遠近両用レンズは必要無いと言っていた

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眼石祝応のBLOG

遠近両用レンズは必要無いと言っていた

2020/12/26

本日のblogの難易度【★★★】

今朝の体重は74.5キロ。

今朝のYouTubeチャンネル登録者数は390人。

 

さてさて昨日いらしたお方は、51歳、もう老眼には

なっていると予想されるお年頃。老眼の自覚はありますか?

っとお聞きすると、YESでした。

 

では老眼対策は必要ですか?っとお聞きすると

少し困った顔をされています。

(これは評判の悪い遠近両用レンズを薦められるのかな?)

僕が超能力を使ってお客様のあたまをスキャンするとこんな風に考えていると

伝わってきました。そこでそもそも老眼対策は遠近両用レンズだけではなく、

単焦点レンズという今使っているレンズと同じタイプでも老眼対策はあるのだと

お伝えしました。単焦点レンズでも老眼対策は出来る。

これはきっと一般の方からすれば突拍子もなく聞こえるかもしれませんね。

 

今回ご相談にいらしたお方は近視眼でした。

近視の場合には度を弱めると老眼対策になるのです。

 

例えば一番強い度を入れると1.5の視力が出る人がいるとします。

そのお方の近視レンズに+1.00を足してあげるとおおよそ0.8まで視力が落ちます。

つまり近視の場合でには度を弱くすると、その度合いに応じてですが、

老眼対策になるとご理解下さい。

 

この今の眼鏡より視力が落ちた弱矯正の眼鏡で問題ない。

先ずは遠くよりも近くに対して対策が先決だ。

若しもこう言われれば単焦点レンズの弱矯正レンズを

お薦めするのです。

 

ところが今回は、運転もその眼鏡でカバーしたいと仰るので

その場合には遠近両用レンズがお薦めです。とここまで回り道をしてから、

やっとこそ遠近両用レンズを説明する出番になります。

 

この回り道を省いていいから、遠近両用レンズにしなさいと

無理強いするとお客様は納得がいかないのに

無理矢理売りつけられたという印象になるでしょう。

 

そこで全ての検査終了後に

遠近両用レンズのテストレンズを装着して

店内を歩いて頂きます。

 

戻ってこられて、遠近両用レンズは怖いと噂を聞いていたようですが、

どうですか?怖いですか?とお聞きすると

 

「いや、今までとは何か変わった気がするが、多少です。」

 

と答えられました。僕はこの答えを聞いて安心して説明を続けます。

今感じている違和感は必ずいつか消えます。ですが、そもそもこの違和感に

対して強い拒否反応が生じて、慣らす気にすらなれない人がいるのです。

そういった人には遠近両用レンズはお薦めしませんが、いかがですか?

 

とお聞きすると

 

「いえ、これなら慣れそうです。」

 

と答えられました。

ではこのお方の周りにいた方は噓をついたり、

自分の実体験無しに風の噂を聞いて

遠近は怖くて使えないらしいよ。

と言っているのでしょうか?

 

僕は違うと思います。

 

何故グラシアスではほぼほぼノークレーム(皆無ではありません。)

で多くの方がお使い頂いているのに、何故一般の方はそういった

悪い風評ばかりが先行するのでしょうか?

 

それは良い噂と悪い噂の伝わるスピードの違いと言えます。

必ず悪い噂の方が情報として伝播させる力が強いという点。

 

更に、忘れてはいけません。

日本のマーケットは世界の中でも異質なマーケットで

激安量販店三社でおおよそ6割のシェアを持ち、

通常の量販店まで含めると8割のシェアを持っています。

 

つまり国民の殆どはグラシアスや僕の仲間の経営している

中小零細眼鏡店ではめがねを作らずに大手で眼鏡を作っている

事になります。大手の弱点は何度もこちらで報告していますが、

 

①従業員の技術レベルにむらがある点。

 

②更にチェーンオペレーションの原則として

出来る人は出来ない人にレベルを落として

サービスレベルを平準化させる必要がある点。

 

③そもそもあの価格帯では手間暇かけて

一本の眼鏡を仕立てるコストを掛けられない点。

 

④更に良質な眼鏡士を教育するコストを掛けられない点。

 

この①~④があるが故に大手は手間暇掛けて

眼鏡を作れないのです。遠近両用レンズを機能させられる為には

視力測定、フィッティング、加工、フレーム選定から

全て高いレベルの知識が求められます。

 

それなのにどこか一点でも手を抜けば快適な眼鏡には繋がらないのです。

そこを誰より本来は消費者の方々が理解をするべきでしょう。

ですが現状は先ほど申し上げたように8割が量販店で眼鏡を買っているのです。

 

これではレンズメーカーがいくら良いレンズを開発しても

せっかくの魚沼産コシヒカリが焚き方を間違えて台無しにしているのです。

僕はそれに対して、

 

「遠近両用レンズマイスター制度」という制度を構築し、

上質な遠近両用レンズを作れる眼鏡士を認定し広報するべきだと

言っています。そしてそれは一つのメーカーが認定するのではなく、

大手レンズメーカーが統一規格として認定制度を構築すべきだと言っています。

 

これも何年も前に僕はその制度の構築の必要性を

訴えてきましたが、一向に進みません。

僕は人を動かす才が無いようで寂しくなりますが、

何しろ僕の心が折れては多くの方の為にも困りますから、

最後の今わの際まで頑張りたいと思っています。

 

何しろ遠近両用レンズこそ、

どこで作っても一緒ではなく、

誰に仕立てて貰ったか?

これが大切になりますから、

皆さん、せめて遠近両用眼鏡を作る時は

しっかり情報収集して下さいね。

 

それではまたこのblogでお会いしましょう。

 

 

 

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