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眼石祝応のBLOG

遠くと近くで上下斜視角が違う。

2019/12/28

本日のblogの難易度【★★★★】

 

今朝の体重は75.3キロ。

ふむ、体重は特に変わった様子が無いぜ。

 

今朝は朝一番からご予約のお客様、

40代中盤のそろそろ老眼どうよ?っというお客様でした。

 

何でもここ1年くらい対象が上下にぶれて

ダブって見えることが増えてきたそうです。

 

早速検査してみると

 

遠くの斜視量は

 

プリズムで表記すれば4△

 

近くの斜視量は

 

同様にプリズムで表記して1.5△

 

よくある話で不同視という状態であれば

こういったことは良くある話なのですが、

それもほぼほぼないイーブンな状態。

 

あ、不同視って言葉がご存知ないですね?

左右の目に度数差がある状態で、

文献によってどれくらいの度数差があれば、

それ以上を不同視と呼ぶか、その定義には諸説あります。

日本で一般的な不同視は

左右差2.00D以上とするのが一般的だと思います。

 

何しろ、ご参考までに完全矯正値を掲載しますね。

 

完全矯正値 R -3.50 -0.75 120 ADD1.00  視力は両目で1.5
L -4.00 -0.25 70   ADD1.00

 

といった状態でイコールではありませんが

 

4△-1.5△=2.5△

 

と2.5△もレンズが原因で変化するとは到底思えません。

何しろ遠くにバッチリ合わせて手元を見させると近くがダブるという状態でした。

 

これは仕方がないですねと、落としどころは

近くをバッチリにして遠くは多少滲むという程度に調整しました。

 

そもそも、何故1年前から上下に物がずれて見えるようになった。

という時点で本来は眼科なり、脳神経外科なりに行き、その原因を究明する事が

眼鏡屋に来るよりも優先的にしなくてはいけなことでした。

 

皆様もどうか、ある日ある時突然物がダブって見えた。

うちは両眼視機能検査なんてやってるから、そこに行けばいいや。

なんて安直な考えは捨ててくださいね。

 

先ずはお医者様に掛かり、病気が発症していないかの

判断を仰いでくださいね。

 

勿論今日のお客様も病院に行ってくださいねとお願いしました。

眼鏡屋は医療行為は出来ません、診断も治療も出来ないのですよ~。

ですから見え心地がというレベルから逸脱しているのであれば

即病院に行ってください。特に上下にダブるという方がハイリスクとも言えます。

 

加齢と共に水平方向にダブるというのはご高齢のお客様では

良く見かけるケースですから。

 

今回は老眼も考慮して、ニコンの遠近両用レンズロハステンで作成しました。

フレームはVIO LOU 僕のメガネデザインの大先輩にあたる方の作品でした。

 

今回は上下にあまり目線を動かしたくないので、

天地幅の狭いタイプでお願いしました。

これで駄目なら遠く用の眼鏡と近く用の眼鏡の二本使いを

考えています。奥の手って奴ですね。

 

それではまたこのblogでお会いしましょう。

 

g-11-01

 

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