パソコンは見えても会議の時が…

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眼石祝応のBLOG

パソコンは見えても会議の時が…

2020/11/05

本日のblogの難易度【★★★★★】

今朝の体重は74.9キロ。

今朝のYouTubeチャンネル登録者数は351人

 

体重はいい感じ、チャンネル登録者数も増えて

更に良い感じ、今日もまたご機嫌な朝を迎える事が出来ました。

 

先日いらした方は、パソコンは問題なし、

でもスマフォとかでは老眼の自覚が出てきた。

でも一番困るのは、プロジェクターが見えない事。

 

こんな内容の48歳(男性)のご相談でした。

 

早速裸眼視力を見てみると

こんな感じ、

屈折   SPH CYL AX ADD PD 片眼視力 両眼視力
他覚 R -1.25 -1.00 93   31.50 0.20 0.40
L -1.25 -0.75 87   31.50 0.20
角膜乱視 R   -0.75 162 色覚特性 8  9  
L -0.75 21 5  2

近視と乱視がある状態でしたが、この状態であれば、

裸眼視力が0.4というのは、ま~あるかなと思います。

 

ところが実際に測定していくとこんな感じの近視と乱視量になりました。

両眼解放 R -0.50 -0.75 90   63.0   1.5
L -0.50 -0.75 90    

近視が随分弱くなりますね。

でもこのまま作っては遠くは良く見えても近くが快適ではありません。

そこでもうひと手間掛けます。

 

処方値 R 0.00 -0.75 90 1.00     1.0
L 0.00 -0.75 90 1.00    

 

遠くの度数を二段階弱めて、更に遠近両用レンズで4段階プラス度数を加入します。

これでトータルで6段階の老眼対策度数がレンズに組み込まれた事になります。

ここで気になるのは、この程度の近視と乱視で何故0.4まで視力が低下していたのでしょう?

という疑問が生じます。これは推論の域は出ませんが、

実はこういった事例は実際にお店ではよくよくみかけます。

 

何故こんな事が起こるのでしょう?

 

疲労でしょうか?

 

それもあるかもしれません。

でも僕は主要因は疲労ではなく、

ピントの調整能力低下により、

近くに焦点が凝り固まっている事に問題があると言っています。

 

水晶体というレンズの柔軟性が損なわれ、

更に毛様体筋の筋肉量が衰える事。

 

これの二つの要素が併さって老眼が発生します。

特に水晶体の柔軟性の低下がこの一時的な視力低下の要因になるのです。

つまりこれから僕のお作りしたメガネを掛ける事で

視力が回復するという事を僕は示唆しています。

 

そこでこんなニューズが飛び込んできました。

僕ががっかりする事例ですね。

 

100均の老眼鏡で視力が回復

 

この老眼鏡を掛けた状態を雲霧と言って

眼鏡屋さんでもポピュラーな手法です。

 

別に取り立てて珍しく騒ぐことでもありません。

ただし百均の老眼鏡の危険性に関してはYouTubeの動画で

警鐘を鳴らしていますし、啓発していますので、

こういった自称専門家の安直な提案には飛びつかない事、

これが肝心だと思います。

 

そもそもこの雲霧が適用される条件としては、

原則被験者が正視である事を前提にしています。

ところが、老眼世代で視力に問題が無い人の多くは

正視ではなく、弱い遠視や乱視を持っている事が多いのです。

 

ですから十把一絡げにして百均の老眼鏡で充分ですよ

って専門家の方が情報発信する事は本当にリスキーで、

こういった方々はメガネのプラスの効果も、

そしてマイナスの効果も軽視していて、

楽観視しているのです。本当にこういった情報発信は

止めて頂きたいと切に願うのです。百均老眼鏡の危険性は

動画で解説しておりますので、ご興味ある方は是非ご視聴くださいませ。

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