発達障害と遠視と外斜位

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眼石祝応のBLOG

発達障害と遠視と外斜位

2021/12/28

本日のblogの難易度【★★★★★】

今朝の体重は78.8キロ。

これは昨日のシタールのチーズナン×2が利いたな!!!

今朝のYouTubeチャンネル登録者数は847人。

 

さて本日が年内最終営業日でございます。

今月は、お蔭様で緊急事態宣言からの揺れ戻しで

売上としては順調に推移しました。

昨年四月五月は大げさではなく、廃業危機のような状況でしたが、

 

皆様のお蔭で立ち直り、今では元通りとは言わないまでも、

以前の雰囲気もでてきました。誰もが手探りで試行錯誤している段階が今ですね。

勿論僕もそうです。どこまで踏み込んで良いのやらと思案しています。

 

昨日いらした方は、子供の頃発達障害と診断された経歴をお持ちの

19歳の男の子でした。はきはきとした話し方で好印象、

特に落ち着きがない訳でもなく、その後健全に発達してくれたのかな?

っと思ったのが第一感。

 

ところがお母様のお話を伺うと、

 

慢性的な頭痛

 

書字が苦手。

 

と未だにお困りのご様子。

 

僕でお力になれる事があるのでしょうか?

発達障害と診断されたお子様の多くが遠視と外斜位だったという

お話は以前にもお話していますし、耳タコ話かもしれません。

 

ですが、それでも何度でも繰り返し僕はご案内します。

僕の言っている事が世間に浸透したとは到底思えないからです。

 

では早速事例紹介に入りたいと思います。

先ずはレフケラ値と裸眼視力から。

屈折   SPH CYL AX ADD PD 片眼視力 両眼視力
他覚 R -1.25 -0.25 114   34.00 1.50 1.50
L -0.75 -0.25 67   34.00 1.50
角膜乱視 R   -0.75 174 夜間矯正視力 BE1.2 夜間近視 追加加算
L -1.00 7 R1.2 L1.0 S-0.25加算

ここで軽くジャブをかまされます。

「え!?近視じゃないんかい!!」

と片目でも両目でも1.5出る視力から

近視の存在を訝しく思うのです。

ではその後完全矯正値を両眼開放屈折検査で測定してみましょう。

両眼解放 R 0.75 -0.75 100   68.0 1.5 2.0
L 0.50       1.5

この様に両目共に若干の遠視、

更に右目には乱視が見つかりました。

 

この度数を入れると両目で2.0、裸眼より視力は改善しました。

これでおしまいではありません。斜位の測定です。

 

遠くを見た時に6△(プリズム)程度の外斜位でした。

6△と言えば、大きな斜位とは言えず、誰にでも存在する目線のずれです。

 

ただし、遠視と組み合わせると危険なのです。

そこで一番遠くが見えやすいプリズムの度数を決めていくと

 

右目に2△

左目に1△

 

が適正でした。更にここからカラーレンズの出番です。

僕はイノチレンズというところと取引した事により、

色のもたらす効果を知りました。

 

それで具体的に何が変わると書くと薬機法に抵触する可能性もありますし、

そもそも何故レンズのカラーを変えると筋反射が変わるのか?って

メカニズムが解明されていません。そうカラーレンズを変えると

筋肉の反応が変化するのです。

 

この未知の効果もいずれ解き明かされる日が来るでしょう。

ただし現在は推論の域を出ません。

エビデンスを作る為にも積み重ねが必要な段階ですね。

 

何しろ今回幼少期に発達障害と診断された

19歳の男の子に僕は四つの仕掛けを組み込み

眼鏡を仕立てました。

 

①潜伏していた遠視を見つけ出し遠視矯正の為の凸レンズ

②右目には乱視が隠れていたので、乱視矯正レンズ。

③寄り目が上手にできずに網膜の感度の良い場所に当たっていなかったので、

プリズム度数で固視ずれ矯正。

④カラーレンズで筋反射をコントロール。

 

っと三つの度数要素とカラーレンズで提案しました。

 

この結果で字が上手に掛けるようになった事例では

うちのお店でも複数過去の事例ではありました。

今回はどうなるか不明ですが、せめて頭痛くらいは軽減しないものでしょうか?

 

それくらい遠視と外斜位の組み合わせはリスキーだと僕は思っています。

一方、視力が出ているから問題ないでかたずけられていたために、

その不定愁訴とも言える状態が放置された事になります。

更に言えば、以下の図の通りで

 

遠視は生まれた時にピークを迎え、20歳くらいまで

遠視量は減少すると言われています。

つまり変動期なのですが、今回は弱い遠視しか測定できませんでした。

 

ただし、過去は違います。過去はもっと遠視が隠れていたと予想します。

そして相当数の遠視を放置をしてきたのです。

彼は、そんなハンディキャップを背負いながら生きてきたのです。

 

もっと早く本来はこの遠視や乱視や斜位に気づいて

彼に眼鏡の使用を提案できる体制仕組みがあるべきでしょう。

 

既存のABCD判定法では見落とされてしまう事が多々あるのだと

皆様にはご理解頂きたいと思います。

 

世間の常識は

 

視力が良いから眼鏡は不要だ。

 

視力が良いから自分は良い目だ。

 

若しもこう思っている方がいるとしたら、

僕は全否定します。

 

僕の令和の今に提案する新常識は

 

視力は目の機能の一部に過ぎず、

視力が良いから目が良いとは決して言えない。

 

これを提言致します。

 

このblogを読んでいる方々も、

これから出産や子育てをされる方もいらっしゃるでしょう。

当面は三歳児検診が必要になります。

 

ここでプロの方に眼を見て貰う必要があります。

眼科ならどこでも良いという訳でもなく、

小児眼科に専門的に取り組んでいる眼科医の先生を探してください。

 

小児眼科+自分の土地名で検索すればきっと一件や二件の小児眼科の専門医が

見つかることでしょう。地元になければ場合によっては都道府県まで

検索範囲を広げてください。

 

お子様は自分で判断できません。

ご両親も正しい知識を有している訳では決してありません。

だから先ずは、自分の常識を疑う姿勢が大切なのです。

 

それではまたこのblogでお会いしましょう。

 

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