上下斜位に悩む。
2019/11/18
本日のblogの難易度【★★★★★】
今朝の体重は76.2キロ。
おっさんの体重を毎日のせて何が楽しいの?
という突っ込みは捨て置いて、
今日も我がダイエット道を突き進むのである。
今朝いらした方は、二年半ぶりのご来店。
リピーター様でした。
何でも主訴としては左目が見え難くなり、
更に左目が外にずれている気がするという
自覚を持ってご相談にいらっしゃいました。
実際に視力測定をしてみると
左の近視が進んでいました。
更に上下のずれが前回と比べて少し増えているように測定されました。
上下斜位の度数決定に関して僕の師匠はこんな言葉をくれました。
「伊藤君、上下斜位に関しては自信があれば、ずれの全てをプリズムで賄いなさい。」
こんな言葉で僕に説明してくださいました。
当時の僕は、へ~、そのまま測定された物を入れればいいんだ。
簡単だな~っという程度の認識でした。
ところが、そこから上下斜位の難しさを痛感させられます。
当時の認識はとんだ甘ちゃんだったのです。
先ず上下斜位を正確に測定する事が難しい事に気づかされます。
更に、水平の斜位量の変化によって、上下も変化することにも気づきました。
まだあります。
首を傾ければ、すぐに上下斜位が発生します。
もっと言えば、仮枠(度付きの検査用レンズを入れる枠)
が下にずれても発生したりします。
でも一番困るのは揺らぎです。
例え水平斜位が安定していても、
上下斜位だけが揺らいでしまう事もあります。
僕らは升の容積を測定している訳ではなく
生き物、人を見ていることを忘れていけないという当たり前を
常に忘れるなと師匠から叱られている気もします。
今日いらした方もそうでした。
前回いらした二年半前は、
1.75△(プリズム)~4.00△
の上下斜位でしたが、
今回は
3.5△~4.00△
とある意味今回は安定して変化していました。
ここで何故測定結果に幅があるのかを解説する必要がありますね。
それは視標や測定環境を変えるだけで、上下斜位量が変化する
ことに気づき、極力多角的な検査をした上で、総合的に上下斜位の量の
リアルなずれの量を測定し、判断する必要がある事に気づき、
弊店では最低4種類の検査方法で上下のずれの有無、そして量を測定するのです。
それでも不十分だと感じます。
どうすれば究極に近づけるのだろう?
日々自らに問いながら、お客様の眼を見させて頂いております。
残念ながら私は、究極どころか、頂きの底辺でウロウロしていますが、
それでも何とか山頂を目指したいとあがいているのです。
皆様はご存知ないことでしょう。
こんなに人の眼を理解しようと努力している人がいることを
そしてどんなにあがいても、分かったと言えない眼鏡士がいる事を、
勿論簡単に極められることであれば、これほど僕は眼鏡に熱中しないでしょう。
惜しむらくは、このような深い世界があるという事は、
世間では殆ど知られていないという事です。
皆様眼鏡なんてと高を括っていらっしゃいます。
そしてどうせ眼鏡なんてと妥協していらっしゃいます。
僕はそれが悔しくて悔しくて、悔しくてしょうがないのです。
眼鏡の可能性を追求し、皆様の暮らしを微力ながらも下支えする。
そしていつの日か、その価値が皆様にも伝わる未来を
夢見ているのです。その改革の為には
①報せること、
②理解者が増えること、
次のステップでは③更に高いサービスを求めるようになる事。
この三段階に分かれると思っていますが、
今は①でさえ、始まってもいない。それが現実です。
僕が生きている間に変わるかな?
変わるといいな~。ただただ僕はダイエットの様に
道を突き進むしかないのであ~る。
僕は夢見る乙女なのです。(←乙女じゃね~し。)
それではまたこのblogでお会いしましょう。
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