アニサイクルレンズで遠近両用レンズ
2020/06/22
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こんにちは、今朝の体重は74.1キロ。
今朝のYouTube動画チャンネル登録者数は218人。
昨日と変わらず、立派な停滞期でござる。
何かしらの仕掛けが必要なんですね。
ふむ、何か考えよう。
さて昨日は先日検査だけ終えて、フレーム選びに
いらっしゃるお客様に接客させて頂きました。
このお方は、普段からすれ違いが苦手で、
良くモノや人にぶつかるそうです。
それが空間認知能力の低下により生じているとするのならば、
メガネ屋としてそれに何かしらの改善出来るアプローチがあるのでしょうか?
それは実は色々な原因が考えられ、更に様々な改善提案が頭に浮かびます。
今日は、そのうちの一つ、アニサイクルレンズというレンズで
ご紹介したいと思います。そもそもアニサイクルレンズとは?
っというお話の前に、両眼視の成立条件という難しいお話をするべきだと思います。
人の眼は多くのケースでは二つあり、その眼の位置の差を活かし、
立体的に物や空間を捉えられる立体視という機能が備わっています。
では、この立体視は誰にでも備わっているのでしょうか?
実は、多くのケースでは立体視という機能は使っています。
ただし、精度に個体差があると言えます。
ある人は5m先にある二つのリンゴのどちらが前に出ているか、
その誤差が2センチの人もいれば、10㎝ずれている人もいます。
つまり立体視の更に高度なレベルで精密立体視という世界があるのです。
では、その立体視の成立条件として両眼視という
眼の機能を使っている必要があります。
両眼視の成立条件としては、
視力差が一定範囲に留まっている(まるっきり同一である必要はありません。)こと、
物の形が同じように見えていること、
斜視で同じターゲットを捉えていないこと、
斜位により網膜の感度の良い部位(中心窩)にフォーカスしていること、
物の色がほぼ均一であること、
更に、モノの大きさがほぼ均一に見えている事。
という成立条件があります。
そして今日ご紹介するアニサイクルレンズは、
この物の大きさに左右差がある眼に対してアプローチする
レンズのお話なのです。昨晩お作りした方は、
右目で捉えた像が3.5%程小さく、左の方が像が大きい状態でした。
それを左右の眼に入れるレンズの種類を変えて
像倍率の差を小さくなるように操作します。
その変える種類としては、
①屈折率
②レンズの表カーブ
③レンズの中心厚
④場合によっては、フィッティングによる角膜頂点間距離。
この四つのパラメーターを操作し、
像倍率の差を近づけます。近づけると
後は脳みそが画像補正を掛けて、
同じくらいのサイズに補正を掛けてくれるのです。
そしてその選ぶレンズには最低限レンズカーブの設定が必要です。
すると選ぶレンズも外面非球面はあまり適当ではなく、
カーブ指定が出来る。
⑤球面設計レンズ
⑥内面非球面設計レンズ
⑦両面非球面設計レンズ
これらのレンズでカーブ指定が出来るレンズをお薦めしているのです。
ベースカーブに関しては、拙YouTube動画で軽く解説していますので、
そちらもあわせてご覧になって下さい。
今回はNIKONのロハスシリーズ、これがレンズのカーブ指定が出来る
レンズになるので、アニサイクルレンズ用として重宝しています。
それではまたこのblogでお会いしましょう。