47歳~54歳、度数の変化

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眼石祝応のBLOG

47歳~54歳、度数の変化

2020/09/26

こんにちは、今朝の体重は75.9キロ。

さざ波の様にコントロール出来ていますね。

 

今朝のYouTube動画チャンネル登録者数は314人

先日のプレスリリースのお蔭で随分増えました。

また400人に向けて勇気を頂きました。

 

さて、先日いらした方は7年振りのご来店。

当時は47歳、今回は54歳になられて、当時も遠近両用レンズでお作り頂きましたが、

今回は、更に老眼も進み、手元が見え難いとの主訴でした。

 

ここで47歳から54歳と聞いて、度数の変動期、

近視であれば、度数が弱度化していく時期だなと

本blogを当初からご覧になっている方はピンと来てほしいですし、

 

初めてご覧になった方は、この第二次変動期に入っているという

一生涯の人の近視量の変動傾向を頭に入れておいて欲しいのです。

何度もこのblogでご紹介している、その折れ線グラフも再掲載しておきますね。
 

上記のグラフの様に二つの変動期の最中は右肩上がり、右肩下がりと

変動し続けていくのです。では今回の事例ではどの様に変化したのでしょう?

【7年前のレフケラ】  

屈折   SPH CYL AX ADD PD 片眼視力 両眼視力
他覚 R -7.50 -2.00 179   32.0    
L -8.50 -1.25 5   32.0  
角膜乱視 R   -2.00 174  
L -1.25 5

【7年後のレフケラ】 

屈折   SPH CYL AX ADD PD 片眼視力 両眼視力
他覚 R -6.75 -1.75 172   32.00 0.03 0.04
L -8.25 -2.25 13   32.00 0.02
角膜乱視 R   -2.25 173 色覚特性 8  9  
L -2.50 13 5  2

特に右目の近視量が大きく減少しています。

ではこれから完全矯正値になるとどう変化したのでしょう?

【7年前の完全矯正値】

両眼解放 R -7.50 -2.00 179 +1.50(33)   0.8 1.2
L -8.25 -0.75 5 +1.50(33) 0.9

【7年後の完全矯正値】

両眼解放 R -6.00 -2.00 173   64.0 1.2 1.2
L -7.50 -2.50 13   1.2

この様に右目でS-7.50からS-6.00へと6段階(一段階は0.25単位)減少

左目はS- 8.25からS-7.50へ3段階減少。

両目共に変動していますが、特に右目の変動値が大きいのが見てとれます。

では何故第二次変動期になると加齢と共に近視は減り、遠視は増えるのでしょう?

 

この現象を的確にエビデンスを添えて説明している研究結果を

僕は知りません。ですから僕がこれから述べる事は仮説であり、

推論に過ぎませんが、それはどうかご理解下さい。

僕の推論は

 

第二次変動期には加齢と共に「眼球が萎んている。」この可能性を疑っています。

では何故眼球が萎むと近視は減り、遠視は増えるのでしょう?

その説明の前に、先ずは近視や遠視の度数の決定要因を説明する必要があります。

 

非常にシンプルですから、覚えたい方は覚えてくださいね。

 

①角膜の屈折力

②水晶体の屈折力

③眼軸長(角膜から網膜までの距離、サイズはおおよそ500円玉程だと言われています。)

 

では眼軸長が変化し、網膜が近視に近づくと近視量が減り、元々網膜の後ろに像を結んでいた

遠視の方は、更に網膜が、焦点から遠ざかり遠視が進行(強度化)すると僕は推測するのです。

 

これのエビデンスを作ろうと思えば、

眼軸長の測定機を購入(500万程)し、人の一生の眼軸長を測定し

データーベース化する必要がありますが、

それは今のところ僕の仕事ではないと逃げています。(苦笑)

 

最後に実際に作ったメガネの度数ご案内したいと思います。

【今回お作りした度数】

処方値 R -5.50 -2.00 173 1.25 33.0   0.9
L -7.00 -2.50 13 1.25 32.0  

今回は二段階近視を弱め焦点距離を手元に寄せています。

実際に装用テストの段階でも随分改善したと感激されていましたが、

僕に言わせれば、「もう少し早く相談にいらしてくださいよ。」と言いたくなります。

実際に近くが見えないから、メガネを外してみるなんてことを繰り返していたそうですから、

相当な作業ロスが生まれていたと予想出来ます。

 

本blogをご覧になっている皆様は今、おいくつですか?

ではその御年齢だと第一次変動期ですか?安定期ですか?

それとも第二次変動期ですか?各時期に合わせてメガネ屋さんに

相談に行くタイミングも変化しますから、先ずは最低限

自分が近視か遠視化。更に今自分はどんな時期なのかを

理解した上で賢く眼鏡屋さんをご利用下さい。

 

目に関しては後手を踏んではいけません。

先手を打つのです。これから近視が減ると予想すれば

それに適した度数調整があるでしょう。

 

どうか皆様ご自愛頂き適切なタイミングで

レンズ交換等なされて快適な暮らしを維持して頂きたいなと

切に願うのです。それではまたこのblogでお会いしましょう。 

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