近視の進行抑制?それとも調節トレーニング?

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眼石祝応のBLOG

近視の進行抑制?それとも調節トレーニング?

2021/02/01

本日のblogの難易度【★★★★★】

今朝の体重は、76.0キロ。

微妙に痩せてる…。

今朝のYouTubeチャンネル登録者数は460人。

うわ~い。DMの効果で15人くらい登録者が増えた!!

嬉しいわい!!

さて昨日いらしたお子様ですが、

9歳の男の子。

お母さまのご要望としては、

これ以上の近視進行は抑えたいとの事。

単純に近視進行をさせないので、あれば近視であれば

弱矯正、弱い眼鏡や、遠近両用レンズで調整可能な場合があります。

注意:何をしても絶望的に近視が急速に病的に進行する方もいらっしゃいますし、

そういった方に僕はあまりにも無力です。また近視を放置して

眼を細める癖が更に近視を進行させるというレポートも見た事があります。

つまり矯正してもしなくても、リスクが存在するという事です。

そんな無力な僕でもせっかく僕を頼ってご来店頂いたお客様には

一歩、いや半歩でも前進出来る提案をしたいと常に思っています。

実際に色々な視力測定をしてみると、

二つの選択肢で迷いました。

一つ目は、

近視と乱視と斜位を矯正して、遠くを見せる様にする事。

(遠くにピントが合っている単焦点レンズ)

二つ目は

近視と乱視と斜位、更にピントの調整を助ける為に遠くと近くで度を変えたメガネ。

(遠くと近くで無段階に変化する遠近両用累進レンズ)

この二択で本当に迷いました。

何故かと言えば、単焦点レンズの方が割安で済む、

遠近両用レンズは割高になるだけでなく、

遠近両用レンズは半年程度で不要になり、

単焦点レンズにレンズ交換する必要性が出てくるかもしれない。

更に言えば、近視化した状態では手元を見る為にピントを合わせる量が

減少し、怠け癖がついてしまう場合があるのですが、

今回も当初はピント合わせに時間が掛かっていました。

ところが、怠けていたのか?と思えば

先日NHKスペシャルでも紹介された調節微動測定という

ソフトとハードを使った測定結果が以下の通りだったのです。

「わたしたちの“目”が危ない 超近視時代サバイバル」
 

本来の期待値からすれば、

上記のグラフは緑色で点線で示されているように

右肩上がりになっているべきなのですが、

期待したようにはピントが調節出来ていないだけでなく、

ソフトがコメントしたように、手元を見ようとすると

緊張、痙攣気味だったのです。

この調節や痙攣、更に酷くなると麻痺状態になるのですが、

この状態ではビジョントレーニングの環境、

いわば土俵が整備されていないのです。

そこで僕は迷いました。本来は先ずは遠近両用レンズで目の緊張をほぐす、

その後に環境整備してから単焦点レンズに変えてからビジョントレーニング。

これが理想だと思いました。でもそれはお客様に短期間で2ペアの

レンズを買って頂く必要が出てきます。お客様にとっては、

当然、僕の言っている内容が理解出来ない筈なので、

単に、高いレンズを売りつけられて、挙句の果てに

半年でレンズ交換、これではクレームになってもおかしくありません。

ですから迷うのです。

その為、正直に迷っている事をお伝えしました。

するとお客様がこんな事を仰いました。

「先生(次郎さんね。)の子供ならどうします?」

僕はハッと気づかされました。

「お金が云々よりも、親身になって考えたら?

勿論、僕は遠近両用レンズで作って、更に落ち着いたら

ビジョントレーニングをして貰うと思います。」

その後経過観察を経て、単焦点レンズに戻す事も

視野に入れてみる。これが現状僕が考えるベストだと思います。

と正直に伝えました。

お客様にとっては費用重視な方もいらっしゃるし、

費用は度外視してでも、自分や自分の子供にとってのベストを

求める方といらっしゃいます。それぞれ違うお客様のご要望に

お応えするのが難しいのですね。今日も気づきを頂き、

終わりなき眼鏡道を進むのです。

今回のご提案で少しでも近視の進行が抑制されて、

更にピントの調節が上手くなるようにいけば良いな~っと

思う眼鏡屋のおやじの独り言でした。
 

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