ロマチェンコ対ロペスを見て思う

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眼石祝応のBLOG

ロマチェンコ対ロペスを見て思う

2020/10/20

本日のblogの難易度【★】

今朝の体重は75.9キロ。

よっしゃ~!1キロ戻したぜ!!!

今朝のYouTubeチャンネル登録者数は336人。

 

さて昨晩はYouTubeでロマチェンコ対ロペスの試合を観戦して

思うところがあったので、せっかくだからスポーツライター調で

観戦ルポをお届けしたいと思います。

 

2020年10月18日、僕は

 

「あ、一つの時代が終わったな。」と感じた。

勿論パウンドフォーパウンドで常に上位に位置される

ワシル・ロマチェンコ、三団体の王者に君臨し

6年間無敗を誇っていて、今回のロペスとの対戦に勝利すれば

4団体統一の王者に座する予定だった。

 

無論、戦前の予想もロマチェンコ有利だとボクシング好きの誰もが感じていた。

僕もその一人だった。ところが予想外の敗戦。それに対して多くの識者が

スコアカードを見て愕然とした。

 

「え!?ロマチェンコの勝ちじゃないの?」

 

「有効打なんてロペスは全然打っていない。」

 

「単純に手数だけで勝敗が決まるの?」

 

こんな声が多かった気がする。

僕は先ずはネットの記事とそして、それに対するコメントから入ったから、

この判定が明らかなミスジャッジだったのかな?と思いながら、

動画の視聴にはいった。

 

「何だ、この試合は!?」

 

序盤から5ラウンドまでの試合の感想だ。

実際に僕が付けたスコアカードでもフルマークで

ロペスの5ポイントアップ。

 

ただし、その内容が酷い。

それが先ほどの僕の感想につながる。

 

ロマチェンコの手数があまりにも少ないのだ。

実際にはカウントしていないが、有効打が無いにしても

明らかにロペスが攻勢に出ていた。

 

これを期待マックスの僕は5ラウンドも見せられたのだ。

これは酷い。そしてこの5アップが後に響く。

 

色々なコメントがあるが、手数なのか、有効打なのか?

そんな議論があるが、少なくとも両者ともに殆ど有効打がなく、

ロマチェンコは手数で明らかに負けた。これは明らかにロペスにポイントがついてしまう。

そういうマストポイントシステム、どんな状況でもどちらかに10点、

どちらかに9点をつけなくてはいけないルールなのだから仕方がない。

 

その後6ラウンドでも世紀の凡戦が続くかと思われたが

僕のカウントではやっと手数でロマチェンコが勝りポイントゲット。

ただし7ラウンドではまた、ロペスの攻勢にあう。

 

さすがにやばいと思ったのか、

8ラウンドから11ラウンドまでは、ロマチェンコがポイントゲット。

12ラウンドが始まる前でロペスの1アップ。

 

最終ラウンドもロマチェンコがとればドロー、

しかし、最終ラウンド、終盤攻め続けられたロペスが

最後の力を振り絞って反撃に出る。

これで僕はロペスがポイントゲットした。

 

従って2アップでロペスの勝ち。

ただし、8ラウンドでクリンチに逃げざるを得ない状況を見ても、

ロマチェンコが強烈なダメージを負ったとは到底思えず。

逆にロペスの方が利かされていたと僕には見えた。

 

つまり、ルールのある競技としての試合にはロペスが勝ったが、

殴り合いという勝負であればロマチェンコの勝ち。

これが僕の見立てだった。

 

では5アップになるまでロマチェンコは何故、あれだけ守備的だったのか?

ここから先は推論だが、以前に井上尚弥と対戦した相手がこんな事を言っていた。

「井上選手の最初のジャブの威力に衝撃を受けた。」

格闘技ではこの時点で勝負あり、もう既に呑まれているのである。

つまり、今回のロマチェンコもロペスのファーストアタックで

 

呑まれた

 

可能性がある。だからガードは常に高く、頭にだけは喰らわないスタイルを

終始貫いた。僕の知る限りでもメイウェザーに勝るとも劣らない程の

ディフェンス技術を持つ三団体のベルトを巻く王者に警戒心を抱かせた

ロペスのパンチ力をここは認めるべきで、

そこに必要以上にディフェンシブに戦ったロマチェンコの負けだと僕は思う。

 

では再戦したら?僕は今回の反省を踏まえれば、ロマチェンコが勝つと思うし、

10回戦ってもロマチェンコに軍配が上がる。

ただしジャッジに関しては一言言いたい。

 

119対109 (ほぼフルマークでロペスの勝ちにカウントしたジャッジは酷いと思うよ。)

 

でジャッジした方は金輪際タイトルマッチに出番を与えるべきではないと思うよ。

今回素人の僕が見ても、2アップで、ロペス。少なくとも僅差だったと僕は思う。

何しろ一つの時代が終わった。そして井上尚弥選手が来月11/1にアメリカで

防衛戦を行う。僕の見立てでは、同級にライバルは見当たらない。

カシメロもネリもバンタムで戦う限りは敵ではない。

 

井上尚弥選手には早々にバンタムを制圧し、スーパーバンタムに

戦場を変えて階級の壁に挑んで欲しい。もしもフェザー級にまで行ければ、

ロマチェンコの適正体重かもしれない。その階級でドリームマッチが見られるかもしれない。

一つの時代の終焉に一抹の寂しさは感じるものの、

井上尚弥選手の未来はたまらなく僕もワクワクさせるのだ。

 

2020/10/23追記~後日、ロマチェンコが二ラウンドで右肩を痛め、

試合後緊急手術をした事が判明。この事から、僕のこの推論による記事は

大幅に方向転換を強いられるが、敢えてこのまま残し加筆修正する事にした。

 

実際には試合前から肩の調子が思わしくなく、2ラウンドで肩を痛めていたそうだ。

ただし、後半に息を吹き返している事から、12ラウンドを通じて強打出来ないと

判断し後半勝負に掛けていた。これが正しい判断だろう。ただしそれにしてもは

あまりにもスロースタート過ぎていて、前半のファイブアップをひっくり返すだけの力は

後半のロマチェンコの猛攻を見ても、残されていなかった。それが最終ラウンドに

ロペスの反撃でポイントをとられた事を見ても明らかだと感じた。

 

ふむ、残念、ロマチェンコの時代が終わったのか?と投げかけたが、

終わったのかもしれない、でもそれは体力がというより痛め癖のある

肩が選手寿命を縮めたと考えるのが正確か?ただしその選手キャリアの終焉は

ボクシングファンならずとも本意ではなく、誰よりロマチェンコ自身が

このまま終われないとなってしまうだろう。ただし、過密日程をこなしていた訳でもないのに、

肩のコンディションを100%にもっていけないのだから、

肩のダメージは深刻だと捉えるべきだろう。

 

ふむ、本当に残念でならない。

また強いロマチェンコが見たかった…。

 

 

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