持続可能という虚構

来店ご予約

眼石祝応のBLOG

持続可能という虚構

2021/05/18

本日のblogの難易度【★★】

今朝の体重は75.6キロ。

今朝のYouTubeチャンネル登録者数は576人。

 

今朝はこんなニュースが飛び込んできました。

良記事だと思ったので共有し、多少のコメントをしたいと思います。

 

一行で書いちゃうと

「エコバッグ推奨で、プラスチックのショッピングバッグは有料化、これは愚策か!?」

 

みたいな内容です。

 

僕はここ数年、地球が悲鳴を挙げていると思っています。

プラスチックごみが本当に海洋汚染をしていて、

生態系に軽微ならざる影響を与えているのであれば、

我々人類は環境負荷を少しでも減らす努力を

他の生物の為にもするべきだとずっと思っています。

 

そしてその為に多少のコスト負担を掛けて、

地球の環境が改善するのなら、

あくまでも改善するのならと限定付きですが、

僕ら個人が一人一人努力すべきだと感じています。

 

日本ではデフレ状態が長引き、少しでも安くを追求し

安い物は、消耗品であり、次から次へ買うけど要らなくなったら処分する。

 

実はこれは眼鏡業界でも起こっている事象です。

眼鏡業界にもユニクロ化時代の到来です。

 

そのビジネスモデルは、メガネの平均単価が安くなり、

耐久性を保持しなくても、

1~2年に一回買い替えしてくれれば、

会社は維持出来る。

 

だからレンズだけ交換をするなんて、そもそもフレームの耐久性が低いわけですから、

それを5年も6年も使われては困る。まるで時限爆弾の様にレンズを変えた後に

すぐ壊れてしまってはただただクレームになる。

 

だから、

 

大手激安店は、原則レンズのみ交換を推奨せず、

レンズだけ換えても、フレームと合わせて変えても費用は一緒です。

と眼鏡一式新調をお薦めします。繰り返しますが、

 

新調した方がフレームが壊れないで済む確率が上がるからです。

 

こうしてまだ使えるのに使わなくなる

ゴミ予備軍の眼鏡が大量に出来上がるのです。

 

これがまともな考えですか?

 

皆さんの意見を伺いたいと思いますが、

少なくとも僕はこの施策が自分の会社の利益だけを追求し、

地球に対する環境なんてどうだっていいと言っているように見えます。

 

だから僕は物にも僕らと同様寿命があります。

使える物は最後まで使って下さいと促します。

僕は一つの眼鏡を大体10年使って下さいと言っています。

チタンフレームなんてコストを掛ければ

一生使えるとさえ思っています。

 

レンズの交換サイクルは3~4年に一回ですから、

若しも本当に10年は使えるのであれば、

一つのフレームにおおよそ三組のレンズが交換の度に入れ替わるのです。

 

更に、不要な眼鏡は受取、供養した後にスリランカに寄贈したり、

眼鏡学校の研修用に使ってもらったり、更に修理業者様の部品取り様に使ったり、

どうやったら、骨の髄まで、最後まで物を使い倒すかを考えてご提案しています。

 

勿論、特に金属製のフレームでは多い、溶接剥がれは、

再溶接をすれば綺麗に仕上がります。

メッキが剥がれれば再メッキも喜んで承っております。

 

こんな考えは今に始まった訳では決してありません。

勿体無い。こんな言葉は誰だって使うでしょ?

使えるメガネももう使えないと言って新調させる事こそ、

勿体無いの極致だと僕は思っています。

 

残念ながら、こんな僕の思いに共感してくださる方は、

マスのマーケット全般で見れば明らかなマイノリティです。

僕らはシェア争いで圧倒的に敗れ去っているからです。

 

それでも僕の志に共感してご贔屓頂いている方々は

嬉しそうに何度もレンズ交換して、従来の眼鏡を使い倒してくれます。

 

そんなきれいごと言っているお店が、売り上げはしっかりたって

商売は成り立つの?って言われた事があります。

 

ご心配なく、例えフレームが売れなくたって、

レンズでは利益がとれるので、

そこで会社の運営が成り立っています。

 

ここで僕の中での天使と悪魔が争います。

 

(悪魔)「おい、次郎、その使えるフレームを使えないって言っちゃえば、

フレームも売れるから利益が増えるぞ、噓ついてフレームも売っちゃえよ。」

 

(天使)「いえいえ、次郎さん、悪魔に負けないで、それをしてしまうと

例えお客様を騙せたとしても、あなた自身は騙せません。だからあなたは

どんどんストレスが溜まっていき、生気を失いますよ。更に言えば、地球は、

あなたがた人類が他の生命体や、この星地球に対して負荷を与えても何食わぬ顔で

生きているかどうかを、しっかり見ています。最終的に環境負荷を掛ければ異常気象という

形であなたがた人類に厄災が降ってきます。地球がくしゃみしただけであなたは生存の危機が

訪れるのはこの間の震災を見ても分かるでしょ?それでも良いのですか?」

 

っと僕に天使と悪魔は話し掛けてきます。

幸いにも、この勝負は僕の中では天使の圧勝です。

僕はこの16年間お店を続けてこられたのは、

地域やお客様に育てて貰ったからです。

 

そのお客様を裏切って

利益を追求する経営なんて

絶対にしたくない。

 

天知る地知る吾知る。

 

この言葉も常連のお客様から教えて貰いました。

僕らはゴミのポイ捨て一つとっても、

天にも地にもみられていますし、

誰より自分自身がそのポイ捨てをした自分に

無意識にペナルティを課します。

 

それが体調不良であったり、時に病気になったりも

するかもしれません。自らの行為で無意識にストレスを溜めているのですから…。

 

いかがですか?

 

僕はblogを10年以上書き続けていますが、

書き始めた当初から、SDGsなんて言いだす前から

環境が悲鳴を挙げているなんてお話をしてきました。

 

若しかしたら、お店を続けてこられたのも、

この少しでもゴミを減らそう、勿体無いの精神、

日本人としての原点に帰ろうという僕の思いが

皆さんと繋がったのかもしれないと

今日のニュースを見てふと思った次第です。

 

レジ袋なんて、ほんの些細なことで、

化石燃料に頼るエネルギー政策、

再生可能エネルギーの比率を高める。

化石燃料の燃焼効率を上げる。

排ガス規制でクリーンエアーを放出出来るようにする。

スモールグリッドな電気発送電網の構築。

 

まだまだ我々人類がやれる事はいくらでもあるでしょ?

 

そして最後にもう一度だけ言わせてください。

使える物は最後まで使える。そして耐久性に優れ、

交換リスクをミニマムにした眼鏡こそ、

 

僕ら業界人は意識を高めて

そこにシフトチェンジするべきだと思います。

 

高い眼鏡を販売出来る販売員。

一本で済むところを二本販売出来る販売員。

 

ここ数十年、こういったスキルを有する販売員を

育てようと注力し、そのミッションを忠実に実行出来る

販売員を評価してきました。

 

僕は、ただただ当たり前を出来る販売員。

それを最高の評価をうちの従業員には与えたいと思います。

 

うちの会社の当たり前とは

お客様の満足であり、笑顔を与えられる眼鏡屋の店員。

それがうちにとって最良の従業員になるのです。

 

今日は熱く語ってしまいました。

 

それではまたこのblogでお会いしましょう。

 

 

 

 

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。