順番。
2018/04/23
僕の友人のA君は順番食いのAと僕らの仲間から揶揄されていた。
彼曰く、一つの料理と別の料理を代わるがわる食べることで、
味覚がリセットされるのが嫌だと主張していた。
最初にサラダ、次に煮物、最後に肉、そして炭水化物、とデザート、
まるでフレンチのコース料理の様に順番に自らの口に放り込んでいたのです。
一方日本人の食文化としては口中調味という口の中で例えば
お漬物と白米をいい塩梅でバランスよく口に運ぶことで味覚としての
塩分のバランスをとろうとする行為をさしますが、食卓に全てを
どんと出して、時に煮物、時に主菜、肉、魚、これらと米を順番を変えて
食べる方が日本では多いのではないのでしょうか?
ところが、順番食いって、健康管理の観点からは正しいそうですね。
例えば、最初から白米を食べると血糖値が上がりすぎる。だから、先に野菜から
食べましょう、これが正論だと聞いたのは随分後になってからのお話です。
今思えば、A君はその自らの信念を貫いた凄い人になるのですが、
一方それを馬鹿にしていた僕たちは猛省しなくてはいけないようです。
そんな僕の若かりし頃を思い返しながら、今日もキーをタイプしている
次郎さんですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
さて本日の本題です。
順番と言えば、僕はよくお店でこんな事をお客様に説明します。
「まずは正しい知識をもってください。そして次はそれは意識に落ちます。
更に次の段階では、意識せずとも無意識でそれを理解しなじむのです。」
はてさてこれは何を説明しているのでしょう?
実は遠近両用レンズに限らず、メガネを慣らす際に促す方法論として
僕はこんな例えを使います。
先ずは、間違った知識で先入観を持ってしまう。
こうなってしまうと意識はその間違いにとらわれ、次の無意識の段階には
進みません。これではいつまで経っても眼鏡は体の一部の様に自身の足りない
能力を補ってくれないことでしょう。
先日いらしたお客様はこんな事を仰いました。
「この間頂いた眼鏡なんだけど、掛けた瞬間にクラっとしたの、
今までに眼鏡は何十本も作っているけど、こんなこと無かったわ、
この眼鏡私に度が合っていないんじゃない?¥
と半分きれながらも仰います。
さてここで一つ解説が必要です。
僕は過去に違和感のメカニズムを上のリンクの記事で解説しておりますので
ご興味ある方はどうぞ、そこでも述べていますが、
度数を変えるという事は多かれ少なかれ違和感が発生する可能性が高い事、
また、目に起因するストレスを解消したいと思って一気に度数を変えれば、
それは相応のリスクがあり、違和感が強く出ます。
僕はプリズムという度数を入れて眼鏡を作ることが多いのですが、
そのプリズム度数を入れて初めて掛けた時の多くのお客様、具体的に言えば
過半数のお客様は最初に違和感を訴えます。
「よく見える。でもクラクラする。」
こんなコメントが多い様に思えます。でも僕はそれを乗り越えてくれたら
眼の疲れが軽減したり、体の不具合が改善したり、様々なプラスの効果が
あるので、是非一度、慣らしにチャレンジしてみてくださいと促します。
ここで先ずは
①「正しく自分にあった眼鏡を掛けたら、例え、度を大幅に変えようとも
違和感は一切発生せず、最初から快適だ。」
僕はこれを間違った知識ですよと案内しているのです。
では正しくは?
②「度数や、時に遠近両用レンズ等の設計を変えたときには、
例え度が正しくとも当初は違和感が出るものです。」
これが僕に言わせれば正しい知識と言えます。
でもかけ始めから、①の知識に囚われている方には、僕の理屈は通りません。
ですから、僕は検査の時点でこの違和感の説明にかなりの時間を割きます。
知識のリセット及び、再インストールが必要になるからです。
この様に導入を間違えると、その間違った思い込みが慣らしを邪魔するのです。
その場合には知識から意識へ、そして無意識にという僕の慣らしの順番には
なかなかおりてこないので、つまり腑に落ちないという話になってしまいます。
ね、順番って大切ですね。僕も48歳になって意識的に野菜を取ろうと思います。
勿論炭水化物やたんぱく質の前にね♪
ではまた明日といえない心苦しさに後ろ髪をひかれながらも
今日のblogはこれまでとさせて頂きます。
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