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眼石祝応のBLOG

専門店の慢心。

2017/03/05

僕は、眼鏡屋さんが業態や地域性を一切問わず、一つの場所に集まって

検査のノウハウを共有しましょうという勉強会を月一で主催しています。

 

そこで思う事は、量販に限らず、チェーン店の教育マニュアルの秀逸さと

実際にそこで働く社員たちの知識、技術レベルの高さなのです。

 

僕は志の高い方が専門店だろうと、量販店だろうと必ずいらっしゃる。

それは前から感じていたのでその気のもちようというか、矜持というか、

それはどんな業態だろうと関係ないと思っていました。

 

ただ、最近感じていることは、零細企業の一部の専門店、ここが今、

一番業界の中で競争力がなく、実際に仕上がっている眼鏡を見ても

一番レベルが低い事が散見されたことにより、

これでは業界に未来はないなと恐怖を感じたのです。

 

お店は暇で、手間を掛けようと思えば、なんぼでも掛けられる

そんなお店でも、新しい何かを提案すると、そんなの面倒くさい。

と一言で片づけちゃう人が居ます。

 

そのくせ、自信は人一倍あります。

 

「俺の作る眼鏡は素晴らしい。それでもお客様が来ないのは、

今のマーケットが間違っている。」

 

とこういった方々はよそに責任転嫁します。この時点で本来はジ・エンド。

 

だって自分の技術に絶対の自信をもってしまったら、そこから伸びしろが

無くなるではありませんか、そして時代の変化にもそういう方々は

ついていけなくなっているのが現状なのです。

 

本来は中小零細店は、残念ながら、量販店の様な忙しい状況には

なっていないのですから、思う存分腕をふるえるはずなのに、それを

面倒くさいと新しい手法に見切りをつけてしまうのですから始末が悪いと言えます。

 

僕は以前に眼鏡を仕立てる工程は、料理に似ていると解説しました。

素材は一緒でも焼き加減や、調味料のさじ加減一つで別物に仕上がるよと

説明したのです。であれば、僕ら中小零細はこれでもか、

と手間を掛けるべきだと僕は思うのです。

 

マーケットシェアを見ても僕らは業界の浮沈の鍵を握るにも至っていない

ある意味消費者から見放された業態かもしれません。でも、それでも少なくとも

うちのお店は困った方の拠り所になっているのも事実だと思います。

 

僕に限らず、そんなお店が一つ、また一つと倒産していくお話を

この10年間で幾度も聞きました。願わくば、僕は新陳代謝は必用だとしても

業界全体は発展して欲しいなと願います。

 

その為に僕らは、もう一度、自分の全ての作業を見直し、

そして謙虚にかつ、貪欲に知識、技術の習得を目指すべきだと思った次第なのです。

慢心こそ、僕らのにとって脅威であるということです。

 

ただし全ての専門店がダメな訳では決してありません。

一部の専門店にも志高く日々研鑽されている方もいるのですが、

問題は、そういったお店になかなかスポットが当たらない。

 

従って、眼鏡で困った方々は、良い眼鏡屋さんになかなかたどり着けない。

ここに大きな問題をはらんでいると言えそうです。

 

微力ながらも、良いお店とお困りの消費者の橋渡しができるような

仕組みの構築をもう一度考え直してみたいと思います。

 

ではまた明日。

 

$RW3SYVS

 

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