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眼石祝応のBLOG

第二次変動期。

2019/09/29

本日のblogの難易度【★★★★★】

 

今朝の体重は77.5キロ。ふむ。ある意味順調でもあり、

ある意味、停滞でもあるな。ふむふむ。

 

さてさてこのblogでは何度もご紹介しました。

 

眼の一生涯の変動傾向。

 

第一次変動期(0才から20才

 

安定期(20才から40~46才)

 

第二次変動期(40~46才から今わの際まで。)

 

この様に大別すると三つの期間に分かれるのです。

 

それぞれの期間毎に注意すべき点はありますが、

今日は第二次変動期について解説してみたいと思います。

 

例えば、こういった度数の方が平成26年にご来店頂きました。

 

RS-5.00

LS-4.00  両目で0.8の視力でした。

 

勿論もっと強く度数を入れて作れば視力は問題なく出るかたでした。

そして一番度を強く入れて最高視力が出る状態。

 

それを難しい言葉ですが、

 

完全矯正値と言います。

 

今回の場合は完全矯正値は仮に以下の様に設定します。

 

RS-6.00

LS-5.00  両目で1.5の視力と設定します。

 

今回は近視の方を例に挙げて解説しますが、

近視の場合には最高視力で最弱度。

 

という原則があります。

 

例えばこんなメガネで度数を作ったとしましょう。

 

RS-6.50

LS-5.50

 

完全矯正値より強い度数になります。

この場合の予想される視力ってどのくらいになるのでしょう?

 

実はこの予想をたてる場合にはもう一つ条件設定が必要なようです。

それはそのお方のご年齢です。

 

では今回は40才と想定しましょう。

 

もしも40才の方が二段階(一段階は0.25単位)強い眼鏡を掛けた時の

遠くを見た時に想定される視力は

 

多分1.5、つまり変わらないのです。

 

強い眼鏡を掛けても弱い眼鏡を掛けても遠方視力に関しては

何も変わらないケースが多く、これから年齢が増していくと

加齢とともに、若干の視力低下を伴うと予想します。

 

また弱年齢化した場合にはより一層遠方視力に悪影響を与えません。

 

では若い人はちょっと強めの近視矯正眼鏡を掛けても何も悪影響は無いのでしょうか?

 

勿論あります。

 

それは近くを見る時に必要以上に眼の力を使わせることになるので、

集中力が維持しにくくくなったり、目が疲れやすくなったり。

御年齢によっては初期の老眼の時期であれば、早めに手元が見え難くなったりします。

 

更に言えば、これは結論には至っていないとおことわりしますが、

 

調節ラグという状態が誰にでもあるのですが、過矯正のメガネだと、

手元を見るのに余計に力を使わせますが、その状態でレッドグリーン視標という

視標をみさせると明らかに緑がハッキリ見えます。

 

これを均衡がとれるくらいの度数まで下げると、実際には完全矯正値より

度を弱くした方が良くなったりします。この均衡がとれていない状態で

近くを長時間見続けると第一次変動期では近視が進行するという説もあります。

 

調節ラグと近視の進行の相関関係については、

結論に至っていないのが今の見解でしょう。

 

さてさて、では今日の本題ですが、第二次変動期では

 

近視の人は近視が年をおうごとに弱くなります。

 

弱くなるという事は完全矯正値の度数、その数値が小さくなるとご理解下さい。

 

例えば先ほどのお方は

 

40歳の時の近視の度数は

RS-6.00

LS-5.00  両目で1.5の視力と設定します。

 

こうだと説明しました。

 

ではこのお方が46歳になると眼の状態はどの様に変化する傾向にあるのでしょう?

 

それはこうです。

 

46歳の時の近視の度数は

RS-5.25

LS-4.25  両目で1.5の視力となるのです。

 

では先ほど作った弱めのメガネはどうなるのでしょう?

 

【平成26年度】

RS-5.00

LS-4.00  両目で0.8の視力でした。

 

【令和元年】

上と同じ度数で1.2出ている事が多いのです。

 

上の度数は完全矯正値に対して一段階弱めに調整されています。

最高視力(1.5)より一段弱くなり1.2になります。

 

0.8→0.9→1.0→1.2

 

おおよそ二年に一段階の変化が平均値とするとこの様に年々視力は強めに出るように

推移します。それは近視が弱くなったから遠くに焦点が合うようになったと理解してください。

 

でも第二次変動期に起こることは、この近視量の変化だけではなく

 

そこに

 

老眼というもう一つの要素が複雑に絡んで皆さんの視環境を激変させます。

 

ですから第二次変動期に入ると、老眼がひと段落するまでは

しばらくせわしなくレンズの度数交換が必要になる時期に入るのです。

皆さん、この知識が無いと安定期にいるままだから、

前回と同じ度数でいいよ。なんてセリフを仰るかもしれません。

 

でも、この第一次変動期、安定期、第二次変動期

 

この三つの期間の傾向をつかんでおけば大丈夫。

 

私は〇〇歳だから、眼鏡を作りかえる度に再検査してもらった方が良い。

 

こう思えるのです。

 

つくづく思います。正しい知識が正しいご選択を得られるのだと。

 

では明日は第二次変動期は老眼と近視や遠視量の変化が複合的に起こるというお話でしたが、

そのお話をしてみたいと思います。それではまたこのblogでお会いしましょう。

 

mudai

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