索順位を上げるという企業努力に対しての最適解は?と

聞かれれば、短い文章とビジュアルの組み合わせ、そして入口はそのランディングページで

ひきつけ、更に深い情報は自身のHPでご覧になって頂く。

 

こんな流れになるかと思います。

 

そもそも、眼鏡屋さんという商売がアパレル感覚と医療感覚、その両方のスキルというか

知識を求められることに商材としての特質があります。

 

冒頭ご紹介したデザイナーさんは、このアパレル感覚での眼鏡屋さんをイメージして

言葉を発しています。何故なら、今多くの国民がアパレル感覚で眼鏡や眼鏡店選びを

カジュアルにしているからです。ですから、そのマスのマーケットを動かした方が

勿論、ご自身のフレームの売り上げも上がるでしょう。だからその立場から発した言葉に

悪意も罪もありません。経営者であり、デザイナーとして至極当たり前を仰っているのです

 

でも僕は12年前に開業した時から、僕のお店のキャッチコピーは以下の様に宣伝しています。

 

「お洒落だけでも技術だけでも満足出来ない方へ。」

 

これを言い換えれば

 

「アパレル感覚でも医療の感覚で提案されても満足出来ない方へ。」

 

となるでしょう。

 

つまり、眼鏡は視力補正器具であり、最低限の医療的な知識は勿論必要で、その上で、

トータルコーディネートとしての眼鏡というアイテムは顔の中心にどかっと乗っかり、

嫌でも主張しますから、アクセサリーとしての側面からも逃れられない意味合いがあります。

 

そしてそれは激安なプライスショップという業態が出てきてから、より気軽に眼鏡を

買える商材に変化させました。これの功罪はありますが、ここではすっ飛ばします。

 

ところが、僕は建設業、そして外食業から入ってきた他業種からの参入組ですが、

このファッション性と道具としての機能性のど真ん中を狙う業態が少ない、というか

殆どないことに驚きました。皆それぞれの立場で、眼鏡は検査が大事とか、

ファッション性が大事だから提案力が大事とか主張されていますが、

 

僕に言わせればその全てが大事だと思えたのです。

 

だから僕はこのopteria-Glassiasというお店を開業しました。

ではもしもファッションアイテムとして捉えた時のblogに考慮すべき点は

冒頭申し上げた「分かりやすさ」です。

 

でもそれ「だけ」では検索順位は上がりません。もし上げるとすれば一日に

何回も何回も更新する必要があります。大手ならそれは可能かもしれませんが、

零細企業ではその労力を割ける時間も限られてきます。

 

一方、もし医療に近い切り口から眼鏡の機能性を大切だと訴える時に

ビジュアルだけで消費者の心をとらえる事が可能なのでしょうか?

 

僕はここに大きな疑問を感じます。

 

皆さんは新しい土地に引っ越しました。

 

そこで歯医者さんやかかりつけになるであろう内科。

 

これらの病院を探す時にどうやって探しますか?

 

そして病院のHPには文書はキャッチコピーしかありませんか?

多くは最新の設備についての解説や、ドクターの職歴や、

そしてクリニックの経営方針に関して謳っているはずなのです。

 

例えばセカンドオピニオンを歓迎します。

 

こんなキャッチコピーが使われているかもしれません。

また眼科であれば、白内障の術歴年間○○件等、このお医者様

大丈夫かなと調べるでしょう。例えば実績豊富でも設備は古い、

実績と言える経験はなくとも設備は最新の物が揃っている。

 

本当は実績もあるし、設備が最新のクリニックが良いに決まって

いるのですが、ご近所にそういったクリニックが無ければ、

その妥協点を探るクリニック探しの段階になるのです。

 

そういった意味では眼鏡屋さんもそれに近くはないですか?

 

最新の検査の設備が有って、腕も良く、品ぞろえも完璧で

ファッションアイテムとしての提案も抜群。

 

それが他より安かったらもっと良いわね。

 

何て誰もが思うはずです。

 

僕はこの価格訴求というところに関しては必要以上に追及しないように

しています。それはある程度の余裕ある値付けが、産地を守る事にもなるし、

メーカーの次の開発費の余力にも回せる資金源ともなると思うからです。

 

一方僕だって、多少資金の余裕が出来れば新しい検査の機械を買いたくも

なります。この余裕がない状態でお店を運営する事で、多くの我慢を

お客様に強いる事になったりします。

 

だから僕の目標はどこよりも高く仕入れて、どこよりも高く売って、

それでもどの眼鏡屋さんよりも満足度が高いお店。

 

それが目標になります。多少高いけど、この仕上がりなら満足、

僕はお客様と常にその勝負をしているのです。

 

ですからファッションアイテムとしての提案力だけではとてもじゃないけど、

その高額なお値段を頂けるはずもないことはこのblogの読者様でもご理解頂けると思います。

 

つくづく眼鏡屋さんはバランス感覚が大切だなと思う次郎さんでした。

 

検査か?フィッティングか?

 

いえいえ、そのどちらも大事でしょ?

 

提案力か?検査か?

 

いえいえ、そのどちらも大切でしょ? って僕は思いますけど、皆さんどう思いますか?

 

眼鏡デザイナーさんのblogにむきになって反論を書いて、多分過去最高クラスの長文です。

でも今日僕が書いた事って大事な事だと思うけどな~。

 

その眼鏡デザイナーさんもこのblog読んでるから怒られたら謝ろうっと!!

 

最後に、これも僕はWEB上でキャッチコピーとして使うフレーズですが、

 

「賢明なる顧客が健全な業界を育む」

 

のだと思いますが、賢明なる顧客は黙っていてもホイホイ湧いてくる訳では

決してなく、業界全体で育成するくらいのスタンスが必要だと僕は思っているという

事です。賢明である筈の消費者は懸命に一円でも安くを追求しています。

 

そしてその結果が自分に降りかかって戻ってくる事を誰より消費者の皆さまに

知って頂く必要があります。逆に言えば消費者の方々はその怖さを知らないから

安直に値段と似合う似合わないだけで眼鏡を選べているのが今の日本の眼鏡業界です。

 

ならばどうしたら良いのでしょう?それは、知らせれば良いのです。

今うちのお店で起こっている事を全て知って頂けたら怖くて簡単に眼鏡を買えなくなるでしょう。

 

だから僕は毎日blogで情報発信しているのです。

いつか多くの方が眼鏡を、ご自身の眼をもっと大切にしてくれる日を夢見て…。

 

ではまた明日。

 

$RW3SYVS

 

 

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