老眼の自覚が無い54歳

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老眼の自覚が無い54歳

2021/08/06

本日のblogの難易度【★★★】

今朝の体重は76.5キロ。

今朝のYouTubeチャンネル登録者数655人。

 

さて昨日いらした方は54歳、

老眼のご相談かな?っと思って

「老眼の自覚はありますか?」

っとお聞きしてみると

「いえ、まだ自覚が無いんです。」

っと答えられました。

 

本blogの読者ならもう耳タコ話。

 

老眼はいつから始まるか?って。

何度でも復習しましょう。

 

40歳:老眼が始まる。

45歳:老眼を自覚する。

50歳:初めて老眼鏡を作る。

 

老眼になった40歳では何が起こるのでしょう?

 

霞目

 

疲れ目

 

目の痛み

 

慢性的な頭痛

 

っと確かに手元の細かい字が見えなくなることを

老眼と定義するのであれば、まだこの時点では

老眼ではないというお話です。

 

ところが初期の老眼を放置すると

何しろ眼が疲れるのです。

 

そして目の疲労は目以外にも伝播します。

 

これが怖いし著しく生活の質を下げて

更に労働生産性も下げます。

 

ですから僕は老眼対策は見えなくなってからでは

遅すぎて、後手を踏まずに先手を打つべきだと主張してきました。

 

それにしても今回の54歳でも老眼の自覚が無いとは一体

どういう事でしょう?

 

実際に検査をしてみた結果を踏まえてレポートしますね。

【レフケラという簡易に屈折異常を測定出来る機械の測定値】

屈折   SPH CYL AX ADD PD 片眼視力 両眼視力
他覚 R -1.25 -1.00 94   33.50 0.15 0.30
L -0.75 -1.75 85   33.50 0.15
角膜乱視 R   -0.25 168 色覚特性 8  9  
L -0.50 64 5  2

このレフケラの時点で

(あ、これか…。)っと合点がいきます。

右も左眼も符号がマイナス、つまり近視系の眼です。

 

近視の方が裸眼でいる状態では、遠くが見えません。

この測定値通りに裸眼視力は0.3でした。

近視の度数の割には視力が出ていませんが、

それは乱視も併せ持っているからです。

 

何しろ近視眼で裸眼でいれば、そのマイナス度数分が

老眼鏡を掛けた効果があるとご理解下さい。

 

右目はS-1.25、つまり+1.25の老眼鏡を掛けた効果が期待できますし、

左目はS-0.75、この場合も+0.75の老眼鏡を掛けた効果が期待できます。

 

このお方は近視系の目の「お蔭」で老眼の自覚が後ブレしたのです。

逆を言えば、遠視系の方程、早くに老眼を自覚します。

 

だから僕は現代社会では多少の近視であれば、

その方が都合が良いと主張してきました。

 

それ程遠くなんて見ていないでしょ?

ってお話です。今朝も僕は中近両用レンズで出勤しました。

遠くの看板なんてぼやけて字は読めませんが、

普段から、通り慣れた道の看板なんて読みませんから、

バスだって、行先は吉祥寺行きのみですから、

バスの表示を見る必要性もありません。

 

バスの車内ではスマフォでニュースをチェックしています。

この様に実はそれ程遠くが見えなくても、ルーチンの様な

暮らしの中では遠方視力が必要なケースってあまりないのです。

 

ではこのお方が近視と乱視を矯正した状態で手元を見させる

いわば完全矯正値下では老眼は自覚するのでしょうか?

 

答えは:立派な老眼でした。

 

つまり老眼の自覚の有無が、老眼そのものの有無を決定付けられなく、

自分では正確に老眼の有無や進行度をジャッジ出来ないとご理解下さい。

 

ですから、先ずは40歳前後で目が疲れるな、

なんて方は、先ずは眼科に相談に行き、

特に病気ではなければ、詳しく見てくれる

眼鏡店に掛かって下さいね。

 

僕の知り合いは皆研究熱心ですから、

自信をもってお進めします。

 

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