眼鏡の辞典(仮称)
2024/05/18
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【眼鏡の辞典(仮称)】
こんな名前どうかな?と、眼鏡を買う前に辞書を引くように、調べる為のツール。
そんな物が消費者目線で有ったら良いなと思っています。
過去の歴史を振り返れば、眼鏡屋さんは、御用達の商売をしてきました。
白衣を着て、私に任せればあなたに最適な眼鏡を仕立てるよ。
と言って消費者には極力情報を出さずに専門家がお見立てから手伝っていました。
勿論その時代は眼鏡は顔の一部ですと言わんばかり(東京メガネさん、ごめんなさい。)
に眼鏡はファッションアイテムではなく、顔のパーツの一部として提案する時代が長く続きました。
専門家に任せる事によって消費者は特に学ばずとも、
自分にとって最適なレンズを信頼出来る眼鏡屋さんに
作って貰える事を心地よいと感じていました。
当時は単価も高く、眼鏡を一つ買うと言えば、
家電製品を一つ買うのと同じ感覚でした。
ところがメガネドラッグの出現と共にディスカウンター全盛の時代が到来し、
バブルがはじけた後は、日本経済は迷走し、
ユニクロ、ダイソーの登場に象徴されるように、
低迷する経済を象徴し、デフレ経営が日本中に蔓延しました。
今となってはメガネドラッグさんをディスカウンターとは業界人は思わなくなりました。
少なくとも平均単価よりも高額な単価設定の業態だからです。
そこに下北沢に更に革新的な業態が登場します。それがZOFFです。
これが爆発的に売れました。5/7/9と三つの価格帯を揃え、
これをスリープライスショップと命名し、消費者の耳目を集めます。
その後のリーマンショックでさえ、
デフレ経営(単価を下げて満足度を上げるスタイル)
の会社にとっては追い風であったと思います。
今まで10万円を超える眼鏡を作っていた人も、試しにZOFFで作ってみると
「え、全然見えるし、これなら使えるし、今まで10万円も掛けて作っていた眼鏡は何だったの?」
とむしろ、既存の業態に対する不信感に満たされます。
本来は、ある程度の知識があり、目利きが出来る方であれば、
ノーフィッテングの業態では駄目ね、とすぐに駄目だしが出来るところが、
予備知識もなく、これなら充分と結論付けます。
そこで民族大移動の様に、一気にプライスショップに顧客は流れていきます。
ここで僕ら中小零細眼鏡店は、消費者にはほぼ見向きもされていないと僕は感じています。
一部のニッチなニーズのある方にのみ僕らは支持されたのです。
残りの多くの方は、プライスショップも含めて大手チェーン店でご購入されています。
ある大手レンズメーカーの売り上げシェアで言えば、
新御三家(ZOFF/JINS/眼鏡市場まで)で6割の売り上げを計上しているそうです。
これにオンデーズまで入れて四天王かもしれませんね。
何しろ今は大手の特にディスカウンターたちが主流であり、
大手でも本物志向の低単価ではない業態は苦戦を強いられていると言ってよく、
更に私達中小零細眼鏡店は、年に360店舗程撤退廃業の憂き目にあっています。
廃業の原因は高齢化と事業継承者がいない事、また、僕らの業態に未来が無いから、
自分の息子には眼鏡屋にはなるなと言う経営者もいます。
だから僕は、中小零細眼鏡店にも夢も未来もあるよという未来を創りたいと思っているのです。
辞めてしまう眼鏡士の知識経験技術は国の宝で、
良質な眼鏡店網が全国に構築されることは、
電気水道ガスに並ぶインフラであるとさえ思っています。
その為にコロナになるまでの15年間、僕はプリズム処方が生き残る為に必要ですよ。
両眼視機能検査を皆でやりましょうと、勉強会を主催し、自分も皆から学び、
中小零細眼鏡店に限らず業界全体の底上げを狙ってきました。
お蔭様で、プリズム処方に対して否定的な見解を耳にする頻度は、
時流なのか、僕の啓発活動が多少効果があったのか、
そのどちらかは分かりませんが、かなり頻度は低下しました。
でもそれでも国の宝と言われるような、高齢かもしれませんが、
眼鏡士の方々が次々にこの業界を去っていく今は、御国の一大事だと僕は思っています。
だからこそ、の消費者の眼鏡選びの一助となる物を作るべきだと数年前から感じていました。
眼鏡屋難民がいる事を知り、それを最小数にとどめる施策が業界とし必須だと思っているのです。
今回の眼鏡の辞典が、それになれるのかは分かりません、分からないのですが、
もう一つの施策であるメガログは、僕の今の力では業界全体を動かすには至りませんでした。
(諦めてもいません、今は無理ってお話です。)
それならば個人でも出来る本を作る。これをしてみたいと思いました。
僕のblogのフォロワーの皆さんには、
少なくとも僕の思い位は知っておいて欲しいと願い、長々と書き連ねました。
メガネ改革が国の為であろうと、目の前の一人のお客様の為であろうと、
それはどうでも良いと思っています。
一人のお客様を救う事の連続が国家の発展だと思っているからです。
まだ具体的には、コンテンツは詰めなくてはいけませんが、
先ずは、僕の頭の中をさらけ出し、皆さんのご意見を頂ければ幸いです。
僕はこんな本を作りたいと本気で思っているのです。