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眼石祝応のBLOG

今日こそ弱すぎる近視。

2019/12/18

本日のblogの難易度【★★★★】

 

これも予約投稿記事ですから、

体重レポートなしよ。

 

そろそろ僕の体重が心配、いや楽しみになってきましたね。

どんな体重で帰ってくるのでしょう。まるで変わらないってのも

それはそれで楽しみですね。

 

はてさて、思いの他長編になっている。

度数の強弱のお話です。

 

一応過去二日間の過去ログも貼っておきます。

強すぎる近視矯正。

あ、昨日の記事は予約投稿だから、リンクが貼れなかった。

 

んな訳で近視の弱矯正も過ぎると害悪ですよ。

っというお話。では取り合えず強すぎると疲れるから

弱くしておくね。こんな認識は間違いとも言えるし、

そうじゃないとも言えるな~。

 

これは僕の経験に基づくけど、

人が耐えられる収差の変化量について。

 

先ずはこの観点からすれば、

近視の度が進んだから、一気にその変化量を全て加えて

視力を出すという正論が皆様にとっては

重いご負担になる可能性があります。

 

一例を挙げてみましょう。

 

3年前に眼鏡を作りました。

前提条件としては、左右の眼は一緒の度数だと仮定します。

その時の度数は

 

S-3.00(S-って書くと近視、S+って書くと遠視や老眼の矯正に使うのね。

だからS-には凹レンズを使います。S+に凸レンズで矯正します。)の人が

 

3年振りにご来店頂くと近視が進行していました。

 

完全矯正値は以下の通りでした。

完全矯正値を矯正すると焦点が

網膜にぴったりと合っている状態です。

 

S-5.00

 

ではS-5.00の状態でS-3.00の眼鏡を掛けると視力はどの程度矯正されるのでしょう?

 

これは非常に言いきるのが難しいのですが、

多くのケースでは0.1強の視力が出ることが多いと僕の私見を述べます。

ここを言いきらない理由は、視力の決定要因は近視や乱視や遠視の度数、

屈折異常と言いますが、その異常の量だけで視力は決定されないからです。

 

では0.1の人に完全矯正値で2.0出るという人がいたとしましょう。

 

このお方は学生さん、ピントの調節量も問題無いし、

PC作業で10h見るようなIT系のビジネスマンではない。

せいぜい、スマフォを見る時間が長いという程度と過程します。

 

そのお方に一気に度数変更を提案し、

 

S-5.00の眼鏡をお薦めし、仮枠という枠にテストレンズを入れて

提案してみます。すると多くのケースでは周辺の歪みが気になるし、

なんだかぐわんぐわん揺れて気持ち悪いと答えます。

 

この様に違和感が生じた際に

 

「では少し弱めに調整しましょう。」

 

という眼鏡屋の提案が間違いだとは思いません。

むしろ、0.1の視力にいつなったのかは不明ですが、

そんな視力を放置していたお客様に、こんな状況を放置してはいけません。

次からはもっと早く来てくださいねとご案内するでしょう。

 

そして最終的な落としどころとして

 

S-4.25

 

視力としては1.0程度。

 

これが掛けられる現実的な度数になる。こんなシーンは

少なくともうちのお店では日常的に目にします。

 

ではちょっと条件を変えてみましょう。

 

3年前には

 

S-3.00

 

だった学生さんが二年振りにご来店頂き、

 

S-3.00からS-3.50に度が進んでいたとします。

 

S-3.50で矯正視力が2.0

 

S-3.25で矯正視力が1.5

 

今お使いの

 

S-3.00で矯正視力が1.2

 

こんな条件設定にしてみます。

この際にお客様の主訴として

 

①「度が進んだ、だから遠くが見え難い。」

 

と感じている主訴のケースと

 

②「多少遠くは見え難くなったが、遠くはそれ程問題を感じていない。」

 

と答えるケースとそのどちらも考えられます。

 

この際に①のケースであれば、迷わず

 

S-3.50で提案すれば良いでしょう。

 

では②のケース、これが難しいのです。

そもそも僕の原則として近視が進行するのは

近視を進行させて(目の形を変えて)環境に適応していると

いう解釈があります。近視化した方が手元が楽に見える場合があります。

 

逆に見え難いと感じるケースもあります。

何しろ手元が楽と感じるのであれば、

それを放置し、度を変えない方が良い場合があるのです。

 

この条件設定はパラメーターが相当数あり、

それらを複雑に絡めて僕判断しています。

 

例えば、

 

御年齢、

 

生活習慣、

 

ピントの調節力、

 

寄り眼の力、

 

斜位の方向及び量、

 

寄り眼の力とピントの調節の関係、

 

網膜上の融像する幅、

 

そもそも近視の度数の強弱も、

この度数の決定要因になったりします。

 

まだまだありますし、検査項目は気づけば30項目を超えているのですから、

それらを考慮して、度数決定する。つまりパラメーターに基づき答えを導く

辛さがご理解頂けると思います。そしてこの複雑なパラメーターの存在が、

僕が昨日のblogで伝えた、差別化の一因となっているのです。

 

ではここからが本題ですが、

 

では実際に人はどの程度の度数変化に耐えられるのでしょう?

 

これこそ、経験に基づき、眼鏡屋さんそれぞれのノウハウがあります。

ですからあくまでも僕の経験に基づく、私見だとご理解下さい。

 

僕は

 

近視を

 

1.00以上強くするときには最新の注意をはらいます。

 

これは言いきって良いと思いますし、

これ以下では度数変更による違和感の存在は

皆無に等しいと感じています。

 

勿論、これに加えて、乱視や、遠近両用レンズの加入度の変化など。

 

更にパラメーターは増えて複雑化するのですが、

あくまでも近視だけの変化に限定すれば

 

S-1.00

 

という数値は一つの物差しになると思っています。

 

この一文を言いたい為に三日間の連載blogになってしまいました。

長文ですが、最後までご覧になって頂き感謝感激です。

 

それではまたこのblogでお会いしましょう。

 

屈折異常の変動傾向

 

 

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