ハイヒールと香水
2021/10/16
本日のblogの難易度【★★★】
今朝の体重は76.6キロ。
今朝のYouTubeのチャンネル登録者数は761人。
ここ数年行っていないのですが、
僕はここ10年くらいは年に一回くらい
パリの展示会に行っていました。
時に仕入れ、時に出展社として参加しました。
初めて行った時のパリの印象は
「きったね~街だな~。枯葉と犬の糞、タバコの吸い殻だらけかよ。」
と地下鉄の駅前の繁華街を犬の糞を避けて
縫うように歩いていました。
そもそもハイヒールの発祥の地で、
香水文化も根付いているフランスというお国柄で、
ベルばらの時代には、華々しく見えるかもしれませんが、
それこそ糞尿が至るところにばら撒いてあり、
それらを避けるために、ハイヒールが開発され、
その匂いを紛らわすための香水と聞きました。
一方、パリの街中を歩く、あ、街って言っても
東京の青山や銀座みたいなところを中心に歩いた感想だと
本当にムッシュやマダムの装いのファッション感度が高くて、
僕は懸命に道行く人に声をかけて、
「僕は東京の眼鏡屋で、あなたの眼鏡が素敵だから、
写真を撮らせて欲しいとお願いして、写真を撮らせてもらいました。」
白髪の混じった老夫婦が、本当に仲睦まじく、
そして色と色を重ねて、トータルコーディネート
していたことに驚いたのです。
日本には芸能人くらいしかこんな人はいないな~。
翻り、日本では眼鏡は顔の一部だと言わんばかりに、
スーツにもデニムのパンツにも同じ眼鏡を掛けている方が大半です。
眼鏡をファッションアイテムとして楽しんでいる方々は
まだまだ少数派と言えそうです。
僕はパリの展示会で勿論眼鏡も仕入れますが、
そのメガネでお洒落を楽しむ文化も輸入したいな、
なんて10年前に思った次第です。
パリの香水と糞尿たれ流し※も文化ですし、
それを否定するつもりもありませんが、
少なくともカルチャーショックがあった事は事実です。
※数年前に法改正されて、犬の糞を飼い主が処理しなさいと
改善されたそうです。ご安心ください。
そして時にその衝撃は、
自分自身を改革するモチベーションになり、
背中を押してくれるのです。
では日本に外国人がいらした時に、
外国の方は何を思ったのか、
そして日本独自の文化って何でしょう?
僕は、八百万の神々や、勿体無い等、
精神性に日本人の独自性は容易に見いだせるのですが、
もっと表面的な日本人らしさって何でしょう?
着物が廃れてしまい、一部の愛好家のみが、
まとい独自に進化しているのは、
以前のイベント時に勉強させていただきました。
でも街中で着物を見ることは少なくとも吉祥寺でも稀です。
コムデギャルソンやKENZOさんが一世を風靡した
昭和も今は昔、日本のファッションブランドはユニクロでしょうか?
ユニクロが独自性があるかと問われれば、柳井さんも仰っているように、
GAPなどのブランドからビジネスモデルのヒントをもらったとおっしゃっていました。
UNIQLOも海外の模倣と言えそうです。
海外の人と話してよく聞くのは日本人ってお洒落だよね~と
聞きます。でも日本人でお洒落を楽しむ方はいても、
眼鏡でお洒落を楽しむ方は、これまたマイノリティです。
僕は自分のブランドで自然にインスパイアされた
ㇾチルドというブランドをデザインし、起ち上げました。
加工精度を誇るのではなく、アンバランスで不完全なデザインが
逆に精神的には安定すると僕は思っているし、
顔にも馴染むと予想しているのです。
僕の眼鏡道はまだまだ続きますが、
人って、いろいろ巡り巡って自分探し、
自分って何?って旅を続けて
答えを追い求めている気がするのです。
今日は、なんか結論に至るわけでもなく、
ただただ、インスピレーションに従い、
書かされている印象です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それではまたこのblogでお会いしましょう。