老眼バレ-5
2018/11/19
今日は朝から吉祥寺のあさひ病院で、定期健診を受けてきました。
もう僕もよんじゅうきゅうちゃい。50手前ですから、
何も無いという訳にはいかない様です。
今日も5種類の薬を出してもらいました。
朝からマーブルチョコを食するかのように口に放り込みました。
健康という物を意識せざるを得ない状況に追い込まれたのが、
痛風という病気になってから、33歳くらいから発作という
形でこの病気に気づかされました。
以来この発作を何とか薬で抑え込めないか?と格闘しましたが、
結局お酒を止めて、大好きなラーメンの回数を減らしても
この発作は抑えられませんでした。
僕は眼鏡を通じて国民の健康に微力ながら寄与したいと
願っておりますが、翻り自分の暮らしぶりを見てみると
不健康そのものだったりもします。
これではいかんし、きっと神様が与えてくれた天職の様な
この仕事に長く携わることもかなわないでしょう。
50目前、より健康的な暮らしを追求して
日々暮らしていこうと思います。
健康的な暮らしと言えば、ここ数日長々と書いている
老眼バレシリーズですが、老眼であることがばれるのが嫌なので
極力無理してでも老眼鏡を使わない。
または遠近両用レンズの悪い噂だけを聞きつけ、
遠近両用レンズは使わない。こう決めていらっしゃる方が
相当数いらっしゃいます。
この選択は僕に言わせれば、自分の体に鞭打つ行為に
等しいのだと感じています。
どうかこの遠近両用レンズに対する誤解が少しでも解かれて、
その利便性を感じて快適な暮らしを送って頂きたいと願います。
さて今日は要因⑤ですが、要因⑤とは以下の通りです。
要因⑤~レンズの加工精度を高めて、
レンズに歪みを入れないように手間暇かけて加工する。
今まで一生懸命説明してきました。勿論度数調整だって大切、
そしてフィッティングだって大切。でもここで手を抜いたら
快適な眼鏡にはなりませんよ~というお話です。
そもそも歪み(ひずみ)って何でしょう?
からご説明しなくてはいけませんね。
僕はお客様にはこんな説明をします。
歪みとは、紙で言えば、くしゃくしゃって丸めて
伸ばした時に出来ているしわ、このしわがを歪みと言います。
歪みが出来る原因としては、以下の要因が考えられます。
①フレームのサイズより大きめに加工時に入れてしまう。
②フレームのカーブとレンズのカーブが著しくずれてしまう。
③フレームの形状とレンズの形状が著しくずれてしまう。
④フレームが経年変化で縮み、結果としてレンズに歪みが入る。
この様に時に複合的な要因でレンズのしわ、歪みは発生します。
ではすんごくぼやけた写真で恐縮ですけど、歪みが入っている状態をお見せしますね。
これで見るとフレームの鼻側下部と耳側の上下に青い色が入っていますね。
これは特殊なフィルターを通すと見えますが、皆さんが普段他の人の眼鏡を
見ていて、こんな青い光を見たことはありませんよね?
通常は見えない=こんな歪みが入っていても問題ない。
こう結論づける眼鏡屋さんも一部いらっしゃいます。
僕は自分の体験を元にしても、歪み入りのレンズが
非常に眼が疲れやすく感じ、
そして時に頭痛の原因になったりもします。
では手前味噌ですが、弊店で加工したレンズを見てみましょう。
これで見ると青い光は全然見えませんね。
これも特殊なフィルターを通していますが、
歪みは発生しておりません。
今回の遠近両用レンズシリーズの中でもこれは言えていて、
僕は以前に某レンズメーカーのモニタリング企画に参加したことがあります。
そして、二つの遠近両用レンズの比較をしてレポートするという企画でした。
その時のモニター企画としては、以前の最高峰レンズと新発売の最高峰レンズ、
その比較をする企画でした。
ところが、そのどちらを掛けても猛烈に眼がしばしばして疲れたのです。
度数は今まで使っていたものと変えていないのに、やけにその二本は疲れました。
今回の企画では、二本のレンズの度数だけ僕が指定して、
それを枠にはめ込むのはレンズメーカーさんのラボで行う段取りでした。
そしてあろうことか、レンズメーカーさんの加工精度が低く、
歪みだらけだったのです。これには驚きました。
通常この歪みの状態で何日も枠にはめておくとしわは取れずに
残ったままになりますが、幸いにも今回はあわてて外して手で削ると
途端にしわは消えて歪み無の視界になりました。
その後モニターした結果、新しいレンズの方がダントツに素晴らしい見え心地と
結論が出せましたが、当初の歪みだらけの状態では、
正確なレポートすらあげられない、比較の土俵に乗ることも出来ない程の見え心地でした。
この経験からより一層僕は歪みを取ることに執着していきますから、
多少掛け始めにつらい思いはしましたが、
今となっては非常に有難い経験と言えますね。
つくづく眼鏡作りに必要なのはこだわることと、そしてその全てに妥協なく、
どこか一点だけにこだわっても決して消費者の満足にはたどり着かないのだと
痛感する出来事でした。
それではまたこのblogでお会いしましょう。
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