老眼初期の方に向ける提案の難しさ
2020/08/03
こんにちは、今朝の体重は76.4キロ。
また太る。ふむ、メンタル的にも
痩せては食べて太るを繰り返している様です。
今朝のYouTube動画チャンネル登録者数は267人。
こうした方法でしか拡散出来ないもどかしさを感じますが、
少なくとも後退はしていませんから、一歩一歩進むしかありません。
さて、老眼の進行も一気にというよりは、それこそ牛歩の様に進行します。
このblogでは耳タコ話かもしれませんが老眼の原因としては、
①毛様体筋の筋肉量の低下
②水晶体の硬化
という二つの要素があるのですが、
ややこしいのですが、寄り眼が上手く行かないだけでも
手元が見え難くなったりします。その寄り眼を助ける為に
プリズムという度数を加えて作ることが弊店では良くあるパターンと言えます。
さて、昨日いらした方も44歳、男性で、
普段の視力には問題ないのですが、
遠くを見たいと思う時に遠くの文字が見え難いと感じていると仰っています。
それではと裸眼視力を測定してみると以下の通りでした。
屈折 | SPH | CYL | AX | ADD | PD | 片眼視力 | 両眼視力 | |
他覚 | R | -1.50 | -1.25 | 88 | 32.50 | 0.20 | 0.20 | |
L | -1.25 | -1.50 | 76 | 32.50 | 0.15 | |||
角膜乱視 | R | 0.00 | 0 | 色覚特性 | 8 9 | |||
L | -0.75 | 58 | 5 2 |
え!?意外と見えてないやん、って突っ込みを入れましたが、
ゆっくりと視力低下が進行したのでしょう。
ある意味見えない世界に慣らされていたと推測します。
今回の事例では遠くをしっかり見せると今までは楽に見えていた手元が見え難くなりますが、
その説明を省くと大変な事になります。え!?聞いてないよとお怒りになる方が多いのです。
今回はその点をしっかり説明しましたが、一方、僕が普及を目指している遠近両用レンズ
を今回はお薦めしませんでした。それはこのお方の仕事がデスクワークではなく、
警備のお仕事で、建物の内外を見回るお仕事だという事なのです。
勿論スマフォを見ない訳でもないのですが、それは普段裸眼で過ごしていて
問題を感じていなかったそうです。
つまり僕は今回は遠くを見回る時には
単焦点レンズで遠くにピントを合わせて、近くを見る時には、
眼鏡を外して頂く選択をしましたし、その様に提案もしました。
何でも10年振りのメガネの作成で、
今回は結構強めの乱視もありましたので、
その矯正も入れます。
更に当たり前の様にプリズムも入れて眼鏡を作成しました。
つまり久々のメガネの新調で、慣らしのハードルを上げて設定してしまうと
僕の理想について来れないリスクがあるな~っと感じたのです。
だから僕は敢えて今回は遠近両用レンズを提案しませんでした。
今後は、ご本人自身が老眼である事を自覚し、更に近くを見る時に
眼鏡を外さなくてはいけない事を理解する必要があります。
更に、手元を外す頻度は老眼の進行により
年々増していきます。この過程を踏むことで
ご本人の腑に落ちるのです。
今の段階では、遠近両用レンズを薦めたとしても
何か分からんけど高いレンズを売りつけられたと思ってしまうと
嫌だな~っと思ったのです。
ね、難しいですね。
理想と現実の狭間なんてのがこんなとこにもあるのです。
皆さんも自分の眼を正しく知っていますか?
自分は眼が良いと思っている方の目を見てみると
意外や意外、実は強い遠視や乱視があったなんて
うちのお店ではよくある話です。
どうか先ずはご自身の目を正しく知って頂く事こそが、
本当に大切ですので、是非、信頼のおける眼鏡屋さんや
眼科で、調べてもらってくださいね。
それではまたこのblogでお会いしましょう。