慣れない理由はフィッティング

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眼石祝応のBLOG

慣れない理由はフィッティング

2021/02/23

本日のblogの難易度【★★★】

今朝の体重76.4キロ。

げ、太ってる(汗)

今朝のYouTubeチャンネル登録者数は509人。

YouTubeチャンネルは順調ね。

 

さて、昨日は新調してから三ヶ月ご使用されていても

いつまで経っても慣れないという方のご相談で、

実はご購入後一週間程度で、電話で相談されていました。

 

その時の僕の対応は、

 

「先ずは一カ月程度は使ってみてください。慣れるか慣れないかは

まだ判断がつかないので、もう少し使ってみて頂けますか?」

 

と回答しました。ところがその後三か月経ってもちっとも慣れない。

これはどうした事か?と再度ご相談頂きご来店頂く運びになりました。

 

僕としては

 

(珍しいな~、三ヶ月も使えば大概慣れるのに。何だろう?)

と不思議に思いました。

 

そしてご来店当日、早速簡易なレフケラという機械で度が

大幅に変化していないかチェック。すると何も変わっていません。

視力測定は、それも問題なく狙った視力が出ていました。

 

今回変えた点は、

 

①前のメガネが遠視の弱矯正だったので、完全矯正値にした。

そのことで遠視の矯正度数が2.5倍にまで増えていた。(これはこれで驚き!)
 

②乱視を一段階強くした。(微調整のレベル)

 

③加入度(遠くと近くの度数の差は変えていない。)

 

④プリズムベースインという度数を加えた。

 

⑤フレームは今お使いのフレームをそのまま使った。

 

⑥元々遠近両用レンズをお使いだった。

レンズはNIKONのレンズで、今回もNIKONでご用意しました。

 

このような条件設定でした。早速ご来店頂き、

①~⑤の条件設定で⑤は変更できませんよね?

 

⑥はそもそも遠近両用レンズに慣れている方ですから

問題ありませんよね?

 

っとすると、①から④の項目でパラメーターをいじる必要があるのかな?

と感じたのがファーストインプレッション、

 

①の遠視の矯正を弱矯正にすれば以前の眼鏡に近づきますから、

掛け替えの違和感は減りますが、一方遠視を弱度化すると

手元の見え心地は悪くなり、遠くも霞目が出やすく疲れやすくなります。

 

②乱視の弱度化は遠くも近くも矯正視力が悪くなり、

見え心地に悪影響を及ぼします。

 

③加入度を下げると手元の視力が落ちます。

 

④プリズムベースインを弱くする、若しくは弱度化する。

これも見え心地に悪影響を与える。そもそものプリズムを入れる根拠は

固視ずれと言って、網膜の感度の良いところに焦点が当たっておらず、

そのずれの改善目的で度を入れていますから、当然視力だけでなく、

立体視や両眼視機能にも悪影響を与える可能性があります。

 

つまり①~④のどれをいじっても、

悪影響は避けられないという事を

知って頂きたいと思ったのです。

 

ではそれでも①~④をいじる意味って何でしょう?

 

それは見え心地の改善、クラクラして慣れない。

これを改善する事のみの効果を狙って諸々の度数の一部や全てを

変えて作り直しする事は僕にとって喜ばしい事ではなく、

更に中長期的に見れば、お客様にとっても悪影響があるというお話なのです。

 

だから①~④は出来るだけしたくない。

では、他に度をいじらずに改善する方法はないのか?

それがあったから、僕は猛省しているのです。

 

それがフィッティングだったのです。

 

レイアウトシールというのがレンズメーカー各社から

用意されています。グラシアスでは仕上がった際に、

そのレイアウトが狙った通りに仕上がっているか、

多少のずれがあれば、フィッティングをして調整します。

 

勿論このお方にも同様の調整をしています。

ところが、今回は、そのどの位置で掛けるかを考慮せず、

上に眼鏡を上げ過ぎていたことが分かりました。

 

原因はこれか?

 

っと先ずはフィッティングで上に上がり過ぎている眼鏡の

鼻パッドを調整し、店内を歩いて貰いました。

 

すると

 

「あら、問題なく歩ける。」

 

と仰るではありませんか、

そこで僕はガクンと肩を落としてました。

 

これならば、最初に電話でご相談された時に

かけ方が間違っている可能性があるから、

一度ご来店頂けませんか?

 

とお願いすれば何もこんな三か月も不満な状態で

使って頂かなくともよかったのです。

 

お渡しの時にここで掛けてくださいって

説明はしたのですが、だからと言って、

その通りに掛けるかどうかは分かりません。

 

お客様だって言われたことを全て覚えている筈もありません。

にもかかわらず、僕はこのフィッティングが問題、

お客様の掛ける位置が問題である可能性を最初から

除外してしまいました。

 

本当に申し訳なく思います。

お客様は最後は笑って帰ってくださいましたが、

カンカンに怒られても仕方がない事例でした。

 

電話で問題ないかどうかを聞き取って、

何が問題かをお答えするのはほぼほぼ不可能である事は

知っていたつもりです。それなのに、一つ手順を欠いてしまいました。

 

本当に申し訳ありませんでした。

これからも精進致します。

 

それではまたこのblogでお会いしましょう。

 

 

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