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眼石祝応のBLOG

絶対値が存在する?

2016/10/13

こんにちは、今日は検査の堅苦しいお話しですが、極力分かりやすい言葉でお話ししますね。

 

僕はよく常連さんに僕は眼鏡のオタクだよと言います。趣味が高じて眼鏡屋になったみたいな

ところも多分にございます。そんな僕は眼鏡の度数を決定する為にする検査に多少こだわっている

という事は、このblogを開始当初から読んで下されば、少しは理解してもらえるかもしれません。

 

では検査って、誰にでもできる単純作業で、誰がやっても答えは一緒になるの?

なんて思いますか?正直、少しやり方を教えれば、単純に視力が出るだけの眼鏡なんて

それこそ、一か月も研修すれば、誰でもできると思います。これマジな話です。

 

だから安いお店で買っても高いお店で買ってもそれ程差の無い眼鏡になるのでしょうか?

 

その答えを僕は眼鏡と料理の類似点という形で本blogで解説しました。

誰にでも簡単にできるマニュアル化した検査方法で、作る眼鏡を僕はファーストフードと

定義付けしました。

 

一例を挙げれば、回転ずしは少しでも安く、機械が握ったシャリでお寿司という料理を

親しみやすい庶民の味に仕上げました。これは立派な功績です。そういった意味では

眼鏡業界でも業界を席巻しているプライスショップという業態は眼鏡を身近な存在に変えました。

業界の底辺がぐんと広がり、それは市場規模の拡大にもつながるのです。

 

でも何万円も出しても、食べたいと思わせるお寿司がありますが、それと回転ずしを比較しますか?

その両方を知っている方からすれば、それは同じ寿司と呼ぶのもおかしいと感じてしまう程の

別次元の料理として提供されますし、高級店のお寿司は消費者に感動を与えるでしょう。

 

何でこのお寿司屋さん高いの?何てその高級店に行く程の舌をお持ちの方は絶対いいませんよね。

 

眼鏡も一緒です。同じ一流メーカーのレンズを使ったとしても度数が変わり、加工の精度が変わり、

そして骨格に合わせて調整するフィッティングの技術が変われば、例え同じフレームを使っても

別物になります。ここに価値があると思う方が、今グラシアスをひいきにしてくださっているのでしょう。

 

今日はその検査のお話しですが、眼鏡の場合、少し難しいのは、測定すると言っても、幾何学模様の

面積を測定する訳でも、枡の容積を測る訳でもありません。枡であれば縦横高さの長さを測れば

答えは誰が測定しても一緒です。

 

でも人の眼は、心や体の状態ともリンクし眼の形状を変えている可能性があります。

ここが検査を難解にしているのです。よく言われるのは、あちらの眼科ではこう言っていたから

あなたは間違っている。これは僕に言わせると暴論で、眼鏡士や眼科の数だけ答えがあるのが

この眼鏡度数を決定する検査の世界だと思ってください。

 

だから僕は他の眼鏡屋さんが測定した度数を僕の考えとは違うとは言いますが、決してそれを

間違っているとは言いませんし、言えません。それは今まで述べてきたように僕らは生き物を

見ているからで、そのメカニズムは誰も解明できていない未知の分野と言っても良いからです。

 

つまり眼鏡を作る時に測定結果として示される度数には絶対値が無い、これが今のところ僕の

見解です。例えていうならゆっくり動くアメーバを見てその横方向の長さを測定したとしても

次の瞬間には形を変えていると思えるからです。

 

では僕はその不確定な形のどこを見て最終的に度数を決定するのでしょう?

 

それは人には揺らぎという物が存在するなら、その揺らぎの中間を狙う。

 

これが今の時点で言える僕の考え方です。今日は難しい話でしたね。

ではまた明日。

 

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