ピントの合うスピードが改善。
2017/02/11
今日は、久々に自転車通勤、ほど良く汗ばむ朝の始まりでした。
今日ご紹介するケースは、遠視と外斜位、そして上下斜位を矯正したら
ピントが合うスピードが改善したというお話しです。
この方は以前は地元の量販店で買った遠近両用レンズを使っていらしたのですが、度を見ると遠視もしっかり入り、乱視も無理やり削らず問題なさそう。
でもこの方のお言葉を借りると
「デスクワークの最中に、1m先の視界がぼやけ、しっかり見ようとすると
しばらくすると見えてくる。」
そんな状態だったのです。
では遠視も乱視も老眼も全て、ケアされていたのに何故この方は、上記の様な
主訴があったのでしょうか?
それが先ほど述べた外斜位と上下斜位をプリズムという度数で矯正したら
劇的に改善したというお話しになるのです。
間違えやすいのは、この状態をピントフリーズと勘違いしてしまうケースが
あるのですが、この方のピントの調節機能は年相応の老眼というだけで、
その老眼の対策を施せば問題無い状態でした。
また実際に量販店で作られた眼鏡にもその老眼用の度数は
組み込まれていたのです。
では何故、この上下や水平の斜位は、ピントを合わせるのに邪魔をするの
でしょう?ここでもう少し正確に物を言ってみます。
遠くと近くに目線を移動した時に人は簡単に言うと二つの運動をしています。
①見たい対象物にピントを合わせる調節運動。
②左右の眼を対象物に向ける輻輳/開散運動。
この運動をやっています。この方は、遠視や乱視と老眼を矯正する事で
①については改善しています。でも②については未対応だった為に
今回のような訴えになったのです。
②についてもう少し詳しく書きますね。輻輳/開散のうち
輻輳とは黒目を内側に向ける運動の事、
開散とは黒目を外側に向ける。運動をそれぞれ指します。
輻輳とは遠くから近くに目線を移動させる時に発生させる運動。
開散とは近くから遠くに目線を移動させる時に発生さえる運動の事を
言います。
実際にはこれに加え人は斜めにも目線を移動させますが、そこまで含めると
話がややこしくなるので、今回はこの輻輳と開散の運動についてご説明しますね。
もしももう少し掘り下げたい方は、僕が6年前に次論公論というblogで
詳しく解説しているのでご覧になってみてください。このblogと違い
業界の方向けにも書いているのでキャラが違いますよ~。
「次論公論より 不自然なずれ 」
http://opteriaglassias.blog92.fc2.com/blog-entry-1201.html
この様に人は両の眼を制御し、左右の眼を連動させて動かせる必用があり、
その運動が上手く出来ない方や、上手く出来てもその運動が過度になってしまい、ストレスとして感じてしまう方がいるのです。
皆さんも仲間と集まったら寄り眼をして互いの眼を見比べてみてください。
例えば、先に片方の眼が寄り眼を止めてしまったり、片方の眼が先にスッと
外側に逃げる方。ある方は鼻先まで黒目を内側に寄せられるのに、ある方は
眼から15センチも離れたところで寄り眼を止めたり、本当に千差万別で
ある事に気づかされるはずです。
そして、その個体差は、度数のさじ加減に影響を与えられるのです。
今回のケースではプリズムという度数の強弱にこの寄り眼の検査は
反映されました。
今日は、このblogの読者様のお宅では寄り眼大会がきっと
開催されますね(^^♪
ではまた明日。
opteria Glassias
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