度数交換は恥なのか?

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度数交換は恥なのか?

2023/11/04

本日のblogの難易度【★★★★★】

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【眼積祝応の今朝のtweet Vol-35】

今朝のtweetです。

 

度数交換は恥ですか?:昨日いらしたお方は、目の不調から仕事が出来なくて、

何とか眼鏡で改善出来ないかとグラシアスのドアを叩いたお方だった。

正直僕も心が折れそうな程の難しい目で、匙を投げたくなる時が何度もあった。

 

レンズ交換も無料で何度もした。

でもお客様が僕に愛想を尽かす事は有っても

僕からは逃げない。って実は最初から決めていた。

 

むしろレンズ交換して、例え赤字だとして、若しもお客様と協力して、

この壁を乗り越える事が出来たなら、

次にこういったお客様が来た時に労せず改善案が見つかるかもしれない。

 

そんな淡い期待も込めて僕はレンズ交換の費用は僕に対する教育研修費だと割り切った。

開口一番、僕はどうなの?生きてた?(大丈夫だったの?って意味で、お客様は文字通り満身創痍な状態だった。)

と訊ねると、

 

「お陰様で無事に復職して、一日中、フルタイムで働いています。」と有難いご報告だった。

 

僕は高いか低いかは知らんけど、お客様と協力して一つ壁を乗り越えた。

 

結局このお客様は、何で苦しんでいたのだろう?

 

①そもそも強度近視だったが、ピントの調節に難があった。

だから老眼でも無いのに完全矯正値の眼鏡が掛けられなかった。

 

対策:目的別に3本の度数を提案して掛け分けた。

(近視は強いが、僕から見るとフワフワと不安定な目をお待ちで、度数が安定しなかった。

難しい言葉で言えば調節が介入しやすい目だった。)

 

②上下斜位が目の運動を阻害していた。

 

対策:上下プリズムを組み込み更に上下斜位も測定当初は僅かにしか検出出来ず。

本来のずれを炙り出すのに時間が掛かった。

段階的に上下のずれの補正を強めていく必要があった。

 

眼科を高名な先生も含めて何軒も回ったが、

お客様曰く誰もこの目線の上下のずれを指摘してくれなかった

 

③右目だけ下目使いが苦手で、目を下に向けるとすぐに疲労してしまう目だった。

 

対策:下方回旋を強いるパソコン作業用の眼鏡はプリズムを片目に集中させた。

更に読書等も辛いと仰っていたので、スタンドを使うなど極力目を下に向けさせ無い様にアドバイスした。

 

今回僕がやった事は、他の眼鏡屋さんでは慈善事業じゃ無いから

うちは無理だと言われるかもしれない。

 

でも誰かがやらなきゃ彼女は一生、仕事も出来ずに絶望してしまう状態を放置した。

だから僕は、誠に僭越ながらだが、僕の様な眼鏡屋さんが、もっと増えたら良いな〜って思った。

 

人生で一番悪い事は絶望と諦める事って痛感したのだ。

(以上twitterより転載し加筆修正終わり、あ、Xだ。←いまだに慣れんのじゃ。)

 

以前にTwitterもといXの眼科勤めのORTさんが、また度数交換をしてしまって、

院長先生に怒られた。っと呟いていた。

 

うちのお店なら度数交換は、成長の為になるのならウエルカムだぜ!

って少しそのORTさんを可哀想に思った。

 

そもそも眼鏡を作る為に、わざわざ眼科に掛かるって事は、それなりにお困り事があって、

多分眼科で処方箋を発行して貰う方って、難しい事例が多いと思うのね。

 

それなのに、一発で何でも決めろって言われたら僕なら、

相当ビビッてトライしようとも思えなくなるな。

 

一般論で言えば、失敗しない人が眼鏡処方の上手い人ってイメージだと思うけど。

度数交換はそもそも失敗なのだろうか?

前進する為にはむしろ必要な過程なのではないか?って僕なんか思うようにしている。

 

っていうか、そう思わないとやっていられないとも思うし、

利益がとか、原価がとか、考えた瞬間に度数交換をどうやったら回避するかって、

僕の感覚からすればマイナス思考になるのね。

 

僕はそれが嫌だから、度数交換なんて、無から有を作るかのように

新しい一歩を踏み出そうと思えば、ある意味当たり前って思えるのね、

度数交換は自分が成長する為にも、顧客に腹落ちして貰う為にも

必要と思える過程が確かにあるのさ。

 

だから構造的に眼科処方って、僕からすれば例えば乱視の度数を無意味に弱めたり、

勿論プリズム処方を斜視でない限り避けたり、

全然攻めた処方になっていないと思える事例が本当に多い。

 

勿論一部の眼科医の先生でもプリズム処方に真剣に取り組んでいる先生もいるのも事実だけど、

それはあくまでも異例であり、少数派だと断言できる。

 

だから今、最先端の眼鏡を科学している現場って、

僕の様に小さなお店で個人の責任で経営している零細眼鏡店じゃないと、

トライすら出来ないんじゃないかな?って改めて思った。

 

勿論今の日本の主流の業態である低価格志向の大手チェーン店も、

勿論クレームを避ける処方を第一に考える。

 

更に言えば僕のお師匠さんの故南澤先生は、低価格志向ではない大手チェーン店に研修で回ったけど、

口を揃えて先生の言うことはごもっとも、素晴らしいとほめてくれたけど、その後に決まってこう言うそうだ。

 

「でもうちには導入出来ないよ。こんな手間暇もかけられないし、

全ての社員がこれを出来るように教育も出来ない。」

 

結局先生の普及させたいという思いは志半ばで終わってしまった。

さぞや悔しい思いをされたと思う。

 

僕は変わり者だから、利益が原価が、と考えるよりも、道を極めたいと思えば、

度数交換は避けちゃ駄目だし、むしろ失敗の数を誇りにしろって自らに言い聞かせている。

 

失敗は成功の基って、ありふれた言葉だけど、まさにそう思うのだ。

更に言えば、諦めなきゃ失敗は成功に向かう過程に過ぎないのだから、

失敗という経験は必要だとも言える。

 

いつかうちのお店に、そんな志の高い仲間集い、

オプテリアグラシアスは職人集団がいるお店になれたら、

僕の今生のお役目は全う出来たかな。

 

僕の失敗も含めた知識経験を、僕より若い人が繋いでいってくれたら、

先生もきっと喜ぶし、僕も最高に嬉しく思う。

一生眼鏡屋でいて、眼鏡屋のまま、最後の時を迎えられたら幸せだと思うのだ。

 

  このご報告がどこかのお店の

       どなたかのお役に立ちますように。

                 眼鏡評論家 眼石祝応

 

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