光刺激に弱い人
2020/10/19
本日のblogの難易度【★★★★★】
今朝の体重は…、測定し忘れました。(汗)
今朝のYouTubeチャンネル登録者数は336人。
体重は猛省しますが、チャンネル登録者数は
皆様のお蔭で順調に推移している様です。
さて昨日は特徴的なお客様にご来店頂きました。
なんでも眩しいのが苦手、
部屋も暗くしたい。
白い壁紙の反射も辛い。
それでも研究職なので、
レーザー光を見たり、PCを見たりするのは
マスト、これは困ったという事でご相談にいらっしゃいました。
今使っている眼鏡を見ると多少過矯正気味、
でもこの程度の人は世の中に沢山いらっしゃいます。
ですから直接的な原因が近視の過矯正というのも少し考えにくい。
そもそもこの研究職につく前から生まれつき、光には弱い様です。
先天的に光刺激に弱いのだとすると考えられる原因としては、
①網膜の組織上の問題。
②虹彩という光の進入量をコントロールする器官が上手く機能していない。
また後天的であれば、こんな原因も考えられます。
③過矯正により常にピントの調節を強いられ、虹彩に何らかの悪影響を与えている。
更にこんな理由も考えられます。
④斜位が理由で、網膜の中心にピントが当たらず、乱反射している。
⑤斜位が理由で輻輳を過度に強いられ、外眼筋のストレスが内眼筋に悪戯している。
勿論人種として瞳の色の問題もありますが、
比較的日本人は光刺激に強いと言われています。
では今回僕は何をしていたのでしょう?
上記で述べた①~⑤は全て仮説に基づく推論です。
ですからこれから僕がご案内する対策も
まるっきり手探りである事を先ずはご承知ください。
実際に測定してみると
ピントの調節には問題はありませんでした。
ですが、過矯正の眼鏡を長時間していれば、
短時間で炙り出されないストレスが生じている可能性も勿論あります。
因みに今まで使っていた度数は以下の通りです。
旧度 | R | -3.57 | -0.05 | 0 | 33.50 | 1.20 | 2.00 | |
L | -3.31 | -0.24 | 106 | 33.50 | 1.20 |
僕が視力測定をした完全矯正値はどんな感じでしょう?
両眼解放 | R | -3.25 | 62.0 | 1.5 | ||||
L | -3.25 |
結局作った度数は以下の通りです。
処方値 | R | -3.00 | -0.25 | 175 | 30.5 | 1.2 | ||
L | -3.00 | -0.25 | 145 | 31.5 |
過矯正が悪戯していた可能性を考慮し、
極力調節に負荷を掛けずに遠くの視力が維持出来る限界を狙いました。
そして組織そのものが光に過敏である可能性を考慮して
レンズは東海光学のルティーナというレンズを提案し、更に一番快適と感じて頂ける
カラーレンズ、この場合にはブリーズブルーの15%という染色度合いで提案しました。
実際には染色度合いをもっと強くした方が楽と感じていたようですが、
社会人で明らかにカラーがしっかり入っていると問題がある場合もあるという事で
相談しながら15%に落ち付きました。
そして斜位による寄り眼によって生ずるストレスやや固視ずれによる乱反射に対する対策として、
プリズム度数を入れましたが、こちらのお方は29歳、もっとバンバンに近くによって欲しいと
期待値は高めなのですが、10㎝くらいで左目からすっと外に逃げてしまいます。
実際に固視ずれも左目中心に発生していました。
こうして僕は眩しさ対策として以下の点を提案しました。
⑥近視を若干弱矯正にして調節を助けて休める。(③に対する対策)
⑦素材と染色で光刺激を和らげる。(①と②に対する対策)
⑧プリズム度数で乱反射と寄り眼のストレスを軽減する。(④と⑤に対する対策)
これに老眼世代であれば、更に弱矯正にしたり遠近両用レンズにしたりして
更にピントの調節を助ける必要性も出てきます。
この様に眩しさを感じて悩んでいらっしゃる方は
僕の経験で言えば増えている様に思えます。
どうか皆様も眩しさに対する対策も、そして原因も様々で
複雑なメカニズムである事を知っていて欲しいなと願い
今日は記事にさせて頂きました。
それではまたこのblogでお会いしましょう。