積み重ねが大事

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眼石祝応のBLOG

積み重ねが大事

2021/09/10

本日のblogの難易度【★★★】

今朝の体重は78.4キロ。

むむむ、特に悪さはしてないが、じわじわ太ってるやん…。

秋だから…、かな?んな阿保な。昨日も歩いたのに。

今朝のYouTubeチャンネル登録者数700人。

 

昨日九州のメガネ屋さんからお問い合わせがあり、

僕のしているサービスについて色々お話をする機会がありました。

何でも今、周りに三店舗も量販店が出来た中で苦しかったのに、

更にそこにコロナ禍で経営危機、これを何とか乗り越えようと思い立ち、

僕にお電話してきたそうです。

 

詳しい話はここでは出来ませんが、

でも本当に苦しそうでした。

創業80年を超える程の老舗だそうで、

そんな古くから経営していても

経営危機に陥るのですから、

想像で物を言って恐縮ですが、

 

全国の眼鏡屋さんの多くが、そうやって苦しんでいるのかな?

と頭で思い描くだけで胸が張り裂けんばかりに苦しくなります。

 

「え?なんで縁もゆかりもない他人の眼鏡屋さんが廃業危機で、

僕が悲しくなるかが分からない?」

 

きっと僕は変わっているのですけど、

あえて僕の心中を説明すれば、

 

老舗のお店の経験値は業界の宝です。

それでも量販店との差別化が見いだせずに

こうして経営危機に途端に陥る。若しかしたら途端ではなく、

茹でガエルの様にじわじわ来ていたものが、

コロナ禍で炙り出された可能性もあります。

 

いずれにしても、僕は手間暇掛けた眼鏡を仕立てるお店が

廃業するという事は、数百人なのか、数千人なのかは不明ですが、

その顧客達を路頭に迷わせる事になるのです。

 

その方たちのお困りを僕は解決出来ません。

結局近場の量販店にその方たちは向かわざるを得ず、

そして量販店で満足する人もいれば、

不満足だと感じ、でもどこに行っても良いかが分からない。

 

こうして一部が眼鏡屋難民になるのです。

 

僕の読んでいるシナリオが正しいかどうかは不明ですが、

それが正しければ多くの人が困った状態に置かれる事になります。

眼鏡屋の創業は比較的容易い参入障壁の低い業界になりました。

 

それは機械の進歩で雑貨感覚で仕立てる眼鏡はそれ程修行せずとも、

アルバイトさんでも取り合えず見えるメガネは作れるようになったからです。

 

そして、取り合えず見えるメガネと、一流の職人が仕立てたメガネの違いを

知識が足りていない為に、違いが分からず、量販店で充分だと8割の方が

結論づけているのが今の日本です。そして皆様の視生活は知らず知らずのうちに

多くの我慢を強いられ、生活の質と労働生産性は低下していきます。

 

つまり国力低下です。

 

「え?量販店で別に我慢していないよ?」

 

それは一流の職人の仕立てた眼鏡を使った事が無いからです。

一流の職人であれば、

 

視力測定も

 

フィッティングも、

 

レンズの加工も、

 

そして商品(フレーム/レンズ)​​​​​​の提案力も、

 

それらを全て意識高く勉強し、顧客満足獲得の為に

日々研鑽しています。

 

視力測定の方法が変わればまるで別の度数に変わる事だって当たり前だし、

 

フィッティングが上手くハマれば吸い付く様な掛け心地でストレスフリーでしょう。

 

レンズの加工が上手くいけば見え心地も同じレンズを使っても別物ですし、

何より眼鏡を掛けても疲れにくくなります。

 

レンズだって数あるレンズの種別からワインのソムリエのように、

お客様にとって最適のレンズを提案すれば、見事に自分のご要望にお応え出来ますし、

 

フレーム提案だって、皆様の思っても見ないフレームを提案するかもしれませんが、

周囲からみれば、それは素晴らしく顔を引き立たせるでしょう。

 

少なくとも僕は僕を自分で一流の職人だとはよう言いません。

(↑自分で自分を一流だって言っていると胡散臭くありません?)

ただし、職人でありたいと願って、

日々上手にメガネを作れるように技術や知識も磨いています。

 

ここで本blogでは何度もご紹介している

職人の定義をご紹介します。

 

職人とは:誰でも出来る簡易な作業を誰も出来ないレベルにまで

修行の積み重ねにより到達した人の事。

 

例えばすし職人なんて分かりやすいですね。

寿司の形をしたものなんて回転寿司であれば

機械がやってくれますし、少し研修したアルバイトでも

シャリを寿司の形にすることは可能でしょう。

それこそ何となくなら僕だって出来るでしょう。

 

でも、一流の職人が握ったシャリってどんなですか?

それを上手く伝えられる程に僕は寿司に精通はしていませんが、

少なくとも僕の舌でも、回転寿司のそれとは別物だと感じます。

 

メガネも一緒です。

 

ネタとシャリ

 

 

フレームとレンズ

 

に置き換えて想像してみてください。

寿司もコメを炊いて握るという手間を掛けます。

ネタもさばいて握るという手間を掛けます。

 

コメを炊かずに食べる人はいないでしょう?

まぐろをさくのままかぶりつく人もいないでしょう。

 

フレームをフィッティングしないで掛ける人って?

実は沢山います。量販店ではフィッティングしないお店も多々あるからです。

 

レンズは適当な度数をいれて見えますか?

本人の目の状態を測定し、本人の暮らしのパターンに合わせて提案します。

 

ね?

 

ネタもシャリも、フレームもレンズも、

 

それらは全て

 

半製品。

 

人や時に機械の手間をかけて

 

製品化するのです。

 

量販店はここに人の手が極力介入しないように、

メガネを仕立てます。まるでポトンと

機械から落ちてくるシャリの様にです。

 

僕らはそのシャリの絶妙な握り具合と

更にその方の好みに合わせてアジャストします。

 

そしてそれを形にする為には

膨大な経験値と研鑽の日々、

つまり積み重ねが必要で大切なのです。

 

冒頭の九州のお店さんが若しも廃業されてしまったら?

その積み重ねが全て水泡に帰すのです。

 

僕の悲しみが少しご理解頂けたでしょうか?

全国の廃業と持続可能な狭間で思い悩んでいる

お店さんは本当に数多くいらっしゃるのだと思います。

 

そんな方々に僕はどうか踏ん張って欲しい、

そして昨年の廃業危機を経験した僕からは、

どうか心が折れないで欲しい。僕は折れた時から

駄目元でYouTubeを始めたら予想もしなかった反響があり、

立ち直りました。どんな時も絶望しちゃいけないと肌で感じたのです。

 

今日はただただ願う皆様に希望の光が射す事を願う朝の始まりでした。

それではまたこのblogでお会いしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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