遠近両用レンズのグレードチョイスについて
2021/08/31
本日のblogの難易度【★★★】
今朝の体重は76.8キロ。
今朝のYouTubeチャンネル登録者数692人。
今日のお話はお年を召していくごとに
人が目に掛けるコストは高額化し負担増になります。
ですからそれを見越してレンズや
フレームの選択をするべきでしょう。
勿論僕らはそれらを踏まえて提案させて頂いています。
要は、無理して高いレンズを買うは良いけど、
だからといってその高いレンズを買った「から」
高いレンズだから、長く使える訳では決してない事を知るべきです。
お年を召せば遠近両用レンズを使う可能性が限りなく高まります。
そして遠近両用レンズは単焦点レンズ(近視/遠視/乱視/斜位の矯正用レンズ)
に比して高額化します。価格帯の幅も広がります。
オプションを入れると数百種類の品ぞろえがあるので、
簡単には言えませんが、
その価格帯の差を簡易にご紹介します。
【単焦点レンズ】6.600円~88.000円
【遠近両用レンズ】18.700円~231.000円
遠近両用レンズの方が良いレンズを求めた場合には、
価格が高騰するのが見てとれますし、
べ―スとなるグレードの金額も高いのが見てとれます。
そして単焦点レンズを使っている世代=老眼前の世代
は
度数の安定期(20歳から40~46歳)に入っている事が多いのです。
つまりこの安定期に高いレンズを買うという選択肢はそれ程悪いご選択では
ありません。高くとも長く使えるので日割りにすれば、微々たるものです。
増してや高いと言っても遠近両用レンズに比べれば知れています。
では、遠近両用レンズはどうでしょう?
原則として遠近両用レンズを常用する世代は
第二次変動期(40~46歳以降)に入っています。
その変化するスピードは人それぞれですが、
平均的な変化の度合いを示せば
2年で一段階変化するのが相場です。
この第二次変動期は
近視であれば、弱度化
遠視であれば、強度化し、
乱視は遠視眼でも近視眼でも強度化する傾向にあります。
この第二次変動期に入った方々に僕が言うのは、
今回仕立てるレンズは、どんなに長く使っても
3~4年が限界です。ですから、最長4年に一回はレンズ交換する
事を想定してレンズをチョイスしてください。
と伝えます。今回は清水の舞台から飛び降りるつもりで
一番高いレンズを買った。だから10年使おうと言うのなら、
グレードを下げて、頻繁にその時の目の状態に合わせたレンズを使った方が
余程、眼のストレスも軽減しますし、多くの物を快適にご覧になれます。
では、一番安いレンズにすれば良いのでしょうか?
これも議論の余地は多いにあります。
先ずは原則論として、
人は今回仕立てたメガネを評価する時には、
以前の自分で使っている眼鏡との比較で評価します。
前より見えやすいか、見え難いか?
これが大事なのです。つまり前のレンズが最高級なレンズを使っていた人が
一番チープなレンズをチョイスしたとすると、それでご満足頂けるのでしょうか?
僕はそれは難しいと思っています。
ですから僕は遠近両用レンズを提案する時には以下のような
基準を設けて提案します。
①以前お使い頂いているレンズメーカーから極力変更しない事。
②以前お使い頂いているレンズグレードに近い物、若しくはダウングレードにならない事。
③度数を変更する場合には一気に多くを変更させない事。
④3~4年毎にレンズ交換が必要であると伝え、予算に合わせて極力無理をさせない事。
⑤ご予算に余裕があるのであれば、極力良いレンズを使った方が満足度が高いので、
無理をしない範囲で良いレンズを選んだ方が良い事。
それぞれ解説が必要だと思いますが、
各項目一つで一日のblogのボリュームになりそうなので、
今日は割愛しますが、何しろこの①~⑤を正しく理解した上で、
レンズを上手に選んで頂きたい、でも多くの方が、
訳も分からず、安いレンズで良いやと結論付けたり、
訳も分からず、高いレンズなら安心だと思い込んでいたり、
何しろ正しい知識が伝わっていないが故に、
レンズ選びは混とんとしていて、
混沌としているだけでなく、
レンズを誰も選べないという事態が生じています。
これは地道にかつ、業界を挙げて啓発活動をする必要があるのです。
残念ながら僕のような矮小なblogで発信していても
届くのはほんの一握り、世論を動かすには当然ですが至らないのです。
ですから僕のblogを読んで下さった方々には
是非是非、こんなblogがあるよ、
文字が苦手な人にはこんなYoutubeチャンネルあるよって
ご紹介頂ければ幸いです。
皆様から共感が得られれば、きっと最初は小さなうねりでも
いつか大きなうねりに変化するかもしれません。
そこで注意は僕のお店を紹介して欲しいのではないという事です。
僕はblogやYouTubeチャンネルで自身のお店に誘導しようという
下心は当然あります。でも皆様がその下心に乗っかる必要は一切ありません。
先ずは正しい知識を得る場がある事を「知る」事が大切だと僕は思うのです。
その上で、もっともっとご自身の目に興味を持って頂きたいのです。
だって多くの情報を目から皆様得ていて、そしてその情報の質を
大きく左右するのが、眼であり、眼鏡なのですから。
それではまたこのblogでお会いしましょう。