12年前の僕-2

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眼石祝応のBLOG

12年前の僕-2

2022/03/13

本日のblogの難易度【★】

今朝の体重は77.6キロ。

今朝のYouTubeチャンネル登録者数は952人。

 

昨日に続き、12年前の企画書の続きを一部抜粋し

ご紹介しています。

当時は16000店舗だった眼鏡店の店舗数が

12000店舗に減少している。

 

某レンズメーカーの方が年に250店舗程

お店が廃業に追い込まれていると

仰っていましたが、

 

16000-12000=4000店舗

4000店舗÷12=333店舗

 

になりますから、実際にもう少し

淘汰は急速に進んでいるようです。

 

日本が低単価化し、メガネは一店舗当たりの

売上本数が多くさばけるようになりました。

ですから旧態依然としたお店様が廃業に追い込まれるのは

必然だと言えます。僕のお店は創業以来初めての

危機的状況に陥りましたが、

 

それでも幸運な事に今回の危機を乗り越えつつあります。

まだ僕は僕なりのお役目があるようです。

それを全うしようと思います。

 

何しろ僕は眼鏡の凄さを世に知らしめる。

これを自身に課して来たし、

これからもそれを可能な限り継続していきたいと思っています。

 

大手メーカーがメガネがコモデティ化したと言いましたが、

僕はコモデティ化して良い商材と悪い商材があるでしょ?

と疑問符をつけます。眼鏡は医療器具なのですから、

雑貨の様には販売してはいけない商品で、

 

僕らは、顧客の暮らしの質と密接にかかわる

大切な職種だとも言えます。

 

では12年前の僕と向き合うのは

気恥ずかしくもありますが、

是非ご覧になってください。

 

そして少しだけ考えてみて下さい。

皆様にとってはたかが眼鏡かもしれませんが、

僕に言わせればされど眼鏡だと思うのです。

 

(転載始め)

日本の眼鏡業界の現状分析~量販店は価格破壊を正義とし、

そして消費者もそれを支持した結果、現在量販店のシェアはおよそ78割、

昨年のデーターで眼鏡店の総店舗数は約16000店舗(眼鏡白書DBより)

うち5000店舗がこうした価格を下げて満足度を上げるという業態の店舗だと言われている。

 

およそ三分の一の店舗数で約8割のシェアをとっているのだから、

どれだけ消費者の支持を得ているかは数字だけでも理解できるし、

残りの零細企業がどれだけ苦戦されているのかも容易に想像がつくといえよう。

 

突拍子もなく聞こえるかもしれないが、私は量販店の価格を下げた「だけ」の業態が

公共の福祉に反しているし、憲法の理念(第三章-25条)にもそぐわないと

自身のブログで言い続けている。

 

要は雇用の確保という意味でも貢献できず、眼鏡の道具としてのクオリティー※1を下げ、

国民の健康を維持するという意味でも貢献できていない。

これが憲法の理念に反していると考えている。

 

小泉改革以来、自由競争により競争原理を働かせ、価格を下げることが、

消費者の利益であるようにメディアは喧伝し、

消費者も価格が下がる様々な業界の価格破壊を歓迎した。

 

私は他の業種であっても製造業が工場を人件費の安い他国に移し

グローバル化の世界で競争に打ち勝つという選択が正しいかどうか

疑問に感じる点が多々あると感じる。

 

モノづくり国家として栄華を極めた日本で培ったモノづくりの文化が

失われつつあることを悲しみその文化が失われることを危惧もしている。

 

だが一例を挙げれば洋服の製造が他国に移り、

他国製の洋服を日本国国民が身に纏っても

それ程大きな健康上の被害があるとは思えない。

 

同様に眼鏡業界でも日本には日本の眼鏡作りの文化は

福井県の鯖江を見ても職人文化というものが確実に存在する。

 

これが失われることは国家としても損失であると私は考えている。

守るべきモノづくり文化だと私は信じている。

 

だがその立場の私でも中国やアジア諸国に廉価製品は任せ、

日本で安価な眼鏡を作っていた工場や企画会社の存続は厳しいのかと感じる部分もある。

 

要は、日本は最高峰の日本でしか作れないクオリティーの眼鏡を作ることに特化し

眼鏡文化を継承すべきとも感じている。

 

淘汰は必然ということだが、どんなに工場が高い工作精度を誇ろうとも

眼鏡は工場レベルでは「半製品」である。

 

フレームやレンズを如何に他国や、国内の最高峰の工場で作成しようとも、

眼鏡はフレーム、レンズ単体では道具としては機能しない。

 

そこから店舗、もしくは眼科で検査し、店舗でレンズをフレームの形に合わせ、

焦点の位置を調整し削り枠に形を合わせてはめ込む(加工)、

そして装用者の顔に合わせて調整(フィッティング)しなくては機能しない。

 

この検査・加工・フィッティングには熟練の技術や知識、経験が必要な筈だが、

その職人ならではの技を育む余力は既に大手量販店には存在せず。

りの二割のシェアを占める専門店の一部が細々と匠を目指し研鑽している。

 ※1眼鏡の機能性の五大要素~①フレーム②レンズ③検査④加工⑤フィッティング

  これら①~⑤の機能のうち、一つでも欠ければ眼鏡は機能しないと考えている。

(転載終わり)

 

それではまた次回のblogでお会いしましょう。

 

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