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眼石祝応のBLOG

範囲を限定。

2018/06/23

はい、タイから帰って参りました。タイでは猛暑でしたし、実際に35度程まで気温は

上がっておりました。その炎天下を30分程歩いて営業してきましたが、

少しだけ熱射病チックになりましたが、無事でございます。

 

日本に帰ってきたら、帳簿付けという高難易度なミッションが残っていましたが、

それも何とかし終えると、ホッと一息、今はアイスコーヒーをちびちび呑んでいる

次郎さんですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

 

以前は海外と言えば、パリ一本でしたが、今は比較的、東アジア、東南アジアが多いようです。

実は今回はタイ出張で、重要なミッションがもう一つありました。

それはタイ在住の日本人の方の再フィッティングが課題でした。

 

そこではタイの貴重な情報も手にいれましたし、一番のご褒美はタイ版のSUICA、

ラビットカードを購入し、タイの電車に一人で乗れたことです。

海外のSUICA収集家としてはめっちゃテンションが上がる一幕でした。

これでタイの旅も次回以降は随分楽になりますし、行動範囲も広がりますね。

 

範囲と言えば、先日強度近視の方の眼を見させて頂くことがありましたが、

その方の眼の度数はレンズメーカーの設定した度数の製作範囲を超えていたのです。

それでも何とか作ってくれるメーカーを探して、コンセプトY 

というフレームでお作りしました。

僕はこの度数の製作範囲というものがあるのは

仕方がないけれど、その理由の多くは、

 

納期が掛かる。

 

コストが掛かる。

 

という理由に大別されるのですが、それを悲しく思います。

技術的な問題ではなく、そもそもニーズが無いからでも無いのです。

ニーズはあるのに作らないことに違和感を覚えるのです。

 

これを僕は昔のblogで商業主義の弊害だと言ってきました。

利益が出ない、儲からないことには企業として取り組めない。

それは本来の眼鏡業界が存在する目的とはかけ離れているように僕には見えます。

 

誰かの困ったを解決し、それにご満足を頂けるから、僕らは代金を頂けるのです。

それなのに本当に困った人に提案しようとすると、

その度数では作れないとレンズメーカーさんに言われる。

こんな場面が眼鏡屋をやっているとたまにあります。

 

だから僕はレンズメーカーの設計や開発をしている人と話す時は

いつもこう言います。

 

「コストと納期という開発の壁を取っ払ったらどんなレンズが作れます?

眼鏡屋や顧客の少しでも安く、早くというニーズにばかり忠実であるなら、

新しい需要やコンセプトは生まれる余地があるのでしょうか?」

 

「だから、いくらになっても、納期が何か月かかっても良いので、

それで、本当に困った人たちの力になれる商品を開発していただけませんか?」

 

とお願いしています。

 

僕らが勝手に度数の製作範囲を決めるなんて勿論できないのですが、

商売や矯正の範囲まで、自ら決めてしまうことは自らの首を絞める行為に

僕は見えてしまいます。基本、同じ技術のプロダクトは、そのままでは

基本単価は下がります。単価が下がり続けるままに任せれば、

 

当然業界の規模は縮小していくでしょう。

 

誰がそれを望んでいるのでしょう?新商品や新技術の出てこない

業界、そこになんのときめきも感じない。一消費者として僕が考えても

そう思うのです。皆さんもどうか考えてみてくださいね。

 

新しい設計やコンセプトのレンズを使った時に何が起こるのか?

そして新設計のフレームの掛け心地は?

 

きっと皆さんのご存知ない世界がそこには広がっているのです。

 

僕は眼鏡馬鹿ですし、全ての業界に精通している訳もありませんが、

それでも、全ての業種に手間暇かけた高額商品と廉価版の商品とが

存在する事は理解できます。その高額商品が僕らにどんな利益をくれるのか?

 

一人の眼鏡オタクとしては興味津々でつい、

新しい業界の人と出会いがあると質問攻めしてしまいます。

皆さんも素朴な疑問から、僕らが困るような難解なご質問まで、

是非遠慮なく、お問い合わせくださいね。

 

ではまたこのblogでお会いしましょう。

 

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