プリズム眼鏡の現状。~その1~
2016/12/13
今日はタイトルのプリズム眼鏡についての前に、僕の体形の現状について少しばかりお時間を頂きたいと
思っています。僕のここ数年の平均体重は85キロ、だいたいそこら辺をうろうろしていました。
ですが、僕は先日北海道に仕事(と遊び)で行ってきたのですが、そこから帰ってくると体重が4キロも
太っていたのです。そして85+4=89キロ、これは歴代の次郎さんの体重の中で、最も大きな数字を
叩き出したのです。僕はただ三日間で、ラーメンを三杯食べて、くっそ旨いジンギスカン食べて、すんげ~上手い
美唄の焼き鳥食べて、札幌の市場で海鮮丼を食べて、移動中は常にロイズのチョコのコートされたポテチを食べ続け。
朝は泊まった宿でヴァイキングの食べ放題に舌鼓をうった、
たったそれだけなのに、あ~食べただけなのに。
4キロも太ってかえってくるというまさに北海道マジックをまさに体験してかえってきたのです。
きっと北海道には太らせる何かがあると驚愕したのでした。
そんな世界記録をはじき出した僕の体重ですが、今朝は86.5キロ、久々に87キロを割れたので
嬉しくしょうがなくて、それでついblogに書こうと思ってしまったのです。
では、今日の本題に入ります。
僕のお店では両眼視機能検査という検査をして眼鏡を作っていますが、その検査をして必用だと思った場合には
プリズムというレンズの度を近視や遠視、そして乱視等と合わせて一枚のレンズになるようレンズメーカーに
発注し、それをフレームに入れ込むよう加工します。
では必用と思われる人、これのパーセンテージはどの程度なのでしょう?
両眼視機能検査と言っても、皆さんそれぞれの考えがあって、どれが正しいかは勿論僕も分かりません。
また僕が正しいなんてことは口がさけても言えません。でもあくまでもうちのお店の現状をお伝えすると
およそ73%の人にプリズムを入れて作っています。
これは日本全国のレンズの出荷ベースと比較してみるとメーカーによって多少の差異はありますが、
単焦点レンズで
2~3%です。
つまり僕はいかに変わった事をしているかがこの数値に比較で理解できると思います。
僕は日本の業界でも異端視されているのです。異端児っていうと何か格好良いと思うのは
血液型のせい(B型)でしょうか?ぐへへ。
でも何故こんなに変わった事をやっているお店が、一応激戦区と言われる吉祥寺で
生きながらえているのでしょう?僕はプリズムを入れているからと答えます。
だって僕はそれ以外にはそれ程変わった事をやっているとは思えないからです。
ではプリズムが零細眼鏡店の武器になるとしたら、何故他の眼鏡屋さんはそれを真似しないのでしょうか?
それは非常に複合的ですが、その原因も僕の知る限りとおことわりした上で、ご説明しますね。
①両眼視機能検査なんてやってたら時間が掛かってお店が運営できないから。
②両眼視機能検査をやれる検査技師を育てるなんて途方もない時間を掛けていたら利益が出ない
どころか、会社が潰れちゃうから。
③検査は出来たとしてもプリズムを入れた眼鏡にするという事は、加工やフィッティングも含めて精度を
上げないと眼鏡が機能しないだけでなく、クレーム比率が激増し、その対応に追われてしまう。
つまり、そんな面倒くさい事しない方が会社の利益だと思うから。
④レンズはプリズムを入れると基本、特注料金が発生します。そうすると原価率が上がって利幅が減るから。
こんな感じです。でもこうしてみると、手間暇掛けて、メガネを作ることは、コスト要因で、そのコストを
掛けたくないから、そこから逃げているように見えません?僕にはそう見えます。だって人を育てていたら
利益が出ないっていうなら、利益が出るように単価を上げればいいじゃないですか?原価率が上がるっていうなら
適正な利幅になるよう、売価を変えればよいんです。でもねそれを阻む大きな障壁が存在します。
それは消費者の低価格指向です。ユニクロ以降、人は海外の人の手を借りれば、今までよりうんと安く
物が作れる事に気づいたんです。そしてその波は眼鏡業界にも押し寄せました。
今ではロープライスでも日本製を謳うチェーン店もでてきましたが、創業当初のZOFFさんなんかは
100%中国製だったはずです。そしてそれでもそこそこ視力もでたし問題ない。国民の多くは
そう結論づけました。でも僕はそれを間違っていると言い続けています。
まずそれを説明する為には、メガネの商材としての特質を誰より消費者が理解する必要があります。
眼鏡の商材としての特質、それは半製品で、あり、店頭に並んでいる間は製品化できていないという事です。
長くなったのでまた明日。
opteria Glassias
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