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眼石祝応のBLOG

それでもあなたは遠くが良く見える眼鏡を作りますか?

2020/01/19

本日のblogの難易度【★★★★★】

 

今朝の体重は75.5キロ。

ふ~む、安定期というか停滞期というべきか…。

体重報告をする側としても面白みに欠ける数値が

数日続いております。

 

さて、昨日いらしたお客様は

先週ご来店頂き、欲しいフレームに目星をつけて

昨日再度ご来店頂きました。

 

お店に入ってくるなり、これください。

とグラシアス史上ベスト5に入るであろう

神速でフレーム決定した珍しいシーンに出くわしました。

 

さてそのお客様の眼を見てみると以下の様な状態でした。

他覚 R -1.50 -0.25 3 32.50 0.50 0.70
L -2.00 -0.25 162 32.50 0.10
角膜乱視 R -1.25 179
L -0.50 179

裸眼視力から考察すれば、普通に近視があるのかな?

っと機械は言います。

 

今お使いの眼鏡はこんな度数でした。

旧度 R -1.23 -0.01 0 32.50 1.50 1.50
L -1.46 -0.01 0 32.50 1.20

 

その機械の数値と比べれば少し弱め、

視力は1.5ですから、機械が強めに測定した可能性もあるかな?

っと感じたのがファーストインプレッション。

 

ところが実際に測定してみると

実際の度数は以下の様な測定結果となりました。

両眼解放 R -0.50 65.0 1.2 1.5
L -1.50 -0.50 160 1.2
さて、この上記の数値を完全矯正値と言いますが、
このお方の御年齢は39歳、仕事は毎日PCを10時間以上。
主訴としては
肩こり/眼精疲労/ピントフリーズ/腰痛
とヒアリングシートには〇が付いていました。
ここで着目したのは、ピントフリーズです。
そもそもピントフリーズとはなんでしょう?
あくまでも簡易な説明ですが、こんな感じです。
近くにピントがフリーズして固まったってしまい、
近業作業中に遠方を見る必要が出た、その瞬間に遠くを見ようとすると、
その距離にピントが合わない、若しくは合うまでに物凄い時間を要する。
こんな状況です。
これは加齢と共に現象としては頻度を増していく傾向にあります。
それはこれから老眼が始まるであろう39歳の男性であっても
当然そうなるでしょう。ピントフリーズ増大の傾向に拍車が掛かるという事です。
そこで僕は暫定的にと断りながらも
完全矯正値から二段階下げた度数で提案しました。
それが以下の度数です。
処方値 R 0.00 1.2
L -1.00 -0.50 160
この度数で両眼視力は1.2、このお方は運転もせず、
仕事中に会議があって遠くを見る必要もなく、
ただただ、近くが快適にというご要望でした。
ところが、やはり僕がPC用に度数を設定すれば
0.8程度にまで視力を調整する必要がある事を説明しました。
ですから僕は今回は段階的に調整してみてはいかがでしょうか?
と提案しました。今回お作りするメガネは今までより度は弱くしております。
ですから今までよりはピントフリーズもマシになるでしょう。
ですが、対策としては不十分です。
その為、今回の眼鏡でも近くの作業が疲れる様な事があれば、
次はPC用メガネを作りましょう。
と提案したのです。
ここで作成した度数と今まで使っていた度数を比較してみましょう。
旧度 R -1.23 -0.01 0 32.50 1.50 1.50
L -1.46 -0.01 0 32.50 1.20
処方値 R 0.00 1.2
L -1.00 -0.50 160
先ずは右目からみてみます。乱視を考慮すると
ややこしいので、ここではあくまでも近視だけで比較してみます。
RS-1.23 左は度が入っていない状態ですから、
+1.25の老眼鏡を掛けた効果がありますし、
前の眼鏡は
僕の測定した完全矯正値と比較してみると
以下の通りとなります。それもみてみましょう。
RS-0.50 と RS-1.23 この差はおよそ0.75
この場合は老眼鏡を掛けた効果の逆効果、
手元を見る為に更に力を使って見させます。
これは辛いですよね。
眼鏡の度数の比較をしましょう。
左は
LS-1.46 と LS-1.00
ですがここでも二段階の差が生じています。
このS-0.50の差の分だけ老眼鏡を掛けた効果が発生しています。
つまり今までの眼鏡は右目の方がより酷使していたし、
バランスも崩れていたことになります。
今回の眼鏡で多少でも生活の質が高まればと願うばかりでありますが、
一方、今まで述べてきた様に、機械の測定をあてにした検査では
正確な検査には程遠い事が理解出来たとご理解頂けたでしょうか?
視力測定なんてどこでやったって一緒でしょ?
これが世間の常識だとするのなら、
僕は毎回のことですが、この世間を全否定しています。
真実は作り手の数だけ、独自のノウハウ、独自のスパイスが存在し
その人にしか作れない独特なレシピを有しているのが
本当の眼鏡士の世界です。
皆様にもそんな広くて深い世界がある事を
お知らせしたいですし、それこそ僕が日々
blogを書くモチベーションになっているのです。
今日はプリズムの話無しで単純な近視や遠視の測定について
お話しました。ある意味どこでも行われている面白みのない測定についてのお話ですが、
その測定でさえひと手間掛けると別物に変わりますよというお話でした。
さて最後に告知です。
1/24は沖縄でカルチャースクール
2/23は日本橋三越でもカルチャースクール
どちらも眼鏡選び、ひいては眼鏡屋選びを
正しくするためには、残念ながら消費者が正確な知識を有していないと
ご自分が損をしてしまうよ、警鐘を鳴らしているつもりです。
皆様お誘い合わせの上で
奮ってご参加くださいませ。
それではまたこのblogでお会いしましょう。
あ、それと昨日のラジオの収録後に出会った方が
ダンスイベントを企画しているそうで、
そちらも併せて告知させて頂きます。
ご興味ある方は是非問い合わせてみてくださいね。
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