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眼石祝応のBLOG

チェーン店の味、三ツ星レストランの味。

2017/08/20

昨日はヘルシーな夕食だったのに、太ってたから、おかしいな?と思ってました。

昨晩は、僕のラーメン師匠と共に野方ホープへ、安定の味です。

 

いつもなら大盛にする僕が、全部乗せ、油普通の麺固めの注文。面は並でした。

これは今日は痩せないなと思っていたら、今日は100g減って87.8キロ。

 

誤差っすね~。

 

この野方ホープは複数の店舗はあるようですが、どこにでもあるチェーン店という

訳でも無いようです。昔外食業にいた時、その会社の社長さんが

 

「いつか僕はラーメンの全国チェーンを作りたい。でも味の均一化というハードルが

高くて、なかなか実現は難しい。」と頭を抱えていました。

 

勿論僕は、自分のお店の多店舗化やチェーン展開は考えていませんが、

昨日いらしたお客様とこんなやり取りがありました。

 

お客様「もしも、今回作る眼鏡(まだ検査を終えたばかりでまだ受け取られていません。)が

気に入ってしまって、それで私が夫の転勤で遠くに行ってしまったら、そんな時はどうしたら

良いのでしょうか?」と消費者としては当然疑問を感じるご質問でした。

 

僕にしてみるとまだ気に入ってもらえるかどうかも分からないので、少しだけ気が早いかな?

と感じましたが、それでも疑問は解消するべきだと思い説明を始めました。

 

僕「そうですね。以前の僕なら、全国に散らばっている仲間のお店を気安くお勧めできましたが、

最近、それも怖くなってきています。それは僕がやっている事が明らかに他のお店と違う事を

やっているという事を知ってしまったからなんですね。例えば、今回はプリズムという度数を

入れるという選択を僕はしました。でも全国の殆どのお店はこのプリズムという度数に

否定的なんです。ですから、紹介した先であなたの眼にプリズムは不要ですよと言われてしますと

お客様が混乱すると思うんですね。それで困っています。」

 

お客様「そうですか~、例えばチェーン店なら、全国にお店があるので均一なサービスを受けられる

じゃないですか~。ですからこういった個店で買うとそのアフターが心配で…。」

 

とまったくもってごもっともな見解。でも僕はこんな言葉を返します。

 

僕「(僕は以前にチェーン店の会社にいたのですが、)チェーン店は、誰でも出来る均一なサービスを

マニュアルによって確定し、マニュアルに沿った知識と技術を習得します。

ですから、他の大勢の方よりも仕事が出来る人は

原則、出来ない人のレベルにまで仕事の質を落とす必要が僕のいた会社にはありました。

 

でもお客様は、その会社としての基準を満たしているという

一律レベルのサービスを受けてご不満を抱えてうちのお店にいらしたのですよね?

それならば僕は僕にしか出来ないサービスを全身全霊で行いたいんです。

 

そしてそれを気に入ってくれたら、そのお店のファンになるのでしょう?

例えば、ミシュランの三ツ星レストランに行って、スープを飲みました。

それでお客様はその味にご不満を感じたとして、〇〇のレストランのスープが美味しかったから、

あのスープの味に変えて、って言います?

 

きっと言わないと思いますし、それってプライド持っている料理人にしてみると失礼にあたりませんか?

もしもその味が気に入らないのなら、そのお店に行かなければよいのです。明らかにスープに虫が

入っていたというケースやスープが冷めていたというのなら立派なクレーム要因ですが、

そのお店が100%のパフォーマンスで作った料理を

気に入るかどうかはお客様の好みの問題だと思うのです。

 

お店を選ぶ権利がお客様にはあるのだから権利は行使すれば良いのです。

 

僕は僕のサービスが気に入って貰えなかったとしたら、もっと喜んでもらえるよう

努力はしますし、現状もbestを尽くそうとしていますが、

だからと言って、チェーン店の様に誰でも出せる味と均一化を目標としている訳では決してないんです。

 

僕が拘って眼鏡を作っているからうちのお客様は、全国からいらしてますし、海外からもいらっしゃっています。

それはうちでしかして貰えないサービスを気に入ってくれたからだと思うんです。

 

だから心苦しいのですが、もしも気に入って下さったら、多少の時間や費用を掛けてでも

気に入ったお店には行くべきだと僕は思います。例えば転勤先で5万円の眼鏡を作って、

でも気に入らずに、他のお店に行くを繰り返す。

この方が余程非効率で時間もお金も勿体ないと僕は思いますけどね~。

 

それ程に良い眼鏡屋さんに当たるって少ない確率で、たとえそのお店が良いお店だと

世間で評判でも、ご自分と気が合わないお店だってきっとあると思うのです。(それがうちかもしれません。)

ですからもしもうちを気に入ってくれたとしたらそれは幸せな事だと思いませんか?」

 

とお答えしました。お客さまは納得したようなしていない様な、そんな感じだったのですが、

うちをまだ利用していない方、それでお問合せ頂いた方は、

僕はそのお客様の近隣のお店を紹介する事はあります。

 

でも、うちの味を知ってしまった方に、全く同じ味を期待されて

同じサービスしてくれるお店を近隣でも紹介してくれませんか?と聞かれればそれはNOと

言わざるを得ないのです。そして行った先でグラシアスではプリズムを入れていたから、

このお店もその度数にしてくれというお言葉は、先ほどのスープの話を例に出すまでもなく、

そのお店の方に不快な思いをさせてしまう恐れもあるのです。

 

眼鏡屋難民とか眼鏡屋ジプシーとか、そんな言葉もあるくらいに、本当に自分に合っていて、

良い眼鏡を作ってくれる眼鏡屋さん探しに皆さん躍起になっていますし、それ程お困りの様です。

僕にしたって自分が完成したとはこれっぽっちも思っていませんし昨日の自分を

否定出来るよう、常に前進したいと日々勉強しています。

 

それはつまり一年前のお客様が一年後に再来店された時に

スープの味変わったね、と言われるリスクもあるという事ですが、

お客様に更に美味しいと感じてもらえるように

僕は日々業務を改善しているとどうかご理解下さいませ。

 

また僕は月に一回勉強会を主催していますが、それは今の自分に足りないスパイスがあるという事を

理解し、更に他のお店の方との交流で足りないピースを埋めようという企業努力でもあり、

そして多くの方に理解されていない、プリズムを入れて眼鏡を作る事の大切さの広報活動でもあります。

 

僕と同様、他のお店も自分のお店に足りない調味料があるのだと

知って欲しいと願っているのです。今日も長くなってしまいました。

この取り組みの行く末には僕と味の似通ったお店が

出来るかもしれませんが、現状は時期尚早の様です。

 

今日は、眼鏡業界にミシュランガイドが有ったら良いなと願う零細企業の経営者が、

そんなの有ったら☆一つでも良いので欲しいなと日々研鑽しているよという呟きでした。

 

ではまた明日。

 

$RW3SYVS

 

 

 

 

 

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