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眼石祝応のBLOG

安価な人件費に負けたという幻想。

2017/08/07

8万円台の中国製スマフォが人気。今日は、朝から整体に行って昨日久々に行った

打ちっ放しの疲れを癒してきました。朝からニュースをチェックなんて見ていると

リンクを貼った記事が目に留まりました。

 

僕は以前にグロバリゼーションという現象は、富の再分配で、その再分配の段階が

終了すれば、過去の日本がそうしたように、以前は安い人件費を武器に世界のマーケットを

席巻するという事は一時的にはあり得ても、その国が経済成長を遂げれば、その武器は

武器でなくなり、中国等の新興国もすぐに後から来た更に安い人件費の国と競合し、

日本と同じような苦しみを味わうよと警鐘をならしました。

 

また、この流行って廃るという現象は、日本の眼鏡産地に壊滅的なダメージを与えました。

人件費の安い中国と相見積もりを取り、赤字でも良いから作れと高圧的にダンピングを迫り

産地の生産力であり、企業体力を根こそぎ奪ったのです。

 

その影響からか、今福井の産地では、旧態依然とした設備で、手仕事を誇りにしています。

手仕事を誇りに思い、誰にでも出来る単純作業を、誰も真似できない作品に昇華する何てものは

もしかしたらお家芸かもしれませんが、一方中国の工場は一貫生産でずらっと最新の工作機械が

並んでいるといいます。

 

技術的にはまだ日本が負けないと言い張れる部分も若しかしたらあるのかもしれませんが、

10年前に比して、日本でしか出来ない、日本でしか作れない工程は随分減ってしまいました。

ここも、機械と人の手仕事との効率と仕上がりの程度の競争が始まっていると言えるでしょう。

 

それは別に工業品に限らず、小売店でもAIとロボットの導入が小売店のオペレーションシステムを

劇的に変えていくという話は以前にもしましたね。笑顔を作れない、気持ちよく挨拶も出来ない

様な人は、ロボットにすら負けて駆逐されるよと僕は言いました。

 

では、冒頭の話に戻りますが、その記事によると中国製のスマフォが今8万円もしているというのです。

iPhoneより少し安いという程度の価格帯です。それでも欲しいと言わせる何かが中国製にも

出来初めているという事です。つまり今日現在、中国製という商品の位置づけが格安から、

もう少し高度な機能が付加された商品群へとマーケットの中で位置づけを変えてきているのです。

 

それなのに、日本のメーカーから、魅力的なスマフォが殆ど出て来なくなっているのは

決して気のせいではないと思うのです。僕が見ても僕の琴線にふれるのはSONYのXperiaシリーズ

くらいなもので、かつての雄シャープのスマフォ等は僕が見ても美しくないし、

あれがシャープにしか作れないプロダクトとは到底思えないのです。

 

つまり何が言いたいかと言うと今全ての中国製の商品は、自らに価格競争力が失われていく事を

見越して、ブランディングを始めて魅力的な商品を作りだしている現象が始まっている事を自覚し

僕らは、それを傍観するのではなく、日本人らしさって、日本でしかものづくりって何?

と自らに問いかけ、世界のメイドインジャパンのファンに向かって情報発信していく必要性を

僕は感じているということなのです。

 

そしてこれは大きなチャンスなのではないのでしょうか?

 

今は低価格帯の需要ははアジアの新興国が賄っています。ですがそこには歴史がありません。

ですから以前の中国をイメージすれば良いのです。それがいずれモノづくりが文化に育ち

良質な商品を提供出来る日も必ず来るのでしょうが、それには少し時間がかかるでしょう。

 

ですからそこは今の日本の競合ではありません。今の日本の競合は台湾であり、中国であり、

そして韓国になるのです。そしてその国々のプロダクトの価格帯は日本製と大差ないという

事を指摘しています。

 

では僕は今まで説明してきた経緯から日本の工業製品の未来を楽観視しているのでしょうか?

 

実は僕は焦っています。何故?それは日本のモノづくりに携わっている方のモチベーションが

なかなか上がって来ないからです。それは喧嘩(貿易戦争)に負けていじけているようにすら見えます。

だから僕は夢を語ります。下を向いている人々に上を向いて欲しいと願うからです。

少なくとも今日本から新しく魅力的な商品が出てこないという現状は人件費は関係ないと

僕は思うのですし、僕らはもっと手間暇をかけて高付加価値な商品を作れると思うのです。

 

僕の言っている事が本当なら、日本に憧れ、日本製を身に着けて

誇らしく思う方々や購買力のある国々が雨後の筍の様に湧いてでてくる時期だからです。

 

そのニーズと期待に応える必要が僕らにはあるのです。

 

どうか僕の大好きな日本が今後更に輝いてくれることを願い今日も熱く語ってみました。

 

そんな僕は今日もお店でお客様のご来店をお待ちしております。

 

ではまた明日。

 

$RW3SYVS

 

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