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眼石祝応のBLOG

間歇性の外斜位に近視の過矯正?

2016/08/20

https://www.m3.com/open/thesis/article/16724/

 

上記の記事の様に、3歳~6歳の幼児期に近視ではない子供に近視の眼鏡を掛けさせて

間歇性の外斜視の子供の眼の位置を安定させようというレポートがありました。

遠視や正視の方が近視の眼鏡をすれば、遠くを見るのにもピントの調節をさせないと

遠くさえ見えなくなりますし、更に手元をみようとすれば、力を入れて手元を文字通り

注視するのです。これを筋トレに例えるならば効果はあると予想はつきますね。

 

これは幼少期のピントの調節力が有り余っている時期限定でという意味で3~6歳という

意味なのでしょう。この時期にビジョントレーニングをすれば更に効果は増すのでは?と思われます。

 

一方、遠方は完全矯正値で、手元に+度数を付加させて見させる事で

近視の進行抑制効果が期待できるという情報もあります。

 

この二つの情報から導かれる事は、

 

少なくともオーバーマイナスレンズを掛けさせて、偽近視から近視化することは止むおえないという事なのでしょうか?

 

消費者や間歇性外斜視のお子様をもつ親御さんにしてみると非常に判断に困る事例だと思います。

 

少なくとも幼少期の屈折異常としては遠視気味のお子様が多いのですが、そこに近視の眼鏡を掛けさせる事で

正視を通り越して近視化というリスクはあると僕は思います。

 

怖いのは遠視や正視を偽近視状態を見抜けずに近視の眼鏡を掛けさせてしまうと延々と近視が進行し、

あげくの果てに真正の近視になり、更に最後は強度近視の眼が出来上がる。

こういったケースがあることも指摘しなくてはいけないとは思います。

 

僕はこれだけマルチデバイス化が進み、PCも普及期を終え、IOT時代を目前にした現代社会では

多少の近視の方が環境に適していると思っていますが、強度近視は別です。

強度近視に多くの疾病の原因となる可能性があることは少し調べれば誰でもわかると思います。

 

ですから今回のオーバーマイナスレンズでの矯正は、その後の強度近視化をどうやって防ぐか、

ここまでケア出来て理論として成り立つのかもしれません。

 

例えば3~6才の遠視気味の時期にはオーバーマイナスレンズとビジョントレーニング。

 

その後眼位が安定したら、遠見完全矯正値+プラス度数を付加した累進レンズ。

 

このハイブリッドが今の僕のイメージに近いかもしれないですね。

 

この記事にご興味持っていただけた方は、治療法の選択は慎重にお願い致します。

 

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